鳥肌必至のホラー映画!ハロウィンに最適な6作品を紹介

ハロウィンといえば恐怖とホラーの季節。
今年のハロウィンには、日常の中に潜む恐怖や心に響く深い恐怖体験を味わえる、日本のホラー映画を楽しんでみませんか?

今回は怖いだけじゃない、人間の心理や感情を揺さぶる珠玉のホラー映画をお届け!
まず本日は6作品!そして明日は5作品!
計11作品をご紹介いたします。

恐怖の扉を開けて、深い絶望と戦慄の世界へ飛び込んでみましょう。

『マザー』(2014年)

©2014「マザー」製作委員会

『マザー』(2014年公開)は、日本を代表するホラー漫画家・楳図かずおの自伝的要素を盛り込んだホラー映画で、彼が初めて手がけた監督作品です。楳図かずおの独特な作風と恐怖の原点を探る内容で、楳図本人を演じた片岡愛之助が主演を務め、物語が進むにつれて彼の母・イチエをめぐる不気味で恐ろしい出来事が浮き彫りになります。

あらすじ
物語は、楳図かずおが自らの半生を描くためにインタビューを受けるところから始まります。
担当編集者の若草さくらは、彼のファンであり、彼の過去に隠された恐ろしい真実を探るために、幼少期を過ごした奈良県曽爾村に赴きます。
取材を進めるうち、さくらの周りでは次々と怪奇現象が起こり、物語は一気に恐怖の渦に引き込まれていきます。

特に注目すべきは、亡くなったはずの母・イチエの姿が現れるという怪異。この恐怖の中心にあるのは、母親の不思議な夢や幻覚と、それが現実の出来事と結びついていく展開です。楳図本人も東京で不気味な体験をし始め、母との過去に再び向き合うことを強いられます。

キャスト
楳図かずお役を片岡愛之助が熱演し、彼の内面的な恐怖と苦悩をリアルに描き出しています。さらに、若草さくら役の舞羽美海が、不気味な出来事に巻き込まれつつも真実を追い求める熱意を表現。イチエ役の真行寺君枝もまた、母親としての優しさと恐怖を兼ね備えた難しい役柄を見事に演じきりました。友情出演の中川翔子も、作品にさらなる魅力を加えています。

見どころ
この作品の最大の魅力は、楳図かずお自身が脚本・監督を手がけたことで、彼の独特な恐怖感覚がダイレクトに映像に反映されている点です。夢と現実が曖昧になり、観る者も次第にその境界を見失っていくかのような演出が続きます。特に廃墟となった実家で繰り広げられるクライマックスシーンは圧巻で、緊迫感と共に深い恐怖が観客に襲いかかります。

また、劇中で楳図が母から聞かされた「不思議な夢」の描写は、この映画のホラー要素をより一層際立たせています。死者が蘇るというテーマを軸にしながらも、家族愛や喪失感が背景にあり、恐怖と感動が織り交ぜられた作品です。

『マザー』は、楳図かずおの半生を題材にした特異なホラー映画であり、彼が感じた「母の存在」と「死」に対する恐怖を鮮やかに描き出しています。ホラー映画としての怖さだけでなく、人間の深層にある不安や愛、悲しみをも掘り下げた作品であり、ホラー映画ファンにはもちろん、楳図かずおのファンにとっても見逃せない一本となっています。

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©2014「マザー」製作委員会
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こどもつかい (2017年)

©2017「こどもつかい」製作委員会

『こどもつかい』は、2017年に公開されたホラー映画で、滝沢秀明が主演を務め、ホラー映画の監督として知られる清水崇がメガホンを取った話題作です。
映画は、子供たちが関わる恐ろしい呪いと、それに立ち向かう大人たちの姿を描いており、その独特の雰囲気と恐怖描写が観客を虜にしました。

