国内ドラマ

REGULAR

2022年08月05日

「純愛ディソナンス」第4話:愛菜美(比嘉愛未)の愛憎は、由希乃(筧美和子)への執着心か

「純愛ディソナンス」第4話:愛菜美(比嘉愛未)の愛憎は、由希乃(筧美和子)への執着心か


>>>「純愛ディソナンス」の画像をすべて見る

中島裕翔(Hey! Say! JUMP)が主演を務めるドラマ「純愛ディソナンス」(フジテレビ)が2022年7月14日スタート。

新任音楽教師と生徒の“純愛”を軸とする本作。高校を舞台にした第1部と大人の人間模様を描く第2部で構成され、タブーと隣合わせにある恋が次第に周囲を巻き込み“ディソナンス”(=不協和音)となっていく様を描く。

本記事では、第4話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

「純愛ディソナンス」第4話レビュー

冴(吉川愛)が5年ぶりに再会した正樹(中島裕翔)は妻帯者になっていた。妻は、なんと“美南彼方”の名で小説家として活躍中の愛菜美(比嘉愛未)。なぜ、二人は結婚することになったのだろうか。

「純愛ディソナンス」第4話では、冴と正樹が離れていた“空白の時間”にあった出来事が明かされた。

冴との関係がきっかけで教師の職を離れた正樹。実家からも勘当され、何もなくなった彼に手を差し伸べたのは愛菜美だった。正樹は自分が起こした事件の後処理を請け負い、父である碓井(光石研)に頼み込んで、職まで用意してくれた愛菜美に返しても返しきれないほどの恩義を感じたのか。自ら彼女にプロポーズしたようだ。

でも、愛菜美には最初からここまで想定済みだったんじゃないだろうか。出会った時から彼女は正樹のことが好きだった…?いや、きっとそれは違う。純粋にただ正樹を手に入れたいだけだったら、再会した冴に構う必要はない。

全く興味のない「コアスパーク」からの協力依頼を引き受けてまで、冴との繋がりを持とうとするのは彼女を意図的に傷つけるためだろう。では、なぜ正樹と冴にそれほど執着するかといえば、やはり二人が死んだ由希乃(筧美和子)に思い入れがあるからだろう。

以前の自分とは真逆に、朗らかでみんなから愛された由希乃にとてつもない“怨念”を抱いているとみられる愛菜美。彼女は、由希乃と同じようにどんな環境下でも失われない純粋な心を持つ冴をどこまでもズタズタにしたいのではないかと推測する。正樹を愛しているというよりは、由希乃や冴みたいな存在をどこかで必要とする彼を自分の物にしておきたいだけではないだろうか。

そんな只ならぬ愛菜美の渇望を見抜いたのは、「コアスパーク」の社長・路加(佐藤隆太)。彼はどうやら正樹・冴・愛菜美の関係を利用し、恨みを抱いている碓井に復讐を遂げようとしている。それが愛菜美にとって“吉”とでるのか、それとも正樹と冴にとって“吉”とでるのかは分からない。ただ、路加の存在がさらなる不協和音を生じさせることは間違いないだろう。

正樹を泥沼から引き上げられるのは、冴だけ。一方、冴を泥沼から引き上げられるのは、彼女を一途に思う慎太郎(高橋優斗)だけ。正樹と冴にも幸せになってほしいし、慎太郎の大きな愛も報われてほしい。視聴者の心にもそんな不協和音が響いている。

(文:苫とり子)


無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

(C)フジテレビ

RANKING

SPONSORD

PICK UP!