インタビュー
中村倫也『仮面ライダーBLACK SUN』インタビュー|カリスマを演じる不安と愛を感じた監督からのプレゼント
中村倫也『仮面ライダーBLACK SUN』インタビュー|カリスマを演じる不安と愛を感じた監督からのプレゼント
——70年代の光太郎、現代の光太郎それぞれを演じられた中村蒼さん、西島秀俊さんの印象は?
中村:西島さんはこれまでも何度も共演させていただいているので、人柄は存じているんですが、蒼くんはほぼ初めましての状態でした。それで今回、二人に共通して感じたものが、どこか朴訥とした雰囲気というか…。
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僕なんかが軽々しく語っていいことなのかわかりませんが、素朴というか肩の力が抜けているところがあって。70年代の光太郎、現代の光太郎、どちらに会っても納得がいくというか、キャスティングの妙ですよね。見た目が似ているというよりは、内面から醸し出すものが何か通ずるんですよ。それが対峙していて面白かったです。どっちの光太郎と会っても、同じ光太郎だと感じました。
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——中村さんは白石組には何度も参加されていますが、本格的な特撮作品はお互い初挑戦となりましたね。
中村:あんなに苦労されてる白石監督を初めてみました。白石さんでも困った顔するんだなと思ったほどです。
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——それだけ特撮は大変でしたか?
中村:時間がかかるんですよね。CGでやっているところもありますが、基本的には人間を吊ったりして戦闘シーンも撮ってるので。思ったとおりになかなか進まなかったので、撮影序盤は特に、監督は大変だったと思います。後半に行くにつれ、特撮のテンポに慣れてきて、だんだんスムーズに進むようになったと思います。
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——中村さんご自身はいかがでしたか?
中村:僕は楽しかったです。撮影現場で怪人を見るのも楽しかった。個人的にはスズメ怪人とか好きですね。現場で見る度「なんで怪人なのに、こんなにスズメなんだろう」って思ってました(笑)。あとは『仮面ライダーBLACK』ファンなら、ビルゲニアにはぜひ期待してもらいたい。あれを三浦貴大くんが演じるというのがまたツボなんですが、変身後は必見ですよ。
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——シャドームーンの変身シーンはいかがでしたか?
中村:ブラックサンと対になる変身シーンを撮影したのですが、同じような型をとっていてもまったく違う雰囲気になっていて。それは映像で見ても「こんなに違うんだ」と印象的でした。
——今回の『仮面ライダーBLACK SUN』ならではの見どころと言えば?
中村:それはもう、ブラックサンが西島さんで、監督が白石さんで、脚本が髙橋泉さんなわけですから、ただの勧善懲悪がテーマのヒーローものになるはずがないですよね。「日本の歴史の中に怪人がいたら、現代はどうなっているのか」というのが主たるテーマでもあると思います。特撮作品という枠にとらわれず、人間と怪人の群像劇を見る気持ちで楽しんでもらいたいです。
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(スタイリスト:戸倉祥仁、ヘアメイク:Emiy、撮影:HITOMI KAMATA、取材・文:NI+KITA)
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(C) 石森プロ・東映 (C)「仮面ライダーBLACK SUN」PROJECT