あらすじ
舞台は、ある地方都市で突然発生する連続失踪事件。
失踪の後に亡くなった者たちは、原因不明の不可解な死を遂げており、事件には必ず子供が絡んでいることから「こどもつかい」という都市伝説が囁かれています。
事件に巻き込まれるのは、主に子供を虐待する大人たちであり、彼らは子供たちの呪いによって復讐されるのです。

新聞記者の俊介(有岡大貴)は、この謎の事件を追い始め、奇怪な子供の姿や恐ろしい噂に直面します。
やがて俊介は、失踪事件に関わる「こどもつかい」と呼ばれる謎の男(滝沢秀明)の存在を知り、その恐怖に立ち向かう決意をします。
呪われた者たちが次々に死んでいく中、俊介とその恋人・尚美(門脇麦)は生き延びるために、恐ろしい真相を暴こうとします。

キャスト
こどもつかい:滝沢秀明
神出鬼没の「こどもつかい」として子供たちを操り、大人たちに復讐する謎の男。彼が持つ呪いの力が物語の中心に据えられている。
江崎駿也:有岡大貴
地方新聞社の若手記者であり、失踪事件を追うことで「こどもつかい」の恐怖に立ち向かうことになる。
原田尚美:門脇 麦
駿也の恋人であり、保育士として働いている。子供たちを守ろうとするが、次第に「こどもつかい」の呪いに巻き込まれていく。

見どころ
『こどもつかい』の魅力は、その不気味な都市伝説の設定にあります。無垢な存在であるはずの子供たちが、恐ろしい呪いを持って復讐するというアイデアは、観る者に強いインパクトを与えます。
また、滝沢秀明が演じる「こどもつかい」というキャラクターは、神秘的かつ恐ろしい存在として観客に印象を残します。

清水崇監督の巧みな演出によって描かれる恐怖の世界は、単なるジャンプスケアに頼らず、じわじわと迫りくる不安感を持続させる作りになっています。
また、物語に内包された「大人たちへの復讐」というテーマが、現代社会の問題ともリンクしていることから、単なるホラー映画の枠を超えた深みを持っています。

『こどもつかい』は、ホラー映画ファンにとっても、都市伝説や呪いというテーマに興味を持つ観客にとっても楽しめる作品です。
滝沢秀明の怪演と、物語が織り成す謎解き要素が絶妙に絡み合い、最後までハラハラドキドキの展開が続きます。
恐怖と感動を同時に味わえる、この「こどもつかい」という作品は、あなたの心に残ること間違いありません。

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©2017「こどもつかい」製作委員会
関連記事:『こどもつかい』に学ぶ“悪役の魅力”とは?

オトシモノ (2006年)

©2006「オトシモノ」フィルムパートナーズ

『オトシモノ』は、2006年9月30日に公開されたホラー映画で、監督は古澤健。
本作は、日本ではお馴染みの公共交通機関である電車や駅を舞台に、誰もが日常で経験する「落し物」に隠された恐ろしい呪いを描いています。
拾った者が次々と行方不明になるという恐怖の連鎖をテーマに、観客を未知の恐怖へと引き込む作品です。
また、本作は邦画としては珍しく、韓国で先行上映された作品でもあり、アジア全体で注目されました。

あらすじ
「拾ってはいけない――」

とある日、三葉電鉄の水無駅で定期券を拾った少年・福田孝と女子高生・木村奈々の妹・範子が、突如姿を消してしまいます。
この奇妙な失踪事件は、定期券やブレスレットといったオトシモノを拾った者が次々に消えるという現象が続いていました。

妹を探す奈々(演:沢尻エリカ)は、クラスメイトの藤田香苗(演:若槻千夏)と協力し、この謎の解明に乗り出します。
香苗の彼氏である須藤茂も、ブレスレットを拾って姿を消してしまい、二人はさらなる不安と恐怖に包まれます。

一方で、三葉電鉄の運転手である久我俊一(演:小栗旬)も、不可解な失踪事件に疑問を抱き、調査を始めます。
彼は、同僚の川村(演:板尾創路)から駅や電車内で発生している異常現象についての情報を得ながら、奈々たちと協力して事件の真相に迫っていきます。

