続・朝ドライフ

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2022年10月28日

<舞いあがれ!・子供時代編>第1週目~3週目の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<舞いあがれ!・子供時代編>第1週目~3週目の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】


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2022年10月3日より放映スタートしたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」。

本作は、主人公が東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育み、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。ものづくりの町で生まれ育ち、 空への憧れをふくらませていくヒロイン・岩倉舞を福原遥が演じる。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事では舞の子供時代を描いた1週目~3周目の記事を集約。1記事で感想を読むことができる。

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もくじ

・第1回レビュー

・第2回レビュー

・第3回レビュー

・第4回レビュー

・第5回レビュー

・第6回レビュー

・第7回レビュー

・第8回レビュー

・第9回レビュー

・第10回レビュー

・第11回レビュー

・第12回レビュー

・第13回レビュー

・第14回レビュー

・第15回レビュー

・「舞いあがれ!」作品情報

第1回レビュー

【朝ドラ辞典  はじまり(はじまり)
初回に主人公の未来の姿が出てくることが時折ある。子役からはじまるので本役の姿をお披露目しておくためと、未来の姿を先に見せておくことで物語の行く先を安心かつ楽しみに見ることができる。例:「おしん」、「あさが来た」


第1週「お母ちゃんとわたし」(演出:田中正)、第1回


ものづくりの町・東大阪の町工場を経営する岩倉家の娘・舞(福原遥 幼少期:浅田芭路)の物語は、彼女の夢からはじまりました。

家族で飛行機に乗っている岩倉家。

お母さん・めぐみ(永作博美)が機長が女性だと驚くのですが、機長が同じ岩倉だとは思わないのはなぜ。それは夢だから。

「目的地は快晴」と爽やかにアナウンスする女性機長・岩倉(福原)。

朝ドラの旅も快適でありますようにとback numberの主題歌「アイラブユー」の澄んだ高音を聞きながら願いました。

ときに1994年ーー

小学生の舞はちょっと元気がありません。最近、何かと熱が出るようになって学校を休みがちになっていました。
走ることが好きだったのに体育を見学しないといけなかったり、休んでいる間に係が決まっていて取り残されたりして、しょんぼりする舞。

でも、クラスメイトの梅津貴司(齋藤絢永)が気を利かせて飼育係がやりたいようだと先生に言って、念願の飼育係になれました。


先生にやりたい係ある?と訊かれた舞は、すでに係である望月久留美(大野さき)を意識してためらいます。

子供心にも人間関係を気にすることってありますよね。久留美が意地悪な子だったらいやだなあと警戒しましたが、公表されている情報ですと、久留美は舞の幼馴染。今後、貴司と3人で友情を育んでいくようですので、意地悪担当ではなさそうです。

うさぎのスミちゃんが小屋から脱走したときも一緒に協力して探します。
でも、舞は無理して走ったため、また熱がーー。

病院で検査しても原因がわからない熱、気になりますね。
物語のフックとして、ごくふつうに受け取れるもののはずですが、なぜか気にかかります。

前作の朝ドラにも同じ設定があったからです。主人公の妹が原因不明で熱が出る病気を抱えていて、やりたいことが思いきりできず悩んでいました。

原因不明の熱は、朝ドラを続けて楽しんでいる朝ドラファンのために、前作とのリンクを楽しんでもらう仕掛けだったのかもしれません。あるいは、こういうふうに原因不明な体調不良でやりたいことがなかなかできない人に寄り添う気持ちなのかもしれません。でもそこにほんのちょっと引っかかりを感じてしまったのは、前作でその病気に真剣に向き合って描かれず、心配して見ていた気持ちをはぐらかされたからです。筆者はそのトラウマによって素直に舞の熱を見守ることができ辛くなり、しょんぼりなのです。

ただ、第1回を冷静に見た限りは、原因不明の熱に悩む舞の気持ちが、学校のクラスメイトと自分の差異を感じて寂しくなっているところなどが具体的かつ繊細に描かれていましたし、お母さんが心配しながら、できるだけ気にしないように明るく接している気持ちも永作博美さんの演技でよく伝わってきました。永作さんは、このセリフ、こう言うのか!と感心するところがいくつもあって、思うようにできなくて落ち込んでいる子供を追い詰めないように明るく接している姿が素敵でした。

舞ちゃんがうさぎ柄の服を着てることでうさぎが好きなのもよくわかりました。餌とはいわずチモシーという固有名詞なのもよかったです。

同じ朝ドラと言っても別作品としっかり切り替えて、独立した「舞いあがれ!」を楽しみましょう。舞いあがれ!


※この記事は「舞いあがれ!」の各話を1つにまとめたものです。

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