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SFホラー特集:『エイリアン:ロムルス』と5つの名作

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9月6日、日本のスクリーンにSFホラーの金字塔が再び降臨。
『エイリアン:ロムルス』は、リドリー・スコット監督によって築かれた不朽の名作「エイリアン」シリーズの新章です。

生きる意味を見失った6人の若者たちが希望を求めてたどり着いたのは、宇宙ステーション“ロムルス”

しかし、そこで待ち受けていたのは、絶望の象徴ともいえる恐怖──人間に寄生し、宿主の体を突き破って異常な速さで成長する“エイリアン”

その上、エイリアンの血液はあらゆる物質を溶かすほどの強力な酸性で、反撃はほぼ不可能。

宇宙最強で最も恐ろしい生命体から、果たして彼らは生き延びることができるのか?

無限に広がる宇宙の中で閉ざされた空間を舞台に、究極のサバイバル・スリラーが展開されます。

『エイリアン:ロムルス』は全国劇場にて公開中!


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──ここからは、SFホラーの名作5選を紹介します。

奇怪な異星のクリーチャーから、謎めいた恐怖が森の中に潜む作品まで、SFホラーの魅力が詰まった5作をご覧ください。

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1. 吸血鬼ゴケミドロ

©1968 松竹株式会社

日本のSFホラー映画史に刻まれた異色の作品!
墜落した飛行機の生存者たちが、地球外から来た吸血生物「ゴケミドロ」に襲われるという、奇抜な設定が魅力。

©1968 松竹株式会社

物語は高度なサスペンスと、独特なビジュアル表現によって、視覚的にも心理的にも観客を揺さぶります。


社会の腐敗を象徴するかのようなエイリアンの描写は、今なお鮮烈な印象を残し、カルト的な人気を誇っています!

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◆『吸血鬼ゴケミドロ』を観る!

©1968 松竹株式会社

2. “それ”がいる森

©2022「“それ”がいる森」製作委員会

物語は、福島県のとある森を舞台に展開されます。

社長令嬢と結婚し息子が生まれた淳一は、義父と対立し会社を追われ、故郷でミカン農家を始めます。

そんな淳一の前に、3年ぶりに息子の一也が現れる。
東京の生活に嫌気が差し、家出してきた一也は淳一とともに新たな生活を始めます。


©2022「“それ”がいる森」製作委員会

物語の転機は、一也とその友人祐志が、森の中で巨大な銀色の物体を発見したところから始まります。

誰にも信じてもらえず、証拠を探すため再び森に入った二人は、謎の怪物に遭遇し、祐志が姿を消してしまいます。

その後も怪物の存在は一也の心に影を落とし、ついに淳一もその恐怖と向き合わざるを得なくなります。

銀色の物体、謎の怪物、そして60年前の同様の事件…すべての要素が絡み合い、真実に迫る淳一と一也の運命は、まさに息を飲む展開です。

家族の絆と森に潜む未知の恐怖が交錯する、まさにSFホラーの真骨頂ともいえる作品です。

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◆『“それ”がいる森』を観る!



©2022「“それ”がいる森」製作委員会

3. エイリアン

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SFホラーの代名詞ともいえる『エイリアン』シリーズの第一作。

時は西暦2122年。
宇宙貨物船ノストロモ号は、他の星系で採掘された鉱石を満載し、地球へと帰還中だった。
搭乗員たちはハイパースリープから目覚め、任務の終わりを迎えようとしていた。しかし、AI「マザー」が謎の信号を受信し、その発信源である惑星へと航路を変更していたことが判明する。
船長ダラスを中心に、発信源の調査に向かうクルーたちが見たものは、異形の宇宙船とその乗員の残骸。
さらに、調査を進めると無数の卵を発見し、その中の一つが副長ケインに襲いかかる。
顔に張り付いた未知の生命体を船に持ち帰った彼らは、次第にこの生命体の正体に気づき始める。
しかし、時すでに遅く、ケインの体内にはエイリアンの幼体が産み付けられていたのだった。
フェイスハガーが消え去り、ケインが目を覚ました矢先、彼の胸を突き破って幼体(チェストバスター)が出現する。
船内に逃げ込んだその生物は瞬く間に成長し、クルーを次々と襲い始める。
エイリアンは酸性の血液を持ち、船のどこにでも潜伏できる恐るべき存在だった。
次第に明らかになる会社の陰謀、乗組員の命を顧みない指示、そして船に潜むアンドロイドの裏切りが、物語をさらに不穏な方向へと導く。