調査の中で明らかになるのは、水無駅のホームに出没する黒服の女性「青沼久美」(演:杉本彩)の存在です。
彼女の背後には、過去に同じ路線で事故死した女性「青沼八重子」の忌まわしい影が付きまといます。
奈々や香苗、そして久我は、青沼八重子の正体と、彼女が引き起こす怪異に立ち向かいながら、失踪者たちを救おうとするのですが、次第に彼らも呪いの渦中に巻き込まれていきます。

キャスト
木村奈々 - 演:沢尻エリカ
主人公で、妹・範子を探し続ける女子高生。謎の失踪事件の手がかりを追って、恐ろしい呪いに立ち向かいます。
藤田香苗 - 演:若槻千夏
奈々のクラスメイトであり、彼女と協力して失踪事件の謎に挑みます。彼氏である須藤が姿を消し、彼女もまた呪いに巻き込まれます。
久我俊一 - 演:小栗旬
三葉電鉄の運転手で、異常現象に疑問を抱き、奈々や香苗と共に調査を進める頼れる存在。
青沼久美(黒服の女性) - 演:杉本彩
水無駅に現れる黒服の女性。彼女が謎の鍵を握り、恐ろしい呪いを引き起こす。
川村 - 演:板尾創路
三葉電鉄で落し物管理をしている同僚。久我に事件の手がかりとなる情報を提供します。

見どころ
『オトシモノ』は、電車や駅という日常的な場所に潜む恐怖を巧みに描いたホラー映画です。
映画の要素として、定期券やブレスレットなどの「落し物」に秘められた呪いというアイデアが非常に斬新で、観客を日常生活の中に潜む未知の恐怖へと誘います。

沢尻エリカ、若槻千夏、小栗旬といった豪華キャスト陣がそれぞれの役を巧みに演じ、観客にリアリティのある恐怖を感じさせます。
特に沢尻エリカが演じる奈々は、妹を探す強い決意を持つ一方で、恐怖と不安に押しつぶされそうになる複雑な心理を見事に表現しています。
また、杉本彩が演じる黒服の女性の不気味さが、映画全体に緊張感を与えています。

さらに、電車や駅という誰もが利用する場所が舞台となっているため、映画が観る者に対して与える恐怖感は一層強烈です。
ホラー映画ファンだけでなく、日常に隠れた恐怖を感じたい人にもおすすめの作品です。

『オトシモノ』は、日常生活に潜む恐怖を斬新な形で描いたホラー映画です。
呪いの連鎖を追い、失踪事件の謎を解明していく過程がスリリングで、最後まで観客を引き込む展開となっています。
沢尻エリカ、小栗旬、杉本彩ら豪華キャストによる迫真の演技が、恐怖を一層引き立て、電車や駅という身近な場所が舞台であることで、観る者に現実的な恐怖を感じさせます。

ホラー映画好きには必見の作品であり、その独特の恐怖感とストーリー展開が一度観たら忘れられない印象を残します。

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©2006「オトシモノ」フィルムパートナーズ
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シライサン (2020年)

©2020松竹株式会社

『シライサン』は、2020年1月10日に全国公開されたホラー映画で、安達寛高(乙一)が監督・脚本を担当した作品です。
安達寛高としては初の長編映画監督作であり、彼が得意とする独自のホラー感覚を存分に発揮しています。
物語は、人々が次々と眼球破裂で命を落とすという奇怪な事件を巡り、その背後に潜む恐ろしい呪い「シライサン」の謎を追う物語です。
主演を務めたのは飯豊まりえで、彼女が演じる大学生・瑞紀が親友を目の前で失ったことをきっかけに、事件の真相を追求する姿が描かれます。

ストーリー
眼球が破裂して亡くなるという異常な事件が連続して発生します。犠牲者たちは、死の直前に恐怖に取り憑かれたような表情を浮かべていたという奇妙な共通点を持っていました。
ある日、女子大学生の瑞紀(演:飯豊まりえ)は、親友の加奈がその恐怖の中で命を落とす瞬間を目の当たりにします。
一方、鈴木春男(演:稲葉友)は、同じようにして弟を亡くしていました。

