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2023年05月26日

「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第7話:まずは犬を探してほしい、話はそれからだ

「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第7話:まずは犬を探してほしい、話はそれからだ


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桐谷健太主演のドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」が2023年4月13日にスタートした。

桐谷と脚本家の福田靖の3年ぶりの再タッグとなる本作は、異色の情熱刑事・仲井戸豪太を中心に「事件にまつわる全ての人々」をサスペンス&コミカルに描く群像劇。共演は比嘉愛未、磯村勇斗ら。


本記事では、第7話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」第7話レビュー


横浜みなとみらい署の管轄で強盗事件が起こった。
犯人は水原多恵(丘みつ子)の自宅から現金20万円と仏壇の金製おりんを盗んだ。仲井戸(桐谷健太)らは早速、捜査を開始する。

一方、強行犯係・係長の目黒(磯村勇斗)は裁判で証人として法廷に立つことに。
目黒が取り調べた被疑者が、起訴されたあとに容疑を否認。強引な取り調べで自白を強要したのではないか、という疑いがかけられていたのだ。
確実に裁判で勝つために、検事・二階堂(北村有起哉)から反対尋問の練習に取り組むことになる。

 

強盗事件については、少し拍子が抜けてしまう。
事件の発見者で、自身も犯人に怪我を負わされた交番巡査・田口(湯江タケユキ)。
パトロール中に水原の愛犬、小太郎とすれ違っている。それで不審に思って水原家を訪れる。

犬は早い段階で共有すべきでは? 首輪をつけた犬を追いかけずにそのままスルーってどうなんだろう。事件性を感じたから水原家に急いだわけだろうけれど。

そして、その後もなかなか犬の行方について言及されない。犯人の容疑を確定させるために、犬を探そうと言い出したのも物語の終盤である。
そもそも、田口巡査は行動をする前に応援を呼ばなくてよかったのだろうか……報連相大事。

 

そして、目黒は忙しい立場にも関わらず、二階堂と反対尋問の練習を受ける。ネチッと目黒を追い詰め、怒らせる二階堂。ついつい感情的になってしまう目黒だが、二階堂は裁判を担当する判事が諸星(吉瀬美智子)ということで気合いが入っているようだ。
1回目の練習ではともかく、2回目の練習では「被疑者が目黒に気に入られようとして嘘の自白をした」という無茶な設定。諸星が裁判官ということで、二階堂は気持ちがそちらに引っ張られているのかもしれない。大丈夫なのか……。

そして、裁判当日。敏腕弁護士・松平(神保悟志)は繰り出してきたカードは「被疑者は目黒に気に入られたくて、嘘の自白をした」というもの。
練習の甲斐もあってか、あっさりと松平を退けるが、裁判シーンがあまりにも淡泊で拍子抜け。
敏腕弁護士じゃないのか、松平! もっと来いよ! と思ってしまう。これでは目黒のカッコイイところを諸星にアピールしただけだ。そもそも、「気に入られたくて嘘の自白をした」というのがおかしな話である。刑事相手に罪を自白したところで、好意は持ってもらえないよね……? 取り調べの手間が省けるが好意を持ってもらえるってこと……?

一体、なんだったんだろう、この回は……。という気持ちに少しなるが、ひとつ言えるのは、事件発生からしばらく放置されたワンコ・小太郎が不憫ということだけである……。

(文:ふくだりょうこ)

「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」7話をTverで視聴する(期間限定)

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