続・朝ドライフ

SPECIAL

2024年10月16日

『おむすび』風見先輩(松本怜生)は野菜染めに興味津々【第13回】

『おむすび』風見先輩(松本怜生)は野菜染めに興味津々【第13回】


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2024年9月30日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「おむすび」。

平成“ど真ん中”の、2004年(平成16年)。ヒロイン・米田結(よねだ・ゆい)は、福岡・糸島で両親や祖父母と共に暮らしていた。「何事もない平和な日々こそ一番」と思って生きてきた結。しかし、地元で伝説と化した姉の存在や、謎のギャル軍団、甲子園を目指す野球青年など、個性的な面々にほん弄されていく。そんな仲間との濃密な時間の中、次第に結は気づいていく。「人生を思いきり楽しんでいいんだ」ということを――。
青春時代を謳歌した自然豊かな糸島、そして阪神・淡路大震災で被災するまでの幼少期を過ごした神戸。ふたつの土地での経験を通じて、食と栄養に関心を持った結は、あることをきっかけに“人のために役立つ喜び”に目覚める。そして目指したのは“栄養士”だった。
「人は食で作られる。食で未来を変えてゆく。」 はじめは、愛する家族や仲間という身近な存在のために。そして、仕事で巡りあった人たちのために。さらには、全国に住む私たちの幸せへと、その活動の範囲を広げていく。

ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。
今回は、第13回を紐解いていく。

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部長はスズメバチの巣に夢中

のどかです。糸島の自然ーー山と畑のようにのどかです。

朝、登校してきた結(橋本環奈)は下駄箱で靴を履き替えているところにリサポン(田村芽実)が来て、パラパラの振りを描いたものを手渡します。
それをじっと見ている陽太(菅生新樹)。眼帯なし。目は治ったようです(あの眼帯なんだったのか)。

と、さらにそこへ風見先輩(松本怜生)が、部活のあと話があると意味深に声をかけてきました。

ドキ。これって告白? 恵美(中村守里)は結を焚きつけるようなことを言います。
結は部活中、気もそぞろ。注意されていたけれど、だいぶ字がうまくなっていました。

そして、部活の終わり。
やっぱり、告白?と思ったら、
おれんちにバリでかいスズメバチの巣があるから見に行こう、と大竹部長(桑野颯太)が戻ってきます。
ひとりだけ盛り上がる部長。結的には空気の読めない人。

「バリでかいスズメバチの巣」、「あさイチ」で博多華丸・大吉さんがそこに食いついていました。
部長、最初は地味な人のイメージでしたが、じわじわといいキャラ感出てきました。

それにしても、こののどかな感じ、小中学校って印象なのですが、高校生でもこんなに無邪気でしたっけ?

風見先輩は、結の筆巻きが野菜染めだと気づき、それに興味津々。
おばあちゃん(宮崎美子)が作ったもので、結は家に先輩を招いて、野菜染めを体験してもらいます。

先輩は野球と同じく、夢中に。
突如はじまる、おばあちゃんの野菜染め講座。視聴者もやれそうです。

たまねぎでものすごくきれいな黄色に染まって、気分が上向きました。ギャル的に言えば「上げ〜〜」って感じです。

夕暮れ、帰る先輩を途中まで送っていく結。空の色が、野菜染めと並ぶ美しさです。よくぞ、このいい瞬間を撮影できました。自然の色はきれい。

やっぱりロケはいい。一瞬出てきた食堂も、タイルの床や並んでいる小物の数々……セットでは容易に出せない、生きた時間の堆積がありました。

風見先輩は、和紙以外のものに書を書くことを考えていました。
書道をもっと楽しいものにしたいと夢を持っている風見に、結の夢は? と聞かれて、農家を継いで毎日平穏無事な生活をすることと答える結。大きな夢を持つ先輩と自分の差を感じてしまいます。

夢って「そんなに大事なのかな」と不服そうな結。いやでも、農家を継いで平穏な生活を願うことにコンプレックスを抱くことはないと思いますが。風見先輩のように、工夫して、世間の偏見を覆せばいいのです。


(文:木俣冬)

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