ニューヒーローが登場! 仮面ライダーガッチャードを演じる本島純政が夢中になっていること
9月3日(日)からスタートする「仮面ライダーガッチャード」。
卑金属から貴金属を錬成するという錬金術によって生み出されていた101体の人工生命体「ケミー」。「ケミー」は善なる心と響き合えば人間の仲間になるが、悪意と繋がれば怪人へと変貌してしまう。そのため、「ライドケミーカード」に封印・保管されていたが、あるときそれが何者かによって開放されてしまう……。
そんな「ケミー」を回収する役目を担うことになったのが高校生の一ノ瀬宝太郎だ。
今回、主人公であるガッチャード/宝太郎を演じる本島純政に話を聞いた。
仮面ライダー出演に「嬉しさと不安と、プレッシャー」
――「仮面ライダーガッチャード」への出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
本島純政(以下、本島):すごく嬉しくて飛び上がりましたね。最初、別の作品の台本があるから渡したい、とマネージャーさんに呼ばれて事務所に行ったんです。そこで「仮面ライダーの結果が来たんだよ」と言われて。一瞬、「がんばったんだけどね……」と濁されたのでダメだったかと思ったんですけど、そのあとに「主演決まったよ」と言われたのでギャップですごく嬉しくて。
でも、あとから本当にやれるのか、という不安だったり、プレッシャーだったりを感じました。
――近しい人には報告しましたか?
本島:両親には報告しました。母は泣いて喜んでくれたので、本当に嬉しかったです。情報が発表になってからは、たくさんの方から「1年間がんばってください」とメッセージをいただいて、心が温まりました。
撮影の日々は「新しいことに毎日触れている」
――もう撮影に入られているかと思いますが、始まる前にはどのように準備をされましたか。
本島:僕が演じる一ノ瀬宝太郎は創作料理を作るので、自分で作ってみたりしていました。ほかにも道を歩いているときも、「宝太郎だったらこうやって動くのかな」「宝太郎だったらこうやって考えるのかな」と考えて、普段から役を自分の中に落とし込んでいくようにしていますね。
――実際に撮影に入られてからはいかがですか。
本島:本当に楽しいですね。毎日、新しいことに触れさせていただいているので、それがすごく嬉しくて。慣れないこともあるんですけど、「今日の反省点はこれだから、明日はこうしたらもっとうまくいくんじゃないか」とか、そういうことを考えたり。それすらも楽しいです。
――「仮面ライダー」と言えば、「変身」というセリフが印象的です。
本島:緊張しましたね。変身ポーズの撮影の前の日は、家にある全身鏡の前で何回も何回も練習しました。母にも見てもらってアドバイスをもらったりして。
――実際にやってみていかがでしたか。
本島:本当に仮面ライダーなんだ、という喜びを感じました。その日に初めて仮面ライダーガッチャードの実物を見たんですけど、キラキラ光っていて、「うわーっ!」と思いました。嬉しいのと同時に、「よし、これから1年がんばるぞ」という決意がさらに固まりましたね。
次の台本をもらうのが楽しみで仕方がない
――1年の撮影はかなりの長丁場ですけど、撮影を乗り切る秘策は考えていらっしゃいますか?
本島:1年間続けるのは大変なので、毎日の健康は維持しようと思っています。撮影現場にサラダを持って行って食べたり、体調管理は気をつけていますね。
あとは、撮影で疲れて明日は体が動かないだろうな、と予測がつく日は撮影の前に早起きしてジムに行っています。今は週5ぐらいで行っていますね。
――今までの撮影とはやはり違いますか?
本島:本当に毎日新しいことの繰り返しだからこそ、学ぶことももちろん多いんですけど、その分、反省もしないと次の日の撮影に絶対につながらないんですよね。その反省がこれまでの撮影と比べて圧倒的に多くなったので、そこが大変ではあります。でも、その反省も含めて撮影が楽しいです。
――お話をお聞きしていると、演技をすることがお好きなんだな、ということが伝わってきます。俳優を志したきっかけはどういったことなんでしょう?
本島:小さい頃に父とアクション映画を観ていて、その影響でどんどん映画が好きになって、中学生ぐらいからは自分の好きなジャンルを観るようになりました。
高校のときの進路希望調査のときに、一度立ち止まってみて、自分は将来何になりたいのか考えたときに、やっぱり俳優という職業にたどり着いたんです。
――ちなみに小さい頃ってどんなお子さんだったんですか?
本島:お昼ご飯も食べずに5時間ぐらい砂場で遊んでいるような子どもでしたね。砂のお城を作っていました(笑)。
――5時間!?
本島:母が朝10時ぐらいかな、公園に連れて行ってくれて。最初は友だちと一緒に作っていたんですけど、2時間ぐらい経ってから母に「お昼ご飯食べにいく?」って聞かれても「お城を作っているから大丈夫」みたいな。友だちはお昼を食べに帰っていく中、僕だけ集中して日が暮れるまで作っていましたね。好きなものに対しての集中力は昔から強かったのかな、と思います。
――それが今は演技に?
本島:そうですね。台本は何回見ても飽きないですね。やっぱり読めば読むほどどんどんイメージがクリアになっていきますし、新しいパターンが自分の中で思い浮かんでくるのでそれが面白くて面白くて。毎回次の台本をいただくのが本当に楽しみで仕方ないです。
次から次へとチャレンジしていけるような俳優に
――本当に演技に熱中されているんですね。そんな本島さんにとってヒーローはどなたですか?
本島:母ですね。撮影で疲れて帰ってきたら、ご飯を用意してくれていたり、お風呂が沸いてたりとか、洗濯物をやってくれたり。そういった身の回りのことをやってくれて、本当に母には常に感謝していますね。
仮面ライダーへの出演が決まったときに、母に時計をプレゼントしたらそのお返しで、なぜか僕がAirPodsをもらうという状況が起きてしまったんですけど(笑)、そういう日常の些細な会話やプレゼントの交換がすごく好きなので、助けられてるな、と思いますね。すごく癒やされます。
――素敵な関係……! 本島さんご自身がなりたいヒーロー像はありますか?
本島:この前、現場にスタッフのお子さんがいらっしゃっていたんですけど、その子がスーパーヒーロータイムを観に行ってくれたみたいなんです。僕を見て「ガッチャードだ!」と言ってくれたのがすごく嬉しくて。今、仮面ライダーという作品に出演しているからこそ、小さいお子さんたちのヒーローになりたいですね。
――この1年で本島さんに憧れるお子さんがきっとたくさん増えますもんね。
本島:そうですね。憧れられるように、たくましくならないといけないですね。
――1年という仮面ライダーの撮影を経て、どのような俳優になっていたいですか?
本島:俳優になりたいと家族に言ったときに、世界中の人に感動してもらえるような俳優になれよって言われたので、そうなるためには常に新しいことを自分の中に吸収していかないといけません。宝太郎じゃないですけど、恐れずに次から次へとチャレンジしていけるような、そんな俳優になりたいです。
(撮影=大塚秀美/取材・文=ふくだりょうこ)
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