アニメ「呪術廻戦」16話:「パンダはパンダじゃない」VSメカ丸、意外な行方
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テレビアニメ「呪術廻戦」第1期が2022年4月3日(日)より放送スタート。
『劇場版 呪術廻戦 0』は大ヒットし、2023年にはテレビアニメ第2期の放送が予定されている。
本記事では、第16話をcinemas PLUSのライターが紐解いていく。
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呪術廻戦 第16話「京都姉妹校交流会 団体戦②」レビュー
“逕庭拳”は特級には通じないとという東堂のアドバイスを素直に受け取る虎杖。「いいか虎杖、俺達は全身全霊で世界に存在している。当たり前すぎて皆忘れてしまったことだ」「なんとなくわかった」「…もう言葉はいらないな」からのモノローグ「手加減はしない、全力で導く! 死ぬなよ虎杖!! 登ってこい!! 高みへ!!」が壮大だった。
独自のものさしで生きている東堂、すごいし回を追うごとに魅力が増すな。ずいぶん親身に指導してくれているが、これも虎杖が東堂の眼鏡にかなう(女の趣味がいい)相手だったからなのだろう。
一方「虎杖殺すよう言われたでしょ?」と聞いても白を切る西宮に、わざと挑発的な言葉で話しかける野薔薇。西宮が怒ったのを確認して「なんだ、怒れんじゃん」と「私も今同じ気持ちだよ……!!」と内心思っていて気が強くて最高。後ろでパンダは「怖い」と言っていたが……。
メカ丸の射撃が飛んできてパンダに当たる。今回のメインはこの2人(?)の戦い。メカ丸の攻撃はもはやロボットアニメのそれのようだし(もしくはアベンジャーズ)、パンダは核が3つあってパンダ以外に短期決戦パワー重視のお兄ちゃん(ゴリラ)、照れ屋なお姉ちゃん(こっちは他に説明ないのか)がの核があるという。
戦いながら明かされる、2人(?)の生い立ちも印象的だった。
メカ丸の本体は人間で、生まれつき右手と膝から下の肉体、腰から下の感覚がないという。肌は月あかりにも焼かれるほどもろく、常に全身の毛穴から針を刺されたように痛む。その代償として、広大な術式範囲と実力の呪力出力を与えられたと。人間である自分を差し置いて、呪骸のパンダが日の下を歩くのが許せないらしい。
戦いながらメカ丸に語り掛けるパンダ。「俺は俺で生まれたときから何一つ周りと同じじゃなかったし(でしょうね)その辺りはオマエと分かり合えると思うんだがな」「まあ俺は人間羨ましいと思ったことないけど」「だって人間気持ち悪いじゃん」とひょうひょうと話す。気持ち悪い……!?
パンダの頭に浮かんでいたのは、乙骨の姿だった。「目標のために命懸けで頑張っちゃったりさ、サバサバしてんだかウジウジしてんだかよく分かんねぇし」「ま、そういう俺にない部分が好きなんだけどな。キモいけど」
「何で呪術師やってんだ?」「何か叶えたいことがあるなら俺はオマエを手伝うぜ」と言い、自分の姿にコンプレックスを持っているメカ丸に「ルックスに関して俺がどうこう言うと思ってんのかよ、パンダだぞ」と笑い飛ばすパンダ。パンダーーー!!! いい奴だな……メカ丸は「うるせぇクソ人形」と言いつつ、その目は潤んでいた。
環境は違えど、同じように周り自分が全く違うことに対して自分とは違う前向きな考えを持ち、明るく生きているパンダの言葉だからこそ響いたのかもしれない。そしてメカ丸の「叶えたいこと」は、京都校のみんなと一緒に過ごすことだった。京都校のメンバーは東京校に比べてお互い打算で動いているように見えたけど、メカ丸には大切な仲間だったんだな……。
予想外にじーんときた回だった。そしてパンダの幼少期、かわいい。
ラストでは三輪が真希の強さに驚いていたが、次回はこの2人の戦いなのだろうか。
呪術廻戦 第16話「京都姉妹校交流会 団体戦②」ストーリー
東堂は、虎杖の “逕庭拳”が特級には通じない技だと指摘する。助言を素直に受け取る虎杖に対し、東堂は全力で相手をし、導いていく。一方、京都校の西宮に、釘崎はケンカを吹っ掛ける。その横にいたパンダに、陰から攻撃を仕掛けるメカ丸。釘崎と西宮、パンダとメカ丸の戦いが始まる。(文:ぐみ)
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©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会