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2023年04月21日

「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第2話:トントン拍子の解決には裏がある?

「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第2話:トントン拍子の解決には裏がある?


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桐谷健太主演のドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」が2023年4月13日にスタートした。

桐谷と脚本家の福田靖の3年ぶりの再タッグとなる本作は、異色の情熱刑事・仲井戸豪太を中心に「事件にまつわる全ての人々」をサスペンス&コミカルに描く群像劇。共演は比嘉愛未、磯村勇斗ら。

本記事では、第2話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。


「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第2話レビュー


今回は傷害事件の犯人を追う。
人気俳優・葛城悠真(山下航平)が何者かにスパナで殴られ、顔を殴られたというこの事件は世の中の注目度も高い。

しかし、意外にもすぐに犯人らしき人物が見つかる。防犯カメラに映った犯人と同じパーカーを着ていたのだ。
あまりにも目立つパーカーだったものな……犯行現場に着てくるのに向いていない気がするが……。

犯人とおぼしき人物・田中克也(橋本淳)もまた俳優だったが、もう落ち目だという。
豪太(桐谷健太)と目黒(磯村勇斗)が事情聴取に当たることになるが、豪太の熱い説教に田中はすぐに自白をし……。いや、それで自白しちゃうの!? という急展開。


そこからトントン拍子に送検まで進む。
注目度が高い事件ということで、野心あふれる検事・律子(中村アン)が担当検事となり、取り調べを進める。田中はあっさりと自白もし、証拠も見つかり、起訴間違いなし! このまま終わるかと思いきや、詰めが甘いと起訴は持ち越しに。
さらに判事の諸星(吉瀬美智子)からは田中の拘留が認めてもらえず、雲行きが怪しくなってくる……。

前半のトントン拍子な進み具合は確かに観ている側もなんとなく気持ち悪い。
が、ここから豪太のひらめきによって、事件は正しい方向へと展開していく。

実は、田中は同じ事務所の屋敷マモル(楽駆)の身代わりだったのだ。
屋敷は事務所の人気俳優。彼が捕まれば事務所の損害は大きい。屋敷を守るために事務所社長の木崎(千葉雅子)は田中に身代わりになるように頼んだのだ。
5000万円という多額の報酬もあるが、田中としては、20年の付き合いがあり、落ち目になった自分を見捨てずにいてくれた社長への恩返しの意味もあったのかもしれない。情って難しい……。

そして、屋敷が葛城を襲った理由というのが、恋人を取られたからというものだった。えぇ……。
田中は「屋敷はキレやすい」という証言をしていたけれど、そのせいでフラれたのでは……キレやすいから目立つパーカーを着て行ったんだろうな……と野次馬根性でそんな推測をしてしまう。


冤罪を防ぐことができたものの、手柄を得ることができなかった律子。
功を急いては仕損じるという言葉があるが、東京地検特捜部を目指す律子がまさにそれ。
屋敷の取り調べは二階堂(北村有起哉)が行うことになる。また律子にはチャンスが巡ってくるのか?
ただ、パリッとした律子の凛々しい姿もよかったし、ラーメン屋の屋台でヤケ食いしているのもよかった(夜に替え玉までしてラーメンを食べられる胃だという設定もいい)。

第1話もそうだったが、事件が殺人ではないのがなんとなくいいなあ、と思う(ケガはしているが)。
同時に、人間って衝動的に他人を傷つけてしまうことっていくらでもあるんだな、と言うのも実感する。
思いかけず、自分が被害者にも加害者にもなる可能性があるのだと考えると……みながみな平和で生きられれば良いのだけれど。

(文:ふくだりょうこ)

「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」2話をTverで視聴する(期間限定)


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(C)テレビ朝日

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