「おむすび」キラキラ 結と翔也が結婚【70回】

続・朝ドライフ

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2024年9月30日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「おむすび」。

平成“ど真ん中”の、2004年(平成16年)。ヒロイン・米田結(よねだ・ゆい)は、福岡・糸島で両親や祖父母と共に暮らしていた。「何事もない平和な日々こそ一番」と思って生きてきた結。しかし、地元で伝説と化した姉の存在や、謎のギャル軍団、甲子園を目指す野球青年など、個性的な面々にほん弄されていく。そんな仲間との濃密な時間の中、次第に結は気づいていく。「人生を思いきり楽しんでいいんだ」ということを――。
青春時代を謳歌した自然豊かな糸島、そして阪神・淡路大震災で被災するまでの幼少期を過ごした神戸。ふたつの土地での経験を通じて、食と栄養に関心を持った結は、あることをきっかけに“人のために役立つ喜び”に目覚める。そして目指したのは“栄養士”だった。
「人は食で作られる。食で未来を変えてゆく。」 はじめは、愛する家族や仲間という身近な存在のために。そして、仕事で巡りあった人たちのために。さらには、全国に住む私たちの幸せへと、その活動の範囲を広げていく。

ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。
今回は、第69回を紐解いていく。

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第70回は鯛のアップからはじまりました。

平成22年(2010年)のお正月、米田家と四ツ木家が集まって、はりつめた空気が漂っています。

テーブルをはさんで、結(橋本環奈)翔也(佐野勇斗)と両家の両親――聖人(北村有起哉)、愛子(麻生久美子)、幸子(酒井若菜)、隆則(山内圭哉)歩(仲里依紗)だけはキッチン側に立っています。ソファに座ってないところが真面目。保護者側という立ち位置なのでしょう。

大人たちを前に、結と翔也は結婚する決意は揺るぎません。結婚計画ノートも作っています。住む場所を決めて、当初12万円のマンションを狙っていたのを諦めて、5万5000円の和室2間とキッチンのアパートで妥協したようです。1階だけど日当たりはいいらしい。きっとモリモリ(小手伸也)にオトクな物件を紹介してもらったのでしょう。

翔也は野球を諦め、コツコツサラリーマンをやるという強い意思を父母に見せます。そこで問われるのは結の気持ち。彼女が栄養士を目指したのは、野球選手としての翔也を支えるためでした。野球選手ではない翔也と結婚するにあたって栄養士の仕事をどう考えているのか。聖人に問われた結は、いまでは栄養士の仕事、人の未来を支える仕事に魅了され、一生続けようと思ったことを語ります。

結果的に翔也との出会いが結の人生を決めたのです。

ふたりは真剣に頭をさげると、もう誰も反対してないと幸子。拍子抜け。

いつのまにか、愛子が栃木に行っていて説得していたのです。イチゴの収穫も手伝ったとか。ほんと、愛子って気が利くし、行動力もあるし、困ったときの便利キャラであります。お母さんという重要な役割なのに、便利キャラ的役割も担っているというのはなかなかすごいです。

愛子と幸子はすっかり仲良くなっています。スケバンとレディース、根っこは同じで気が合うのでしょう。お雑煮食べていって〜という話になって、栃木のけんちん汁ふうと糸島のお雑煮をそれぞれいただくことに。結がけんちん汁ふうお雑煮の作り方を幸子から習うのがほっこり。そこで結は「お母さん」と呼ぶこともできました。そんな嫁・姑の様子を、ダイニングから翔也がそっと見つめています。

あまり映っていないですが、翔也の隣で、お父さんふたりはお酒を酌み交わしている雰囲気。北村有起哉さんと山内圭哉さんは舞台での共演作もあって、たぶん息が合う。楽しく小芝居を重ねていたことでしょう。

両家でお雑煮を食べたら、翔也の兄家族が訪ねて来て、まさか全員でごちそうになる気じゃ……と思ったら、さすがにそういう厚かましい描写はなく、みんなでこれからUSJ(はっきり言わないのはNHKだから?)に行くそうで。その前に家族写真の撮影です。みんなでギャルポーズ。

そして、2日。晴れ着を着た結が「長い間、お世話になりました」と昭和っぽい嫁入りの挨拶の儀式が行われます。

どうやら結婚式は節約でしないようです。聖人が「辛気臭い昭和か」とか「あかんやつやん」とうろたえ、そして涙がとまらなくなります。頑固で口うるさいけど涙もろい、昭和ぽい人です。

歩の晴れ着もすてきでした。

そして、結と翔也は神戸の街が見渡せる思い出の摩耶山・掬星台に来ます。そこで、翔也は結に指輪を渡します。

結婚式があげられない分、指輪を買った翔也。神戸から梅田に走って帰って交通費を節約して貯めたお金で買ったのです。ふたりでくすり指にはめて空にかざします。

シンプルな指輪で石がついてるわけではなく「キラキラしてないけれど」と言う翔也に「ううん キラキラしとうよ。どの指輪よりも」と結。いい場面です。このときの結のネイルがとってもかわいいんです。ピンクにパールがついて、キラキラしています。

翔也「今日から夫婦 よろしくな」

結「こちらこそ よろしくな」

いろいろありましたが、この瞬間は、誰にも何も言えない幸せな瞬間です。神戸の街と海が太陽光を反射してキラキラして、どんな結婚式場よりもすてきに見えました。

でも来週の予告では東日本大震災が起きるらしく。神戸だから被害はないと思いますが、ドキドキしますね。

(文:木俣冬)

