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<ソ・イェジ>侘びしさを内包する“美”で魅せる作品「4選」


『君だけが知らない』(C)2021 CJ ENM. All Rights Reserved.

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10月28日(金)、映画「君だけが知らない」が日本での公開を迎えた。これまでにも数々の作品で観る者を魅了してきた韓国から、新たな傑作サスペンスがやってきた。

主演を飾るのはソ・イェジ。ドラマ「サイコだけど大丈夫」で一躍有名になった彼女の、暴力的な美しさとはひと味違う演技を見ることができる新感覚サスペンス映画だ。

今回は「君だけが知らない」をはじめ、ソ・イェジのさまざまな魅力が溢れる作品を紹介していく。

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君だけが知らない


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【あらすじ】
事故に遭い、記憶を失ってしまったスジン(ソ・イェジ)。
夫・ジフン(キム・ガンウ)の献身的なサポートで、日常生活を取り戻し始めるも、幻覚で未来が見えるようになっていく。そんなある日、スジンは殺人現場を目撃してしまい、実際に死体が発見された。次第に彼女の精神は混乱していき、夫さえも怪しむようになっていく……。
(公式サイトより)

記憶喪失、突然見え始めた未来、何かを隠している夫……。
本作でのソ・イェジは、次第に疑心暗鬼になっていくスジンの危うさを、不安気な表情やハッと息をのむ音のない演技で見事に観客を翻弄していく。



二転三転……何転するの?とツッコみたくなるほど緻密なストーリーが幾度となく重なり合う展開に、スジンじゃなくても正気を失いそうになる。また、夫を演じているキム・ガンウも幅広い演技力で知られる実力派の役者だ。善人とも悪人ともとれる絶妙な表情に見事に騙され、楽しめるはず。

そして怒濤のクライマックスを迎えたときに気づくだろう。本作はサスペンスの皮をかぶった(     )なのだ、と。

ワーニング その映画を観るな



【あらすじ】
ホラー映画を手がけることになった若き映画監督。アイデアを求めて謎めいた都市伝説について調べるうちに、上映中止になったいわく付きの映画にたどり着く。
(Netflixより)

主役の若き映画監督を演じているのがソ・イェジだ。
かつてホラー映画に救われ、夢を追って監督となったミジョン。新作のアイデアに頭を悩ませていたとき、ある大学の映画学科の生徒が制作した映画の噂を耳にする。上映中止となったその映画の秘密をなりふり構わず探っていくが、必死になるあまり追い詰められ狂気を帯びていく様子は、ミジョンの周りで起きる不可解な現象も相まってより恐怖心を搔き立てる。


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そして今回紹介している作品の中でも特に素朴なソ・イェジが観られるのも、本作の大きな魅力だ。カジュアルな装いにノーメイク風のナチュラル顔と黒ぶち丸メガネ。まったく飾り気のない姿だが、どこか陰のある儚げな雰囲気がむしろその存在感を高めており、怖くて仕方がないのに目が離せない。彼女の特徴的な低い声は耳に心地よく、かと思うと突然の心霊現象に恐怖する……。

本作は映像だけでなく音がとにかく怖いので、鑑賞の際はぜひ静かな空間で、できればイヤホンやヘッドホンで楽しむことをオススメする。

不夜城の男


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【あらすじ】
閉店寸前の飲食店を立て直し、成り上がってきた男・チャヌ(パク・ヘス)。そんな彼が江南最大のクラブ開店に打って出る。裏社会に顔が利くチョン社長から金を調達し、準備を進めている最中、チャヌがかつて手がけた店で有名ラッパーが暴れているという一報が入る。
(U-NEXTより)

ソ・イェジの役どころは、主人公のチャヌにスカウトされて一緒に働くことになる敏腕マネージャーのウンヨン。業界でその名を知らない者はいないと言うほどやり手で、チャヌがオープンさせた店の繁盛にも大いに貢献するが、ひっそりと不穏な行動を見せるようになる。


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ハッキリ「No」と言わずとも、頑として拒否しているのが伝わってくるバリア全開の微笑みが、彼女の美しさを際立たせる。

敵か、味方か。その美貌と頭の切れる振る舞いはまるで峰不二子のようでもあり、一方で、非常に機転が利き危なっかしくも窮地を脱していくチャヌはさながらルパンである。財宝は狙わないが、あくどいヤツらに立ち向かう痛快犯罪エンターテインメント。鑑賞後のスカッと感は折り紙付きだ。

サイコだけど大丈夫



【あらすじ】
愛なんか感じられなくても別に構わない。生まれた時から温かみのない童話作家。そんな彼女が、愛に背を向ける精神病棟保護士と出会う。変だけどかなりステキなヒーリングロマンチックコメディー。
(Netflix公式YouTubeより)

童話作家のムニョンをソ・イェジ、保護士のガンテをキム・スヒョン、ガンテの兄で自閉症のサンテをオ・ジョンセが演じている。

ムニョンは傍若無人で我慢ができず、周りの人たちを振り回し、暴言・暴力何でもござれのウルトラ自己中人間なのに、不思議なほどに憎めない。彼女の才能や孤独な生い立ちがそう思わせるのかもしれないが、ガンテの言葉を借りるなら、「話が通じないから気になるし、手が掛かるからかわいい。」まるで子どものように感じるからなのかもしれない。愛をせがむ切なさがムニョンからは痛いほど伝わってくる。



そしてこのドラマを語る上でどうしても外せないのが、サンテを演じたオ・ジョンセについてである。自閉症の役をただ演じるだけでなく、たった一人の家族である弟・ガンテとの関係の変化を非常に繊細に表現するその演技は、観る者を笑顔にさせると共に涙を誘う。

終盤、ずっと弟に守られて生きてきた人生で初めて、兄として弟を送り出す瞬間に見せた「バイバイ」という笑顔は、ドラマを通して私たちに届けられた最大の贈り物のようだった。オ・ジョンセはこの年の百想芸術大賞で、男性助演賞を受賞している。



ソ・イェジの綺麗に整った顔立ちと眼差しは、孤独なイメージの役柄と相性がよく、強さの裏にある憂いや不安定さも見事に美しく魅せてくれる。

まるで武装しているかように着飾った煌びやかなドレス姿から飾り気のないカジュアルな装いまで、なんでも幅広く着こなすように、強さや気高さに隠された繊細な弱さや痛ましい雰囲気を表現する彼女の美しさから今後も目が離せなさそうだ。

(文:加部)

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| 2019年 | 韓国 | 86分 | (C)2019 THE CONTENTS ON All Rights Reserved | 監督:キム・ジンウォン | ソ・イェジ/チン・ソンギュ/キム・ボラ/ジ・ユンホ/チャ・ヨプ |

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