乗組員のリプリーは、仲間を失いながらも孤独な戦いを続けることを余儀なくされる・・・。

『エイリアン』は、その緊張感溢れるサスペンスと圧倒的なビジュアルで、SFホラーというジャンルに革命をもたらした名作であり、リドリー・スコットの緻密な演出と、ギーガーのデザインしたエイリアンの異形は、今もなお色褪せることなく、SFホラーの頂点に君臨している。

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◆『エイリアン』を観る!

 

4. 遊星からの物体X


©1982 UNIVERSAL CITY STUDIOS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

ジョン・カーペンター監督の1982年の名作『遊星からの物体X』は、南極の孤立した基地を舞台に、未知の恐怖がじわじわと襲いかかるSFホラーです。

物語は10万年前に宇宙から飛来し、南極に落下した円盤が発端となります。

1982年の冬、ノルウェー観測隊が不気味な状況の中で犬を追いかけてアメリカ観測隊の基地に現れますが、何が起こっているのか全くわからないまま、ノルウェー隊員は謎のまま射殺されます。

その後、アメリカ観測隊の隊員マクレディたちは、ノルウェー基地を調査し、恐ろしい形状の焼死体と謎の氷塊を発見します。
そして基地に戻った彼らが目にするのは、犬がグロテスクな怪物に変異して、他の犬たちを襲う衝撃的な光景でした。こうして物語は一気に不穏な展開を迎えます。

怪物は、取り込んだ生物に同化し、その姿に成り代わる能力を持っており、誰が怪物なのか分からない状態に陥った隊員たちは、次第に疑心暗鬼とパニックに陥ります。

極寒の南極という閉鎖的な環境が、彼らの恐怖と不信感を増幅させ、緊張感が終始漂う作品となっています。

本作は、人間の信頼が崩壊していく過程を描きながら、未知の生命体がもたらす恐怖を鮮烈に表現しており、その心理的な圧迫感とグロテスクな特殊効果が今なお色褪せない魅力を放っています。

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◆『遊星からの物体X』を観る!

5. イベント・ホライゾン

© 1997 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

1997年のSFホラー映画『イベント・ホライゾン』は、未知の恐怖と宇宙の無限さが織り成す圧倒的な恐怖体験を描いた作品。

物語は西暦2047年、消息を絶っていた宇宙船イベント・ホライゾン号が、7年ぶりに海王星近くで発見されるところから始まります。救助艇ルイス&クラーク号のミラー船長率いるクルーは、イベント・ホライゾン号の探査と乗組員の救助を任されますが、その船がただの宇宙船ではないことに気づき始めます。

この船は超光速移動を可能にする重力駆動装置「コア」を搭載した人類初の深宇宙探査船であり、そのコアが異次元空間へと繋がる力を持っていました。

調査を進めるうちに、クルーたちは船内で凄惨な状況を発見し、彼ら自身も次第に幻覚や狂気に苛まれ始めます。特にコアは、異次元から邪悪な力を引き込んでおり、船自体が意思を持って彼らを攻撃しているように見えるのです。

ウェアー博士はその影響を受け、自ら目をくり抜いて狂気に飲まれていきます。最終的に、ミラー船長は自分を犠牲にして船を分割し、仲間を救おうと奮闘しますが、異次元から逃れられたかどうかは明確には描かれず、謎と不安を残します。

宇宙の深淵に隠された恐怖と、未知の次元からの侵略を見事に描いた本作は、視覚的な恐怖と心理的な恐怖が絶妙に組み合わさった作品です。

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◆『イベント・ホライゾン』を観る!


まとめ 

これらの作品は、それぞれ独自の世界観でSFホラーならではの恐怖を見事に描き出しています。

『エイリアン:ロムルス』の新たな恐怖を楽しむ前に、ぜひこれらの名作でそのジャンルの魅力を再確認してみてはいかがでしょうか?
時代や設定が異なりながらも、いずれも観る者を異次元へと引き込み、背筋を凍らせる体験を提供してくれます。

新旧の恐怖を比較しながら、SFホラーの奥深い魅力に浸ってみてください。

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