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–{「おむすび」第14週あらすじ}–

「おむすび」第14週あらすじ

第14週「結婚って何なん?」 1/6-1/10
糸島から神戸に帰ってきた結(橋本環奈)は、永吉(松平健)と佳代(宮崎美子)、さらには翔也(佐野勇斗)を一緒に連れ込み、両親と歩(仲里依紗)に翔也と結婚することにしたと報告する。

聖人(北村有起哉)が結婚に反対しようとするのを永吉が止めようとするが、愛子(麻生久美子)もちゃんと考えたのかと問いただし、結婚は一旦保留となる。

一方職場の社員食堂では、結が佳代から習った地産地消の良きところを取り入れようと進言したことが、実を結んでいく。

–{「おむすび」作品情報}–

「おむすび」作品情報

放送予定
2024年9月30日(月)より放送開始

出演
米田結(よねだ・ゆい)/ 橋本環奈
『おむすび』の主人公。平成元年生まれ。 自然豊かな福岡県・糸島で、農業を営む家族と暮らしている。 あることがきっかけで、人々の健康を支える栄養士を志すようになる。

【結の家族・米田家の人々】

米田歩(よねだ・あゆみ)/ 仲里依紗
主人公・結の8つ年上の姉。
福岡で“伝説のギャル”として知られる。 奔放な振る舞いで米田家に波乱を巻き起こすが、ギャルになった裏にはある秘密が…。
主人公・結の父。 娘のことが心配でしょうがない、真面目な性格。 奔放な父の永吉とは言い争うこともしばしば。 元理容師。今は糸島で農業にいそしんでいる。

米田聖人(よねだ・まさと)/ 北村有起哉
主人公・結の父。
娘のことが心配でしょうがない、真面目な性格。 奔放な父の永吉とは言い争うこともしばしば。 元理容師。今は糸島で農業にいそしんでいる。

米田愛子(よねだ・あいこ)/ 麻生久美子
主人公・結の母。
結の祖母・佳代と家事をしながら、聖人の営む農業を支えている。 絵を描くのが得意。

米田永吉(よねだ・えいきち)/ 松平健
主人公・結の祖父。
野球のホークスファンで、自由奔放な“のぼせもん”。 困っている人がいたら放っておけない、情に厚い性格。

米田佳代(よねだ・かよ)/ 宮崎美子
主人公・結の祖母。
古くから伝わる先人たちの知恵に明るく、結が困った時の良きアドバイザーでもある。

【福岡・糸島の人々】

四ツ木翔也(よつぎ・しょうや)/ 佐野勇斗
福岡西高校に野球留学中の高校球児。
四ツ木という姓と眼鏡姿から「福西のヨン様」と呼ばれている。 糸島に練習場があり、結と時々出くわす。栃木県出身。

古賀陽太(こが・ようた)/ 菅生新樹
結の幼なじみで高校のクラスメイト。野球部員。
父は糸島の漁師だが家業を継ぐ気はなく、IT業界を目指している。 ある約束により、結のことを何かと気にかけている。

風見亮介(かざみ・りょうすけ)/ 松本怜生
書道部の先輩。
結にとって憧れの存在。 書道のイメージを一新するような書家を志している。

宮崎恵美(みやざき・えみ)/ 中村守里
結のクラスメイトであり、高校での最初の友達。
結を熱心に書道部へと誘う。 派手なギャルが苦手。

真島瑠梨(ましま・るり)<ルーリー>/ みりちゃむ
結の姉・歩が結成した「博多ギャル連合」(略してハギャレン)の、現在の総代表。
ハギャレンの復興を目指している。

佐藤珠子(さとう・たまこ)<タマッチ>/ 谷藤海咲
ハギャレンのメンバー。
子どものころからダンス好きで、ハギャレンではパラパラの振付を担当。 筋が通らないことを良しとしない、一本気タイプ。

田中鈴音(たなか・すずね)<スズリン>/ 岡本夏美
ハギャレンのメンバー。
結と同い年で、いつもスナック菓子を食べている。 手先が器用で、ネイルチップ作りが趣味。

柚木理沙(ゆずき・りさ)<リサポン>/ 田村芽実
結のクラスメイト。
学校では校則を守るおとなしい女子高生だが、実は隠れギャル&ハギャレンメンバーでもある。ギャルの歴史を本にすることが夢。

ひみこ / 池畑慎之介
糸島の「スナックひみこ」の店主。
年齢、性別、経歴、すべてが不詳の謎の人物。 糸島の住人一人一人の事情をなぜか把握している。

草野誠也(くさの・せいや)/ 原口あきまさ
糸島の商店街で陶器店を営んでいる。
ホークスの大ファン。

古賀武志(こが・たけし)/ ゴリけん
結の幼なじみ・陽太(ようた)の父親。
糸島で漁師をしている。

大村伸介(おおむら・しんすけ)/ 斉藤優(パラシュート部隊)
糸島の商店街で薬店を営んでいる。
ホークスの大ファン。

井出康平(いで・こうへい)/ 須田邦裕
結の父・聖人(まさと)の幼なじみ。
糸島の農業を何とかしたいと日々奮闘している。

佐々木佑馬(ささき・ゆうま)/ 一ノ瀬ワタル
結の姉・歩と行動を共にする“自称・米田歩のマネージャー”。

大河内明日香(おおこうち・あすか)/ 寺本莉緒
結の姉・歩と対立していた、元天神乙女会のギャル。

飯塚恭介(いいづか・きょうすけ)/ BUTCH
福岡県博多のカフェバー「HeavenGod」の店長。


根本ノンジ

音楽
堤博明

主題歌
B’z「イルミネーション」

ロゴデザイン
大島慶一郎

語り
リリー・フランキー

制作統括

宇佐川隆史、真鍋 斎

プロデューサー
管原 浩

公式サイト

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