「合理的にあり得ない」第3話:貴山、松下洸平の見た目と雰囲気で「恋愛経験0」なんて合理的にありえない……。
本記事では、第3話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
▶︎「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明」画像を全て見る
「合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明」第3話レビュー
「エルピス―希望、あるいは災い―」や「罠の戦争」など大きな反響を呼んだ“月10”に天海祐希主演の「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」も大きな爪痕を残せるか注目を集めている。第3話は、涼子(天海祐希)と貴山(松下洸平)のところに本藤請建設会長の本藤朝子(神野三鈴)が訪れるところからはじまる。朝子の依頼は、息子の仁志(笠原秀幸)がここのところ入れ込んでいる謎の男、高円寺裕也(高橋克実)の正体を暴いてほしいという内容だった。
天海と高橋の対峙シーンにワクワクしたものの、その前に息子想いの母を演じた女性を見た瞬間、ゾクッとした。
母役の女優は、前クールで放送された「100万回言えばよかった」(TBS系)で黒幕だった女性「ちーちゃん」を演じた神野三鈴だ。
同ドラマの記憶が新しい筆者は神野の姿に萎縮。
俳優とはすごい職業だとつくづく感じた。
天海と松下の華麗な変装が話題だが今回、天海は着物姿のクラブの新人ホステスと中国の大富豪ヤンに変身。
松下においては、プリンター会社の社員、ハーバード大学の教授、大富豪ヤンの秘書などを演じた。
松下が演じる貴山は、IQ140の持ち主だが恋愛経験はまったくない。
そんな松下のファンからは
「このビジュアルで恋愛経験ゼロとかあり得ない」
「毎週、松下さんの変身が楽しみで仕方ない」と盛り上がりをみせている。
若手俳優の中でも人気急上昇中の松下が天海に劣らず、存在感を出している。
今回のゲスト、高円寺役の高橋克実も負けていない。
ヘラヘラと笑いながら、毎回違う“いい加減な呪文”をそれっぽく唱える詐欺師役だ。
もしかしたらアドリブも多々、あったのかもしれない。
そんなきな臭い高円寺を鋭い眼光で睨みつける涼子。
高円寺のトリックを見事に暴き、高円寺と共犯だった仁志の秘書が捕まり一件落着。
騙されそうになった5,000万円の小切手も無事だった。
仁志は自分に自信がなかったので高円寺に頼り切ってしまい、騙されたと悔いたが涼子は、
「あなたになかったのは自信ではなく覚悟。負けた時の覚悟があるのとないのとでは、その後の人生がまったく違う」
と叱咤激励した。
一度どん底まで落ちた涼子だからこそのセリフに心が打たれた。
中盤ではコメディ要素が高めだが、最後はしっかり締めてくれるところが痛快だ。
ラストシーンでは病室で「貴山勇作」と書かれたベッドで眠る男性を見つめる貴山の姿が。
この男性は、貴山の父親なのだろうか。
謎めいた雰囲気を醸し出し第3話は終了。
ここから一気に貴山の過去や涼子が逮捕された謎に迫っていく構成なのではと推測できる。
ミステリー要素が高まってくることを大いに期待したい。
どうでもいいことだが、ドラマ中盤で涼子に「ハバネロソースと七味を2キロずつ」おつかいを頼まれた久実(白石聖)が最後まで出てこなかったが、どこまで買い出しにいったのだろうか――。
(文:駒子)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)カンテレ