「六本木クラス」4話:新(竹内涼真)の誠実さが光る!優香(新木優子)は”無実”だった?



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竹内涼真主演、テレビ朝日系列木曜ドラマ「六本木クラス」が2022年7月7日より放送スタート。

Netflixで配信されるや否や、日本でも大人気となった韓国ドラマ「梨泰院クラス」のジャパンリメイクとなる本作。主人公・宮部新を竹内涼真、初恋の相手・楠木優香を新木優子、新が経営する居酒屋のスタッフ・麻宮葵を平手友梨奈が演じる。

本記事では、第4話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「六本木クラス」第4話レビュー

新(竹内涼真)は信念を持って生きる男。彼の譲れないモットーのひとつに「ともに働く仲間に対する誠実さ」がある。

4話冒頭シーン。二代目みやべの新しい仲間として、葵(平手友梨奈)と龍二(鈴鹿央士)が加入した。

店長である新は、最初こそ葵の雇用に消極的だった。営業停止を食らい再スタートを切ったばかりの居酒屋にとって、人件費がかさむのは痛手である。しかし、葵の”飲食店をジャッジするセンス”、そして二代目みやべで働きたい理由として「勘」と答えた面白さを買い、仲間として迎え入れることを決めた。

葵と龍二は、おそらく初めて”心から信頼できる大人”に出会った。新に対して恩返しをしたい、この人に人生を賭けたいと思えたからこそ、スタッフとして手を挙げたのだ。

そんな若者に向き合い「ここで働きたい理由は?」と問う新。もちろん店の戦力になるかどうかも大切だけれど、第一に”働きたい理由”を優先する姿勢には、彼の誠実さが表れている

その、愚直な誠実さは、別のシーンにも。

二代目みやべの料理長として働く綾瀬りく(さとうほなみ)が、実はトランスジェンダーだったことがわかった。葵、龍二、亮太(中尾明慶)がともに向かったクラブにて、たまたま”本来の姿”のりくに遭遇したのだ(このクラブシーン、実に原作に忠実に作られていて、とても良い。ぜひオリジナルの「梨泰院クラス」該当シーンも見てもらいたい)。

このことがきっかけで、店に迷惑をかけることを心配するりく。おまけに、マネージャーの葵からは料理へのダメ出しをこっぴどく受け「空気読んで、辞めたら?」とまで言われてしまう。

この騒動を受け、仲間たちが見守るなか、新とりくが向き合うシーンがある。

そっと給料袋を出し「これ、今月分の給料」と新。遠回しに辞めることを促されていると解釈したりくは「いままでありがとうございました」と告げ去ろうとする。しかし、新は言う。

「2ヶ月分、入れといた」

これからもより料理に精を出し、二代目みやべのために頑張ってほしい。渡された給料袋には、そんなメッセージが込められていたのだ。料理がまずい? 特訓すればいいじゃないか。トランスジェンダー? そんなの関係ない。真顔でそう言い切る彼は、誰よりも仲間を大切にする、誠実で熱いリーダーなのだ。

新を演じる竹内涼真のインタビューを紐解くと、自身が演じるキャラクターについてこのように称していた。「普通なら人の顔色をうかがってしまう場面でも、新は正直な自分を出す。だからこそ彼の周りには人が集まってくるのでは」。役に対して誠実に向き合う竹内のパーソナリティが、そのまま新に反映されているようにも思える。

今回の第4話では、優香(新木優子)にまつわる事実も明らかになった。

二代目みやべを営業停止にした”きっかけ”となる通報。それをしたのは、他の誰でもない優香だと自身も告白していた。しかし、それは誤解だったのだ。

ずっと「通報したのは自分」と言い続けていた優香。「だって、自分が一番大事だから」と口にする彼女もまた、自分に正直に生きているだけなのだろう。生きるのに必死な優香に対し、新もまた「精一杯生きているだけ」と受け入れる。

なぜ、彼女は嘘をついたのか?

新に対する気持ちや、長屋で働く自分に対する複雑さ。素直になりたい自分と、どうしようもない罪悪感。相反する感情のあいだで揺れ動く優香は、もしかしたら誰よりも新を必要としているのかもしれない

最後の最後で、優香のキスを止める葵のシーン、ある意味爽快だった(片手で顔をわしづかむのは、いくら演技でも躊躇したのでは……)。

二代目みやべの行く末、新の長屋に対する復讐の顛末、そしてドロドロに乱れそうな恋愛模様。次回の展開にも注目したい。

(文:北村有)


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