「クロサギ」第8話:黒崎が“アカサギ”に? 一方で宝条が迫る
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King & Princeの平野紫耀主演のドラマ「クロサギ」が2022年10月21日放送スタート。
人気マンガ「クロサギ」が2022年を舞台に、新たにドラマ化。平野が演じるのは詐欺によって家族を失った主人公・黒崎。詐欺師を騙す詐欺師「クロサギ」として暗躍、そして家族を奪った最大の宿敵に挑んでいく。
本記事では、第8話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
「クロサギ」第8話レビュー
沼を感じさせる平野紫耀……じゃなかった、黒崎が来てしまった。宝条(佐々木蔵之介)を喰らうと決めた黒崎は、桂木(三浦友和)のいうことももはや聞かない。黒崎は、宝条の裏金の資金源のひとつである医療法人をターゲットとする。そこで理事長を務める宇佐美(津田健次郎)は宝条のひまわり銀行の元行員で宝条の後輩だった。
この宇佐美から金をだまし取るわけだが、まず黒崎が近づいたのは宇佐美の妻・怜華(高田里穂)だった。
彼女はホストに入れ込み、金を湯水のように使っていた。そんな怜華が好みそうなホスト風の男を演じ、あっという間に心を掴む。色恋を使って詐欺をする、いわゆるアカサギというやつだ。
……思わず、King&Princeの平野紫耀やぞ? と言ってしまいたくなる。
「少しずつ知っていけばよくない?」
そんなことを言われてしまったら、イチコロだ。
そのあと、本当はこんなことをやりたくない、といった様子で気だるそうにしているのも含めていい。
いろんな姿に扮装している平野が見られることも「クロサギ」の醍醐味のひとつだが、平野の幅のある表情、演技力に改めて感服してしまう。あと、どんな服でも着こなしてしまうのがスゴイ。
怜華の口添えもあって宇佐美に近づくことに成功する黒崎。最初は黒崎が売りつけようとした医療商品を突っぱねるが、怜華が泣き落としをかけた甲斐もあって最初の取引を成立させる。
そして宇佐美にもキックバックがあると言ってさらに、高額のCTスキャンを売りつける。しかし、黒崎の目的は別にあった。宇佐美が行っている悪事を暴くこと。結果、宇佐美は10億を失い、悪事も露見するという最悪の状況に。
黒崎の全面勝利のように見えたが、一方で、宝条の手も伸びていた。宝条は黒崎の正体を掴めずにいたが、彼には甥の鷹宮(時任勇気)がいる。
宝条のもとには、黒崎がひまわり銀行に潜入した際の防犯カメラの写真が届いていた。それをみた鷹宮はそこに写っているのが黒崎だと気がつく。
最初は好青年として登場した鷹宮だが、回を追うごとに変貌していく様子が不気味だ。氷柱(黒島結菜)を奪われたという気持ちもあるのだろうけれど、自分に望みがないからといって攻撃的になるのがまた怖い。
一方の宝条は、冷酷な面が強く見えるが、鷹宮や、自身の家族には優しい。家では良き父親であり、夫のようである。それも本当の顔なのか、それとも……。
宝条が正体を知ったことで、黒崎は早速窮地に追い込まれる。部屋に、警察が来たのだ。詐欺ではなくても、黒崎を拘束する方法はあったのだ。
そして、桂木の動向も気になる。黒崎を切ろうとしているようにも見えるが……。
物語は終盤へ。黒崎は復讐を果たすのか、明るい世界へ戻ることはできるのだろうか。
(文:ふくだりょうこ)
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