増當竜也

映画コラム

『すばらしき世界』レビュー:斬新な姿勢で元ヤクザの生きざまを描いた人間ドラマ

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」このところヤクザを題材にした作品が微妙に増えてきている感があります。ここ数か月だけでも井筒和幸監督の『無頼』、『ヤクザと家族』が公開されたばかり。そんな中でもっとも異彩を放つとともに斬新なキャメ...
俳優・映画人コラム

映画スター役所広司、魅力溢れる出演映画集!

2021年2月11日より公開される西川美和監督作品『すばらしき世界』は、殺人罪で長年投獄されていた元ヤクザが出所し、何とか人生をやり直そうとするも、生来の気の短さなどが災いしてトラブルが連続し……といった、従来のヤクザ映画とは一線を画したヒ...
映画コラム

『秘密への招待状』レビュー:秘密がもたらす女性たちの真実

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」人間、理想が現実の前に屈しようとしているときの他者からの支援ほどありがたいものはないものです。ただし、そこに何某かの含みがあったとしたら、諸手を挙げて喜んでばかりもいられないでしょう。支援される...
映画コラム

『ディエゴ・マラドーナ 二つの顔』レビュー:稀代のサッカー選手の光と影の記録

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT20世紀後半より世界的な人気を誇ったアルゼンチン出身のサッカー選手で、昨年11月25日に亡くなったばかりのディエゴ・マラド-ナの栄枯盛衰を描いたドキュメンタリー映画。1960年にアルゼ...
映画コラム

『空蝉の森』レビュー:製作時のトラブルを凌駕する意欲を感じられるサスペンス映画

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT酒井法子主演で2014年に撮影されながらも、制作会社の倒産などの憂き目に遭い、長らく公開が見送られていた幻のサスペンス映画がようやく公の場にお目見えとなりました。3か月間失踪していた妻...
映画コラム

『劇場版・打姫オバカミーコ』レビュー:須田亜香里の好演が楽しい麻雀映画

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORT片山まさゆきの麻雀漫画『打姫(うたひめ)オバカミーコ』を原作に、ABEMAプレミアムで2020年9月から配信されたシリーズ全5話を、配信版ではカットされたシーンを加えて劇場用映画として...
映画コラム

『ダニエル』レビュー:空想上の友達が、やがて脅威の存在と化すサスペンス!  

■増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」SHORTティム・ロビンス&スーザン・サランドンの息子メイルズ・ロビンスと、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーが共演したサイコ・サスペンス映画。製作に『ロード...
映画コラム

『樹海村』レビュー:まるで見ているだけで呪われそうな臨場感!

増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」昨年2月、コロナ禍に伴う非常事態が始まりつつあった時期に公開されるも、自粛期間に突入するまでクリーンヒットを飛ばした(何と興収14億円!)清水崇監督の『犬鳴村』。その勢いに乗せて、清水監督が新たな...
映画コラム

鬱々とした日々に捧げる不快度120%ホラー『ゴーストランドの惨劇』

コロナ禍が始まり早くも1年経ちますが、なかなか収束の気配を見せないまま、再度の緊急事態宣言もひと月延長され、ワクチン投与も日本では未だにあやふやな状況です。こうした陰々鬱々とした時期だからこそ、あえて救いのない不快度数の高い作品を見るのも一...
映画コラム

『モルエラニの霧の中』レビュー:大杉漣、小松政夫も出演の“七つの記憶の物語”

増當竜也連載「ニューシネマ・アナリティクス」映画をめぐる環境は常にめまぐるしく変わっていくもので、現在は日本全国から発信される映画製作も盛んになってきています。それは単に地方ロケしたものということではなく、それぞれの地域の有志、地域の映画作...