瑞紀と春男は、それぞれの大切な人を失った原因を突き止めるべく、二人で調査を進めていきます。
調査の過程で二人は、この連続事件のキーマンとされる富田詠子(演:仁村紗和)という女性の存在に辿り着きます。
詠子は何かに怯えながら、自ら命を絶とうとしていたのです。
瑞紀と春男は彼女を救出しますが、意識が朦朧とした詠子は「シライサン……」という謎めいた言葉を呟きます。

さらに調査を進める中で、記者の間宮幸太(演:忍成修吾)も事件に興味を持ち、彼らの調査に加わります。
間宮は、自身の妹である冬美(演:谷村美月)をもこの事件に巻き込みながら、呪いの核心へと迫っていきます。
しかし、次第に彼らもまた、シライサンの恐怖の渦に引きずり込まれていくのでした。

キャスト
瑞紀 - 演:飯豊まりえ
主人公で、親友を目の前で失い、事件の真相を追いかける女子大学生。強い意志を持ちつつも恐怖に揺れる姿をリアルに演じています。
鈴木春男 - 演:稲葉友
瑞紀と共にシライサンの呪いを解明しようとする青年。弟を失った悲しみと、恐怖の中で真相を追い求めます。
間宮幸太 - 演:忍成修吾
記者として事件に興味を持ち、瑞紀や春男に協力するも、彼自身も呪いに巻き込まれていきます。
間宮冬美 - 演:谷村美月
幸太の妹。シライサンの呪いによって、彼女もまた恐怖に巻き込まれていく重要な役割を担います。
加藤香奈 - 演:江野沢愛美
瑞紀の親友であり、物語の冒頭でシライサンの犠牲となります。
彼女の死が瑞紀を事件解明へと駆り立てるきっかけとなります。
富田詠子 - 演:仁村紗和
シライサンの呪いに深く関わっている女性。彼女の存在が物語の鍵を握ります。

見どころ
『シライサン』は、ホラー映画としての不気味さと、呪いのミステリーを追うスリリングな展開が魅力の作品です。
主人公の瑞紀や春男が、次々と謎に迫りながらも、徐々に自身も呪いに巻き込まれていく緊張感が見どころです。
特に、「シライサン」という謎の存在がどのようにして人々を襲うのか、そのビジュアル的な恐怖も強調されています。

また、安達寛高監督が描き出す呪いの恐怖は、視覚的な驚かしだけではなく、心理的にじわじわと追い詰めていく演出が秀逸です。
主演の飯豊まりえをはじめとするキャスト陣の演技が、映画の緊張感をさらに高めています。瑞紀役の飯豊は、恐怖と戦う強い意志を持ったキャラクターを見事に表現し、観客を物語に引き込みます。

『シライサン』は、日本のホラー映画として独自の恐怖を表現した作品であり、乙一として知られる安達寛高監督の手腕が光る作品です。
視覚的な恐怖だけでなく、謎を解き明かすミステリー要素が加わった展開が観客を飽きさせず、映画の終盤にかけて徐々に増していく恐怖感が非常に効果的です。
ホラー映画ファンにとっては必見の一作であり、呪いの怖さがじわじわと感じられる作品です。

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©2020松竹株式会社
関連記事:『シライサン』飯豊まりえ初単独主演!「貞子」「伽椰子」を超える新たな“怨霊”が誕生

ミンナのウタ (2023年)

©2023「ミンナのウタ」製作委員会

2023年8月11日に公開された日本映画『ミンナのウタ』は、ホラー映画の名匠清水崇が監督を務めた話題作です。
本作は、GENERATIONS from EXILE TRIBEの全メンバーが主演を務め、音楽と恐怖が交錯する異色のホラー作品となっています。映画は、ある呪いのカセットテープに関わる恐怖を描き、メロディーが人々に災厄をもたらすという、聴覚を使った新感覚のホラーとして大きな注目を集めました。
清水崇監督が手掛ける恐怖演出と、GENERATIONSのメンバーが挑む呪いの謎解きが見どころです。

