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<解説>「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第1話:痛快エンタメドラマ!法廷ドラマの本領やいかに?



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マーベル・スタジオが送るドラマシリーズの最新作「シー・ハルク:ザ・アトーニー」が2022年8月18日より配信された。

突如、強大なパワーを手に入れた女性弁護士・ジェニファー。緑の怪物・ハルクの後継者“シーハルク”となった彼女の運命やいかに……。

本記事では、「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第1話の魅力をマーベル好きのライターが紐解いていく。

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単純に楽しい!痛快エンタメドラマ



「シー・ハルク:ザ・アトーニー」初回は、MCU初期作(『アイアンマン』~『アベンジャーズ』)のワクワク感を彷彿とさせる痛快エンターテインメントに仕上がっていた。

冒頭では「現役高校生」という等身大のヒーロー像を描いたスパイダーマンシリーズの名言(「大いなる力には大いなる責任が伴う」)が引用される。本作はまさしく「30代女性」の等身大を描いた作品だ。

有名ヒーローのセクシュアルな話題を持ち出したり、大量に飲酒した末に際どい発言をしたりと、過去のMCUとは一線を画す女性像が親しみやすさを生み出している。

また、30分前後という尺の短さも良い。
Disney+のMCUドラマシリーズとしては「ワンダヴィジョン」以来の各話30分前後×全9話となった本作。

各話1時間弱でキャラクターたちがじっくりと描かれるのも魅力的だが、30分ならではのテンポ感で気軽に鑑賞できるのもファンとしては嬉しいポイントだった。

果たして、エピソード数の多い本作では、どんなサプライズが待ち受けているのか。

明かされたハルクの秘密と新たな謎



ハルクの近況が明らかになったのも、初回の見どころだった。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で自身の能力を上手くコントロールできず、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、スマートハルクとして怪物の姿で生活していたブルース。しかしその後、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でのカメオ出演で、彼は人間の姿に戻っていた。

今回のエピソードでは、彼が人間の姿を保つ装置を開発したことが判明し、その謎がついに明かされることとなった。

一方、劇中ではサカール人の宇宙船がハルクの元に現れるという新たな謎が生まれた。サカール人は『マイティ・ソー バトルロイヤル』に登場した宇宙人である。

ブルースの口ぶりから察するに、彼らはハルクにとある要件を伝えに来たようだが……。果たして、これはハルクの新たな冒険の始まりか、それとも彼のシリーズ退場を示唆する布石か。

今後のシリーズに大きな影響を与えるであろう、その真相がシリーズ中で明かされることを期待したい。

帰ってきたドラマ版ハルク



「ハルク」といえば、マーベルドラマの元祖「超人ハルク」の存在がある。

日本でも1970年代から80年代の間に放送された本作は、マーベルキャラクター・ハルクの知名度に一役買った伝説のドラマ。

ハルクになった科学者・ブルースが治療法を探しながら各地を回る逃走劇は、ドラマ「逃亡者」を思わせる1話完結形式の作品となっている。またスペシャル版では、ソーやデアデビルなど、他のマーベルキャラクターのゲスト出演もあった。

「シー・ハルク:ザ・アトーニー」では、すでにデアデビルの客演が明かされているが、劇中では他ヒーローのゲスト出演はあるのだろうか。

ちなみに、「超人ハルク」でハルクを演じた俳優・ルー・フェリグノは、MCU作品でもハルクの声を担当している。

ファンが嬉しい、魅力的な小ネタ



シリーズファンとしては『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以来、久々にアイアンマンことトニー・スタークとブルースの友情が描かれていたのも嬉しいポイントだった。

劇中では、ブルースがトニーに貸してもらったというメキシコの別荘で物語が展開。ブルースは自身の能力をコントロールするため、施設を利用していたと語っていた。

シリーズの時系列から察するに、借りたタイミングは『アベンジャーズ』と『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の間、あるいは『アベンジャーズ/エンドゲーム』で描かれた空白の5年間だと予想される。

過去作の裏側が明かされるのは、まさにマーベル作品の醍醐味で、今後シリーズを遡ると新たな見え方で物語を楽しめることだろう。

大人向けなコメディ要素



「キャプテン・アメリカの女性経験について話す主人公」という設定は、シリーズ当初と比べると、かなり大人向けの要素となっている。

子供が両親と見ると気まずくなるマーベルドラマという点では、間違いなくトップクラスと言えるだろう(『デアデビル』などの元Netflix配信シリーズは比べ物にならないレベルで大人向けだが……)。

近年では、多少の性描写を含んだ『エターナルズ』も公開されている。このように考えると、10年以上続いたマーベル作品は、明確にターゲット層を引きあげているようにも感じられる。

果たして、それがシリーズをどう左右していくのか。今後のマーベル作品の方向性にも興味が湧く初回だった。

視聴者に語りかける主人公



劇中では、主人公・ジェニファーが視聴者に語りかけてくるというユニークな演出も光っていた。

これは、第4の壁(物語上のキャラクターと受け手である私たちにある境界)の崩壊とも呼ばれる手法で、原作を踏襲したスタイル。

近年では「デッドプール」でも用いられており、アメコミファンの間でもよく知られている演出だ。

監督のカット・コイロは、過去のインタビューで本作がドラマ「フリーバッグ」の影響を受けたことを明かしている。

「フリーバッグ」は、劇作家でもある女優・フィービー・ウォーラー=ブリッジが手がけたイギリスのコメディドラマ。皮肉屋な独身女性の悲哀を描いた本作は、主人公が第四の壁を破壊するほか、描かれるテーマ(現代社会における女性の生きづらさなど)も通じており、ぜひ、合わせて楽しんでほしい作品となっている。



今回は、「シー・ハルク:ザ・アトーニー」第1話の魅力を紹介した。

今後の物語では予告編でも示唆されている通り、シリーズの人気キャラクターから新キャラクターまで、様々なゲストが登場予定である。

果たして、多くの能力者が存在する世界で弁護士・ウォルターは、どのような活躍をするのだろうか。

「ダメージ」や「SUITS/スーツ」など人気海外ドラマも多い「法廷ドラマ」とMCU作品との化学反応も気になるところ。

なにはともあれ、魅力的な主人公に待ち受ける展開が楽しみになる第1話だった。


(文:TETSU)

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