映画コラム
<解説&考察>『アントマン&ワスプ:クアントマニア』鑑賞後に確認したい“4つ”のポイント
<解説&考察>『アントマン&ワスプ:クアントマニア』鑑賞後に確認したい“4つ”のポイント
あわせて観たい映画
『アントマン』シリーズは『縮みゆく人間』『ミクロの決死圏』など、様々な作品からの影響を受けていることが公言されています。
本作に影響を与えたと思われるものや共通点が多い映画3本を紹介します。
『スターウォーズ』シリーズ
監督が過去にお気に入り映画として挙げていたのが『スターウォーズ』シリーズ。『アントマン&ワスプ:クアントマニア』では様々な要素で本作を想起させる部分がありました。
異形の生物が乱立する世界観(彼らが集まるバーなど)、ちっぽけな主人公が世界を救う展開、民衆が力をあわせて権力者に立ち向かうクライマックスなどなどはまさしく通ずる内容です。
ちなみに『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のペイトン・リード監督は、スターウォーズのスピンオフドラマ「マンダロリアン」シーズン2の第2話、最終話でエピソード監督を担当。
第2話「乗客」では名作SF『エイリアン』のオマージュを用いて"クモ"のような宇宙生物が襲いかかるモンスターパニックを描いていました。
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『ゴジラ』
現実世界が舞台となった前2作と異なり、本作では量子世界が主な舞台となりました。そのため、サイズ変化の面白みが薄まったことに不満を抱いたファンもいるかもしれません。
しかし、これにより劇中でも言及される『ゴジラ』の再現に力を入れることが出来たのも事実です。
過去のインタビューでもアントマンシリーズの参考として『ゴジラ』や「ウルトラマン」を挙げていたペイトン・リード監督。本作では現実世界ではないからこそ建物を壊す展開にもノイズが生まれず、主人公の大暴走をコメディチックに描くことに成功したのです。
『ナイトミュージアム』シリーズ
『アントマン』シリーズと共通点の多い作品に『ナイトミュージアム』シリーズが挙げられます。
本作はバツイチの冴えない中年男・ラリーが元妻の子供と共に夜の博物館で冒険を繰り広げるファミリー向けファンタジー映画。親子愛といった作品のテーマからミクロ化した人間描写、ファンタジックな展開まで、様々な部分で重なる部分が多い作品です。
『ナイトミュージアム2』の冒頭では主人公・ラリーが夜警から自身の会社を立ち上げ成功している姿が描かれていましたが、これは『アントマン&ワスプ:クアントマニア』冒頭におけるスコットの変化にも通ずるでしょう。
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以上、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』鑑賞後に確認したい“4つ”のポイントを紹介しました。
フェーズ5の幕開けとして様々な要素が詰め込まれていた本作。そのため、今後のシリーズ展開を予想しながら観ることで新たな発見もあるかもしれません。
ぜひ、シリーズの手がかりを見つけるためにも映画館の大きなスクリーンで繰り返し『アントマン&ワスプ:クアントマニア』を楽しんでみてはいかがでしょうか!
(文:TETSU)
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