ストーリー
物語の中心にいるのは、GENERATIONSのメンバーでラジオ番組のパーソナリティを務める小森隼(演:小森隼)。
彼はラジオ局の倉庫で30年前に届いたまま放置されていたカセットテープを見つけます。
そのテープには「ミンナノウタ」と記されており、小森は何気なくそれを再生します。
しかし、彼がそのテープを再生した瞬間から、奇妙な出来事が次々と起こり始めるのです。

小森は「カセットテープ、届き…ま…した…?」という少女の不気味な声をラジオ収録中に耳にし、その後突然失踪してしまいます。
彼の失踪を知ったマネージャーの角田凛(演:早見あかり)は、元刑事の探偵権田継俊(演:マキタスポーツ)に捜査を依頼し、メンバーとともに小森の行方を追います。

その間、他のメンバーも次々と異常な体験をします。
メンバーの1人、佐野玲於(演:佐野玲於)は自動販売機の下にしゃがむ少女の霊を目撃し、片寄涼太(演:片寄涼太)は小森と話した最後の会話で謎の声を耳にします。
さらに、霊感が強い中務裕太(演:中務裕太)は、高谷家で少女の霊を見てしまうなど、メンバー全員が恐怖に巻き込まれていきます。

彼らが調査を進める中、少女の霊の正体が高谷さな(演:穂紫朋子)という名前の女子中学生であることが判明します。
彼女が残した「呪いのメロディー」を聞いた者は、次第に自らもそのメロディーを口ずさみ、やがて次々と姿を消してしまうという呪いにかかっていたのです。

キャスト
白濱亜嵐(本人役)
メンバーのリーダーとして中心的な役割を果たし、メンバーの失踪や謎を解明しようとする。
片寄涼太(本人役)
小森隼の失踪前に最後に電話で話した際、謎の声を聞くことに。
小森隼(本人役)
ラジオ番組のパーソナリティを務めるが、謎のカセットテープを再生した後に失踪してしまう。
佐野玲於(本人役)
自動販売機の下で少女の霊を目撃し、その恐怖に直面する。
関口メンディー(本人役)
霊的現象に巻き込まれ、ホテルでの怪奇現象に遭遇。
中務裕太(本人役)
霊感が強く、少女の霊や奇妙な現象に敏感に反応する。
数原龍友(本人役)
ライブシーンのみの出演だが、その存在感がストーリーを引き締める。
角田凛(演:早見あかり)
GENERATIONSのマネージャーとして、小森隼の失踪を追い、探偵に調査を依頼する。
権田継俊(演:マキタスポーツ)
元刑事で探偵。小森隼の失踪の謎を解明しようとする。
高谷さな(演:穂紫朋子)
呪いのメロディーを奏でる少女。彼女が残したメロディーが人々を恐怖に巻き込む。

見どころ
『ミンナのウタ』の最大の魅力は、音楽と恐怖が融合した独自のホラー演出にあります。
カセットテープの「呪いのメロディー」が次第に人々に伝染し、メンバーが次々と姿を消していく様子は、視覚だけでなく聴覚でも恐怖を感じさせる新感覚のホラー体験を提供します。
呪いがどのようにして広がっていくのか、そしてそのメロディーがどんな結末をもたらすのかが、観客を最後まで引き込むポイントです。

また、清水崇監督ならではのホラー演出やGENERATIONSのメンバー全員が一丸となって挑むストーリー展開は、ホラー映画ファンだけでなく、音楽ファンにも楽しめる内容です。
特に、霊感を持つキャラクターが幽霊と対峙するシーンや、カセットテープを介した呪いの謎が明らかになる瞬間は、強烈なインパクトを与えるでしょう。

