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2023年07月17日

「VIVANT」第1話:役所・二宮は「敵か味方か、味方か敵か?」鳴り物入りスタートにも納得の出来栄え!

「VIVANT」第1話:役所・二宮は「敵か味方か、味方か敵か?」鳴り物入りスタートにも納得の出来栄え!


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ベールに包まれていた、日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(TBS系)が2023年7月16日(日)より遂に始まった。
主役の丸菱商事の乃木憂助を演じるのは「半沢直樹」以来、3年ぶりの日曜劇場主演となる堺雅人。タイトルの「VIVANT」(ヴィヴァン)の謎に迫る。規格外のアドベンチャードラマの演出を務めるのは福澤克雄。共演は、阿部寛、二階堂ふみをはじめ、役所広司や二宮和也など”主演クラス”が名を連ねている。

本記事では、第1話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「VIVANT」第1話レビュー

ついに日曜劇場「VIVANT」がはじまった——。

「他国やネットドラマになんか負けてたまるか!」
「本気を出せば、日本ドラマも面白いんだ!」


と、言わんばかりの出来だったように思う。
2時間観終わった感想は、誰もが思った感想と同じく、「これ、映画じゃないよね?」だ。
スケールの大きさと時間とお金の掛け方に視聴者にも「TBSの本気度」が見えたのではないだろうか。

とはいえ、これは2話以降にかなりハードルを上げてしまっているような気もする。
初回のスケールのまま最終回まで突っ走るのは無理だとは思うが、
「あぁ、やっぱりなんかこじんまりしてきたよね」と思わせないように作るにはどうするのだろう……。
ドラマの内容もさることながら、制作側の本気度も試されている作品なのかもしれない。

とにかく初回はあっという間に心を中央アジア・バルカ共和国に持っていかれた。
堺雅人が演じる乃木憂助が最初は少し頼りない半沢直樹にしか見えなかったが、徐々に”乃木“としての堺雅人が作られていく。

そして、公安刑事の野崎守役の阿部寛が登場すると、さらに作品に重厚感が増した。
しかし、阿部とバルカ警察のチンギス(Barslkhagva Batbold)両者の画力が強すぎて、ところどころ乃木の存在を忘れてしまうこともあったが、大柄な2人に見え隠れする乃木をなんとかして守らねば!という使命感に駆られていく。


世界医療機構の医師、柚木薫役の二階堂ふみの存在感もさすがだ。
アドベンチャードラマに医師役は欠かせない。
今後、二階堂の活躍も大いに期待できそう。

また、脇を固める役者陣も面白い。
とくに野崎の仲間として出演した、元力士の富栄ドラムが演じたドラム(役名も同じ)が、初回では大活躍。
日本語は理解できるが、話すことは出来ないという設定でスマートフォンの翻訳機能を使いながら野崎とコミュニケーションをとっていく。
この設定は少々無理があるようにも感じたが、時間が経つにつれてその違和感は薄れていき、“ドラムの声”を演じた、人気声優の林原めぐみの声を楽しみにしている自分がいた。


ラスト、このあたりでいよいよ松坂桃李の登場か? 
と、思っていたらまさかの役所広司と二宮和也。
ここでもTBSの本気度が見えた気がする。
役名もどんな存在なのかもまだベールに包まれているのでわからないが、どうやらこの2人は親子のようで今後、乃木にとって「敵か味方か、味方か敵か。」と言える存在になりそうだ。


2話以降は、乃木の過去も物語に大きく関係していくのだろう。
もう一人の人格を持つという設定も何を意味するのか――。

途中、アディエル(Tsaschikher Khatanzorig)とジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)親子の家で「手の感覚で1kgまでならほぼ10gの誤差で重さを計れる」という“唯一の特技”に思わず「どんな特技やねん!」とツッコミを入れたくなったがこの先、この特技が乃木自身を助けることになるのでは? と予想する。

はたして、あっという間に異国の地で爆破事件の容疑者となった乃木は、誤送金してしまった130億円を回収することができるのだろうか。

「お前がヴィヴァンか? ヴィヴァンなんだろ」の意味は?

これは面白いドラマがはじまった!

(文:駒子)

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