インタビュー

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2023年03月18日

池松壮亮「最初の目撃者になってくれた事に感謝」映画『シン・仮面ライダー』全国最速公開記念 舞台挨拶

池松壮亮「最初の目撃者になってくれた事に感謝」映画『シン・仮面ライダー』全国最速公開記念 舞台挨拶

脚本・監督を庵野秀明が務めた『シン・仮面ライダー』が3月18日(土)、ついに全国公開。これに先駆け前日の3月17日(金)に東京・新宿バルト9にて全国最速公開記念 舞台挨拶が行われた。

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主演の池松壮亮(本郷猛/仮面ライダー役)、浜辺美波(緑川ルリ子役)、柄本佑(一文字隼人/仮面ライダー第2号役)、西野七瀬(ハチオーグ役)、塚本晋也(緑川弘博士役)、手塚とおる(コウモリオーグ役)ら主要キャストが登壇し、映画公開への思いを語った。

『シン・仮面ライダー』は一筋縄ではいかない作品

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冒頭の挨拶で「本当に出来立てほやほやで、限られた関係者しか観ていないので、皆さんが本当に最初の目撃者になってくれた事に感謝します」と気持ちを表した池松。

いよいよ公開を迎えた心境については、「普段は映画完成して公開まで半年ぐらい時間があるので、その間にいろいろ咀嚼するものなんですが、本当に出来たてほやほやなのでなんというか...」と、映画の完成が公開の直前だったことで気持ちの整理がついていないことに戸惑いを見せながら「でも、庵野作品なので一筋縄ではいかない。1回では済まないかもしれない。とにかく堪能して欲しい」と語り、完成した映画への自信をうかがわせた。

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浜辺は「18時から最速という、私も今まで経験したことがないパターンの公開の仕方。本当に一番最初の時間に皆さんと一緒に立ち会うことができて、すごくうれしく思っております。」とよろこびを語り、最速上映を待つ観客たちに「私、試写でこんなにワクワクしながら笑顔で迎えたのは初めてでした。そのときのたかぶりも含めて、(皆さんには)今のこの時間も込みで楽しんで、映画を観て、今日はいい日だなと思っていただけたらうれしいです」と語りかけた。

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柄本は「すでに2回観ているので、皆さんにはこれから1発目のインパクトが待っていると思うとちょっと羨ましい」と、初見のインパクトが大きい作品であることをさりげなくアピール。公開を迎えた心境については「池松さんが言ったとおり出来立てほやほやで、初見で観たのが10日ぐらい前。そのときのたかぶりのまま今ここにいるので、これから観る皆さんの2時間後と同じ状態でボーっとしています」と、明かして会場の笑いを誘いつつ「でも、明らかにこれから観る皆さんの心をかき乱してくれる作品ではあると思います」と、完成した映画に自信をのぞかせる。

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西野は、この舞台挨拶が全国の339館でライブビューイングも行われていることに触れ「339館がどのくらいなのかピンときていなかったんですが、相当多いと聞いて急に緊張してしまいました」と、明かして笑顔を見せた。司会から自身の演じたハチオーグについて触れられると、ビジュアルはまだ少ししか世に出ていないものの、映画本編ではしっかり観られるとアピール。「アクションはずっとやってみたかったので、今回この作品で闘うことができてすごくうれしかったです」と、西野のアクションシーンをへの期待が高まるコメントも。

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冒頭の挨拶で「ものすごいものを、皆さん目撃します。堪能してください!」と客席の期待を煽った手塚は、「僕は庵野監督の作品は4作目ですが、毎回驚きっぱなしの撮影を4回も続けて僕は庵野監督でできている役者。そのおかげか、こうやって会場の皆さんが『手塚』ってうちわを掲げてくれてるのがすごくうれしいです」と、事実と違う光景を妄想して会場の笑いを誘い「ライブビューイングの方はちょっとわかってないと思いますが、ここにいるお客さんは『手塚』と書かれたうちわばっかり。これはもう庵野監督の作品に4本も出たおかげだと思います」と続けて、さらに会場を沸かせた。

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塚本は「庵野さんの作品は今回で2回目ですが、今回もまた難しい科学的なセリフをたくさん言いますので、聞き逃さないようについてきてください」と、庵野監督作品らしい難解な専門用語が多く出てくることを明かし、「僕の撮影は1年以上前に終わっていたので、ついにこのときがきたかという気持ちだが、この前の初号試写の時に『2日前に完成した』と聞いたので、その間ずーと仕上げしてたのかと思うとびっくりするようなこだわり。他のキャストの皆さんはその間も撮影していたということで、相当なこだわりが映画に入っていると思いますので、ぜひ楽しみにしていただきたい」と会場を唸らせた。

レアカードで盛り上がる一同に手塚がツッコミ!

