国内ドラマ

REGULAR

2022年07月29日

「純愛ディソナンス」第3話:正樹(中島裕翔)と冴(吉川愛)の再会。第1部はプロローグに過ぎなかった

「純愛ディソナンス」第3話:正樹(中島裕翔)と冴(吉川愛)の再会。第1部はプロローグに過ぎなかった


>>>「純愛ディソナンス」の画像をすべて見る

中島裕翔(Hey! Say! JUMP)が主演を務めるドラマ「純愛ディソナンス」(フジテレビ)が2022年7月14日スタート。

新任音楽教師と生徒の“純愛”を軸とする本作。高校を舞台にした第1部と大人の人間模様を描く第2部で構成され、タブーと隣合わせにある恋が次第に周囲を巻き込み“ディソナンス”(=不協和音)となっていく様を描く。

本記事では、第3話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「純愛ディソナンス」第3話レビュー

衝撃的な展開が私たちを待ち受けていた「純愛ディソナンス」第3話。青春と恋とサスペンスを描く第1部が早々に終幕となった。

それは意外にも、あっさりとした結末だ。

殺害された由希乃(筧美和子)と不倫関係にあったことが、彼女の残したビデオメッセージから明らかになった加賀美(眞島秀和)。彼は妻子ある身でありながら、愛人の由希乃に惚れ込んでいた。

一方、生徒たちとの関わりにより、自分の罪を自覚した由希乃は加賀美と別れることを決意。だが、加賀美はそれを許さず、彼女を殺したという。つまり良くある“痴情のもつれ”による事件だったわけだ。

意外性がないじゃないかと一瞬思ったが、この第1部は5年後の正樹(中島裕翔)と冴(吉川愛)の関係を描く上で必要な序章だったのだと思い知らされる。

2022年、教師を辞めた正樹は、前話で少し登場した碓井(光石研)が社長を務める「モノリスエステート」で働いていた。だが、その会社はかなり悪徳な不動産会社。正樹はすっかり雰囲気が変わり、まるでヤクザの如く人を追い詰める役回りを果たしていた。社内でもトップクラスの成績を誇り、碓井に相当気に入られている。

かたや、大学の推薦を取り消された冴は、これまた前話で登場した路加(佐藤隆太)が社長を務めるアプリ会社でアルバイトとして働き始める。そんな二人が5年ぶりに運命の再会を果たした。

もう正樹と冴は、先生と生徒という間柄ではない。恋愛だって自由にできるはずだった。でも、正樹はすでに結婚していたのだ。

しかも、相手は元同僚である愛菜美(比嘉愛未)。彼女は「美南彼方」の名でまさかの小説家として活躍を果たし、見た目も振る舞いもまるで以前とは別人の華やかさに。ただ、何を考えているかわからない不気味さは健在だ。

「君も他人事じゃないだろ」と、加賀美は正樹に言い残していた。つまり、第1部で恋愛で破滅した加賀美と由希乃を描くことにより、これから正樹と冴に訪れる運命を暗に示していたのだろう。

正樹、冴、愛菜美。そして3人の関係に、影響をもたらしそうな碓井と路加の因縁。彼らがどんなドロドロの展開を見せてくれるのか、楽しみで仕方ない。

(文:苫とり子)


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

(C)フジテレビ

RANKING

SPONSORD

PICK UP!