「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」第1話:どうしても比べてしまう「あの」ドラマとの初回!
全く関わりを持たない3人の男女が次第に運命の交錯へと導かれていく――。
本記事では、第1話をCINEMAS+のドラマライターが紐解いていく。
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「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」第1話レビュー
2018年の聖夜、横浜(みなとみらい)。物語は記憶を失ったまま殺人事件の容疑者となった勝呂寺誠司(二宮和也)、老舗レストラン「葵亭」のシェフ・立葵時生(大沢たかお)、地方テレビ局「横浜テレビ」の報道キャスター・倉内桔梗(中谷美紀)の3人が、誰かと別れを告げたところからはじまる。
そこにはサンタクロースに扮した真礼(佐藤浩市)という謎の男の姿も…。
そして舞台は、2023年の聖夜の横浜へ。
今回の「月9」は、この2023年の聖夜の出来事を1クールで描くという新たな試みのドラマだ。
第1話を観終えた感想は、主役級の登場人物の多さに目を奪われた。
また、「桔梗」や「立葵」、「ミズキ」など登場人物の名前に「植物」の名が散りばめられていることも気になる。
これはなにか意味があるのだろうか。
物語は、全体的にBGMが多め。
感情移入できそうなところで場面がコロコロと変わったり、流行りのぐるぐる回るカメラワークがあったりと視聴者にとって視覚、聴覚ともに忙しい。
筆者は、前クールで大きな話題となったドラマ「VIVANT」(TBS系)に夢中となった視聴者の一人。
「VIVANT」を何度も視聴した直後なので、場面転換の少なかった同ドラマに慣れてしまっているためか、追いつくのに苦労した。
しかし、トリプル主演者以外に、誠司を追うのは警視庁の蜜谷(江口洋介)と、神奈川県警の狩宮(松本若菜)。さらに謎の女、柚杏(中村アン)と国際犯罪組織の2代目ボス・ミズキ(中川大志)と、豪華なキャスト陣で脇を固めているため、安定した雰囲気で群像劇が同時進行していく。
3人の物語がオムニバス形式ではじまったが、きっと回を追うごとに同じ終着点に向かっていくと思うとワクワクする。
今回の作品も「考察系」だとは思うが第1話を観終わった感想は材料が少なく、考察は難しい。
しかし、サンタクロースのような白髪の佐藤浩市と、いなくなった愛犬のフランが3人を繋いでいく役目なのではないだろうか。
「月9」の愛称で親しまれているフジテレビ系の月曜9時のドラマ枠。
「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」は、どんな展開で私たち視聴者を魅了してくれるだろうか。
伏線に着目しながら考察を繰り返し、「月9」をおおいに楽しみたいと思う。
(文:駒子)
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