舞台挨拶中盤では、来場者プレゼントの『シン・仮面ライダーカード劇場版』を開封するワクワク感を登壇者が味わう企画も実施された。

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開封したカードを順番に披露するはずが、サイン入りのカードを引き当てた柄本が思わず「やばい!俺、やばいやばい!」と声を上げると、つられて浜辺も「あ!レアカードだ!」と無邪気に盛り上がる。

その様子に、最初に披露するはずだった手塚から「今、俺っ!」と、強めにツッコミが入って他のキャストたちが慌てて謝罪する一幕もあり、コントのような展開に会場も盛り上がっていた。

「2kg太って帰ってくる」と柄本

舞台挨拶終盤では、公開を記念して主要キャストの池松、浜辺、柄本、西野の4名それぞれが翌日から2日間で全国各地の劇場を巡る、という話題が飛び出した。

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自身の出身地である九州エリアを担当する池松は「凱旋といいますか、できたよって言ってきます。結構まわります。9か所かな?」と、単独での舞台挨拶の意気込みを語った。

出身地である石川県から関東の劇場までを担当する浜辺が「コロナの影響もあって劇場に行かせていただく機会が少なくなっていたので、恩返しのような気持ちあり、普段行けないような劇場にもお邪魔できるということでワクワクしています」と、笑顔をのぞかせながら「結構スケジュールがきっかりしているので、滞りがないようにミッション完遂してまいります」と、決意表明。2日間で数多くの劇場を巡るスケジュールについて、浜辺は「このあとぎゅんぎゅんですよ」と表現した。

これを受けて、北海道・東北エリアを担当する柄本が「ぎゅんぎゅんだよ。俺なんか着替える暇もないぐらいだよ。俺、北海道からだけど俺だけ線の長さ違うでしょ?この後すぐ新幹線乗って、皆さんが映画見終わったころまだ乗ってると思いますよ」と、舞台に設置された日本地図に記されたルートを指しながらぼやいて、会場の笑いを誘いつつ「でも、仕事でもあまり行ったことがないので非常に楽しみです。おいしいものがいっぱいあるときいているので、最終的に戻ってくるまでに2kgぐらい太ってこうようかと思ってます」と、別の意気込みを明かして会場を盛り上げた。

出身地の関西から中部エリアを担当する西野は「ひとりで舞台挨拶するのは初めてなので、ちょっと不安ですが、来ていただいた皆さんを盛り上げられるように頑張ります。学生のときにめっちゃ観に行ってた映画館にも今回行けるので、それがめっちゃ嬉しいです。そこだけちょっとテンション高いかもしれない」と、笑顔を見せていた。

本当に長い旅だった

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最後に、登壇者を代表して池松が「最初の目撃者になっていただきまして本当にありがとうございます。楽しみに待っていただいた方、気になっている方、決して何かターゲットがあるような映画ではなく、誰もがアクセスできる仕上がりになったと我々一同思っております。大きなプロジェクトで、事件性のあるプロジェクトで、キャスト・スタッフと本当に長い時間苦しんだり楽しんだりしてきました。本当に長い旅だったなあと思います。ようやく今日を迎えられて本当にうれしく思っています」と、長かった公開までの道のりを振り返り、「待っててくださったんだなと、今日改めて思うことができました。本当にありがとうございました。ぜひ2時間堪能していってください」と、上映を待つ観客に呼びかけて舞台挨拶を締めくくっった。

作品紹介


“原点”をリスペクトしつつ生まれた、新たなオリジナル作品『シン・仮面ライダー』。
脚本・監督を庵野秀明が務め、本郷猛/仮面ライダーを池松壮亮、緑川ルリ子を浜辺美波、一文字隼人/仮面ライダー第 2 号を柄本佑が演じる。

現代日本における最高のキャスト・スタッフが心血を注ぎ、生み出した『シン・仮面ライダー』。
混迷の世を生きる我々の眼前にいまだからこそ必要とされ、いまこそ信じられる、ただ一人の男が降り立つ。

映画『シン・仮面ライダー』(脚本・監督:庵野秀明)は全国の映画館で絶賛公開中

(写真・取材・文:いぢま)

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©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

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