続・朝ドライフ

SPECIAL

2024年03月14日

「ブギウギ」カツ丼を自分で食べちゃう高橋刑事(内藤剛志)<第115回>

「ブギウギ」カツ丼を自分で食べちゃう高橋刑事(内藤剛志)<第115回>


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2023年10月2日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」。

「東京ブギウギ」や「買物ブギー」で知られる昭和の大スター歌手・笠置シヅ子をモデルにオリジナルストーリーで描く本作。歌って踊るのが大好きで、戦後の日本を照らす“ブギの女王”となっていく主人公・福来スズ子を趣里が演じる。

ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。今回は、第115回を紐解いていく。

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愛子はますますスズ子に不信感

愛子(このか)誘拐の犯行声明が出されたため、スズ子(趣里)は学校に行かないように言いきかせますが、愛子は反抗します。

一(井上一輝)に会う約束をしていたからです。
愛子の気持ちに聞く耳を持たないスズ子。事情が事情で無理はないですが、
「悪い人のほうがマミーよりええわ」と愛子は突っぱねます。

スズ子はちっとも気持ちを聞いてくれなくて、ようやく本音の話せる友達ができそうになったのに、と愛子は苛立ちが抑えられません。

そしてまた電話がかかってきます。
3時に3万円を日帝劇場に、マネージャーか家政婦に持ってこさせろと言われ、タケシ(三浦獠太)が行くことになりました。そりゃあ、大野(木野花)を危険な目に合わせてはいけないでしょう。

身代金の受け渡しを混んだ日帝劇場のロビーにしたのは、犯人・小田島大(水澤紳吾)は、混んでるから紛れることができる思ったのでしょうか。雑踏にはたくさんの刑事が一般客に紛れて見張っています。

そこへタケシがお金を持って現れます。
向こうから犯人が来て、身代金の激しい攻防が――。
「離せ」「いやだ」「離せ」「いやだ」と
すったもんだのすえ、犯人は取り押さえられました。

手錠に帽子をかける高橋(内藤剛志)。さすが人情派です。

一件落着。タケシはスズ子の家で、武勇伝を語ります。
警察にスカウトされたと調子に乗りますが、大野さんの「お世辞だと思いますけど」の言葉がふさわしい。

実際、タケシ自体はがんばってはいましたが、さほど大したことをしていません。この日「あさイチ」にゲスト出演した三浦さんはタケシを「ダサい」と言っていましたが、タケシのダサい行動を三浦さんは鮮やかに演じていました。

ぼんやりキャラを演じているので、ぼんやり見えますが、その間合いがいいし、ポイントを抑えた演技をします。犯人が来るまでのおどおどした心の震えもよく表現されていました。そこだけ妙にナイーブな演技で。
カメラワークも推理ものふうのアングルに工夫がしてあります。

推理ものふうといえば、次は刑事ものふうの取調室コントです。
取調べ中、カツ丼が届きます。
小田島に食べさせるのかと思いきや、おもむろに高橋が食べ始め……。
そのあと、特上が小田島の前に。

蓋を開けたら三つ葉がゆっくり動くのが臨場感。
すごく美味しそうな分厚い肉に、小田島は、息子に思って涙します。
一は鶏肉が好きそうでしたが、とんかつもきっと好きでしょう。

取り調べの食事(出前)は、食べた人の支払いになるそうで、小田島に特上を買えるお金はないと思いますので、高橋が自分の分と二人分自腹で払ったのでしょう。
勝手に特上を注文して、あとから請求されたら容疑者もたまったものじゃありません。

ちなみに、役立つ参考資料、週刊朝日編「戦後値段史年表」にはかつ丼の項目がなかったのですが、とんかつは、東京都心部の飲食店で並一皿、ライス別だと、1955年時点で150円。天丼並一杯。150円です。3万円あったらとんかつ200皿、あるいは天丼200杯食べられます。

無事、犯人が捕まったものの、愛子は約束を破ったと浮かない顔。
翌日、一は転校が決まっていました。この時点ではまだ、愛子は自分を誘拐しようとした人物が一の父親とは知りません。

一がいた空き地にも姿はなく、気落ちして帰宅すると、一の父が誘拐未遂犯であることを愛子は知ってしまいます。

母娘の溝はますます深まって……。

明日は趣里さんが「あさイチ」に出演です。楽しみ。

(文:木俣冬)

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