『ミンナのウタ』は、音楽の呪いをテーマにしたホラー映画として独特の恐怖を描いています。
GENERATIONSのメンバー全員が一丸となって、呪いのメロディーに立ち向かう姿は、ファンにとっても大きな見どころです。
ホラーと音楽の融合という斬新なコンセプトが、観る者に強い印象を残し、特に呪いのメロディーが次第に広がっていく緊迫感が、この作品の醍醐味となっています。

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©2023「ミンナのウタ」製作委員会
関連記事:2023年最恐ホラー『ミンナのウタ』の魅力を改めて伝えたい<GENERATIONSが本人役で参戦>

丑三つの村 (1983年)

©1983 松竹株式会社

『丑三つの村』は、1983年1月15日に公開された日本のホラー映画で、田中登監督による作品です。
この映画は、昭和13年に実際に岡山県で起こった「津山三十人殺し」をモチーフにした西村望の小説『丑三つの村』を映画化したものです。
作品はその衝撃的な内容から、公開当時に映倫からR-18(成人映画)指定を受けました。

映画は、1980年代の日本映画の中でも非常に異色で、残酷描写が強調されたため、当時の映画観客に大きなインパクトを与えました。

あらすじ
物語の舞台は、戦時下の昭和13年、山あいにある小さな村。村一番の秀才として周囲から称賛されていた犬丸継男(古尾谷雅人)は、兵隊になってお国のために尽くすことを夢見ていました。
しかし、彼は肺結核と診断され、兵役を断念せざるを得なくなります。
村人たちからも疎まれ、次第に心が蝕まれていく継男は、やがて自暴自棄に陥り、村の暗部に対する怒りを募らせていきます。

追い詰められた継男は、銃と日本刀を手にして、無差別に村人を襲い始めます。
映画は、彼が村人たちに復讐を遂げていく過程を描きながら、人間の絶望や怒り、そして孤独を強烈に表現しています。
クライマックスでは、村を恐怖に陥れる無差別殺戮が展開され、彼がどのようにして最後を迎えるのかが描かれます。

キャスト
犬丸継男(演:古尾谷雅人)
主人公。村一番の秀才とされていたが、肺結核を患い、次第に精神を病んでいく。
はん(演:原泉)
継男の祖母。継男を心から愛し、彼とともに暮らしている。
やすよ(演:田中美佐子)
継男の幼馴染。継男に思いを寄せているが、別の男性との婚姻が決まる。
赤木ミオコ(演:五月みどり)
継男が夜這いをかける女性で、何人もの子供を持つ母親。
赤木中次(演:石橋蓮司)
ミオコの夫。継男との対立が激化する。
千坂えり子(演:池波志乃)
夫が兵隊に取られている寂しさを継男にぶつける女性。
赤木勇造(演:夏木勲)
村の実力者であり、村の風紀を取り締まっているが、自身は矛盾した行動をとる人物。

見どころ
『丑三つの村』は、実際の事件を題材にした異色のホラー映画で、田中登監督による独特の演出が際立っています。
主人公・継男の精神の崩壊と、それに伴う無差別殺戮が、壮絶なリアリズムで描かれています。
物語の展開は、緊張感と衝撃に満ちており、観客に強烈な印象を与えます。

映画はまた、村の閉鎖的な社会構造や、個人が社会から孤立していく過程を象徴的に描き出し、社会への鋭い風刺を含んでいます。
特に、古尾谷雅人の迫真の演技が光り、彼の精神的な崩壊と狂気をリアルに描写しています。

『丑三つの村』は、1980年代の日本映画の中でも特に異彩を放つ作品です。その過激な描写や、リアリズムに満ちた演出は、観客を圧倒するものがあります。
津山事件という実際の大量殺戮事件を基にした物語は、恐怖と悲劇が交錯する重厚な作品として、ホラー映画ファンだけでなく、多くの映画ファンに支持されています。

『丑三つの村』をU-NEXTで観る!

©1983 松竹株式会社
関連記事:独断と偏見で選ぶ「見なきゃ損!」な濡れ場ベスト5

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