「舞いあがれ!」第43回:妹の幼馴染に投資を勧めてくる兄に「びっくりやわ!」
本作は、主人公が東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。ものづくりの町・東大阪で生まれ育ち、 空への憧れをふくらませていくヒロイン・岩倉舞を福原遥が演じる。
本記事では、第43回をライター・木俣冬が紐解いていく。
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舞、柏木、吉田の関係はどうなる?
東大阪のノーサイドに悠人(横山裕)がやって来ます。うめづに続いてここでも常連ぽい。意外と近隣の店によく通っていたわけですね。悠人はお好み焼きやオムライスなど炭水化物がどん!と一点主張しているものが好きなようです。
悠人は一流企業を辞めて投資家になっていました。偶然、店で再会した久留美(山下美月)にも投資を勧めます。
「もっとええ仕事ありそうやけどなあ」「俺に金預けてくれたら何倍にもできんで」というセリフはなかなかやばい響きがしますが、筆者がヤフーニュース個人で取材したところ、制作統括は「クズではない」とおっしゃっていました。
訝しい顔になる久留美。さっそく舞に悠人が会社を辞めた情報をメールで報告。
タイトルは「びっくりやわ!」で本文には「あんな感じやったっけ…」と。
ですが、久留美と悠人が店の入り口でぶつかって彼女のもってるものが落ちて……というのは恋愛ドラマあるあるふうでしたが、そう思わせて単に、悠人だったというユーモアでしょうか。それともこのふたり、今後何かあるのでしょうか。救命救急で働いている久留美に雰囲気変わったという悠人とそれを聞いてちょっと反応する久留美を見ると、何かありそうな気もしますが、フライトとフライドポテトのくだりといい、いまひとつどう捉えていいのか掴みどころがありません。
ただ、舞(福原遥)が慎重になり過ぎてひとつひとつの動作が遅いと大河内教官(吉川晃司)に注意されたことは、舞の元来の性格(慎重)から来ていると思わせ、二十歳になってキャラ変したわけではないようです。
操縦がうまくできなくて元気のない舞に、柏木(目黒蓮)が着陸のイメトレにつきあうと申し出ます。にこにこする水島(佐野弘樹)を訝しげに見る倫子(山崎紘菜)。ちょっと気になる顔をする吉田(醍醐虎汰朗)。
第42回のラスト、舞と吉田がいい雰囲気だったことから考えると、複雑な恋もようになるのでしょうか?(「あさイチ」の博多華丸さんは「(吉田と一緒にいるのを見たから)急に横入り」「乱気流ですねえ恋のほうは」などと朝ドラ受け) まずは勉強しろと言いたいところですが、恋もしたい年頃でしょうねえ……。
柏木の部屋で熱心に勉強する柏木と舞。柏木は乗馬のことをはじめ専門用語になると言葉数が多くなります。しかもすごく熱心に。
イメトレ用の図面が細かくて、美術スタッフさんが丁寧な仕事をされていることを感じます。
さて、鬼教官こと大河内は、鬼というから雷を落とすような人かと想像したところ、こわいくらいにクールな人物でした。クールに物事を鋭くチェックし、小さなことも見逃さないタイプのようです。
怒る人は怖いですが、淡々とすべてを見逃さない人はもっと怖い。でもそういう人は信頼できる気がします。
【朝ドラ辞典 師匠(ししょう)】家族以外でヒロインを導く人物。ひとつの道を極めた人物でヒロインの人生に大きな影響を与えることになる。「半分、青い。」の秋風羽織(豊川悦司)、「スカーレット」のフカ先生(イッセー尾形)など。
(文:木俣冬)
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