(C)2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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映画コラム

REGULAR

2022年12月17日

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』4DXでこそ観てほしい「3つ」の魅力を解説!

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』4DXでこそ観てほしい「3つ」の魅力を解説!



1:巨大なトビウオに乗って疾走する!

前述もしたが、本作は大海原が主な舞台。そこで、海上に飛び出たり、はたまた海中に潜ったりする、巨大なトビウオに近い「スキムウィング」という生き物が登場するのだが、これに乗りハイスピードで疾走するシーンと4DXの相性が最高だったのだ。

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具体的には、座席の傾きで「ライド感」を演出し、時には座席の激しい動きで「きりもみ」に近い急降下も表現している。それはもはや「揺れる」ではなく、「勢いが良すぎて座席から飛び上がってしまいそう」なレベル。大人も童心に帰ったつもりで、「巨大なトビウオに乗っている!」喜びを味わえるだろう。

加えて、吹き付ける水や、(MX4Dにはない)雨の演出で、水上スレスレで疾走するからこそかかる水を表現している。とはいえ、水の演出は煩わしく感じるほどではなく、あくまでアクセント程度というのも良いバランスだった(吹き付ける水は座席横のボタンでオンオフの切り替えが可能)。

2:リアルな「遊泳」の感動!

4DXの魅力をダイレクトに感じられるのはやはり激しいアクションシーンであるが、今作では「ゆったり」もしている、海の中の「遊泳」シーンでも存分に生かされていた。

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泳ぎの角度に合わせて座席が傾くというのは序の口、時には「水をかく」感覚も座席の動きで表現されているので驚いた。時には水中で響く、BGMの中にある「心臓の音」も座席の振動で擬似体験させてくれてくれる。「キャラクターと一緒に泳いでいるみたい!」という感動を、ぜひ味わってほしい。

3:圧巻の海上バトル&スペクタクルで演出が大盤振る舞い!

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の最大の魅力はアクション、特にクライマックスの大スペクタクルだろう。今回は海岸に住む民族「メトケイナ族」も参戦する、『バトルシップ』を思わせる大規模な海上バトルが勃発。そこでは4DXの演出が大盤振る舞い、演出をMAX値まで引き上げてくれたような興奮があった。

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特にうまく活かされているのは、座席の横から「プシュッ」と吹き付けるエアーの演出だ。海上では銃の連射はもちろん「砲撃」もあり、それらを「当たる寸前で避けた」ようなスリルを味わえるからだ。ネタバレになるので詳細は秘密にしておくが、とあるハラハラドキドキのシチュエーションを、4DXはさらにエモーショナルにしてくれた。

しかも、この海上バトルおよびクライマックスは、「ジェームズ・キャメロン監督らしさが全部詰まっている!」という感動もあった。『アビス』『エイリアン2』『ターミネーター2』『タイタニック』などなど……その作品群を追ってきたファンこそがその「キャメロン監督の集大成」ぶりにニヤニヤできるだろうし、何も知らない方もその「エンタメ特盛り」ぶりを思いっきり楽しめるはずだ。もちろん、それぞれの場面で4DXはこれ以上のない仕事をしているのである。

あえて今回の4DXで難点を挙げるのであれば、前述した通りHFRの映像を合わせて楽しめないことと、(劇中に合うシーンがないので仕方ないとはいえ)「雪」の演出がないことだろうか。もちろん、そんなことは100点満点マイナス0.01点くらいのこと。ぜひぜひ、年末年始に映画というエンタメに、アトラクションをプラスしてくれる4DXを、ぜひ楽しんでほしい。

(文:ヒナタカ)

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