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2023年09月02日

「最高の教師」7話:聞こえてくる柊一颯の声……「変わってくれ」4年前から発し続けているメッセージ

「最高の教師」7話:聞こえてくる柊一颯の声……「変わってくれ」4年前から発し続けているメッセージ

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松岡茉優主演の“土10”ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」が2023年7月15日放送スタート。松岡茉優演じる高校教師・九条里奈が、卒業式の日に教え子から突き落とされ、殺されてしまった。次の瞬間、彼女は1年前の始業式に戻る。自分を殺したのは誰なのか、30名の生徒=容疑者を前に、犯人探しと“最高の教育”を目指す1年が始まる。

本記事では、第7話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。

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「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」7話レビュー

2019年に放送された日テレ系ドラマ「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」のスタッフが多く関わっている本ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」。伝えようとしているメッセージは、約4年前から変わっていない。

九条(松岡茉優)が発する切実な「変わるんです。まずはじめに、この教室が」の声に、「3年A組」の教師・柊一颯(菅田将暉)の声が重なって聞こえてくる。「変わるんだよ」「変わってくれ」……悪意にまみれたナイフで、汚れなき弱者を傷つけないように。“人質”にした生徒たちの前で、彼は繰り返し訴えていた。

鵜久森(芦田愛菜)が亡くなった。その事実を学校側は、事故、もしくは“自身が選んだ行動”の可能性もあるとして、世間に発表する方向に傾きかけていた。一度も姿を見せない校長は、電話越しに我修院教頭(荒川良々)へ「警察がそう見解を出しているなら、好都合」とまで告げている始末だ。

当の3年D組の生徒たちは、どうするか。九条はいつものように冷静に、淡々と、“授業”をする。

鵜久森が亡くなってしまったことに対し、全員が無関係ではいられないこと。彼女がこうなってしまった理由に、向き合うこと。向き合うとは、すべてを曝け出し、都合の良いように見てみぬフリをせず、勝手な憶測で物事を語らず、“考える”ことなのだ、と。

「3年A組」一颯の決め台詞もそうだった。「Let's Think」。反射的に行動するのではなく、思ったことをそのまま口に出すのではなく、一度頭のなかをクルッと回転させ、パッと捉え直すことが大事なのだと説いていた。

しかし、相楽(加藤清史郎)が言っていたように、「向き合う」「考える」と一口に言っても、その具体が見えてこない。鵜久森の死に向き合うこと、それはすなわち犯人探しをすることなのか?

その問いに、九条は真摯に告げる。「もっとも避けるべきなのは、彼女を憶測で語ること」「思う、だろう、違いない……。そんな言葉で彼女を語ることは、言葉を失ってしまった人への冒涜だと思いませんか?」と。

勝手に抱いていたイメージで「きっと◯◯に違いない」と推測した事柄は、いったいどれほどの精度で合致するのだろうか。人は複雑で、そう簡単には理解できない。わかりやすい言葉でまとめられない。だからこそ、“早く”答えを出すのは危険である。

九条や我修院の真摯な姿勢は、しっかりと生徒に届いた。鵜久森はもう言葉を持たないが、変化し、考える責任があると知った3年D組の生徒たちはきっと、「なんでもする」と覚悟を決めた大人たちに報いてくれる。

二週目の人生を生きていた鵜久森が亡くなった理由に、相楽や浜岡(青木柚)が関係している可能性は高いだろう。星崎(奥平大兼)が、鵜久森が亡くなった当日の朝、学校に侵入する制服姿の浜岡を映像にとらえている

不自然じゃない流れで考えれば、相楽に依頼された浜岡が鵜久森と接触し、揉みあった末に落ちてしまった筋書きが考えられるが……。そもそも、浜岡の映像を持っていた星崎自身も、十分怪しい。そして、鵜久森が二週目の人生を生きている事実を、本人から聞いて知っていた東風谷(當真あみ)も、おそらく無関係ではない。

(文:北村有)

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