“究極のエロス”を体現する、ドラマ「ダブル・ファンタジー」

こんにちは、八雲ふみねです。

今回ご紹介するのは、WOWOW「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」。
女性の赤裸々な性を描き切った衝撃作が、ついにドラマとなりました。



八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.162

35歳の人気脚本家、高遠奈津。

元テレビ局のディレクターで現在は主夫として彼女を支える夫・省吾と郊外の一軒家で暮らしている。
生活に特に不満があるわけではないが、自分の創作活動にも関与してくる夫の束縛や、母・紀代子から不妊治療を執拗に薦められることなど、満たされない“何か”を抱えていた。

そんなある日、舞台演出家の志澤一狼太から新作舞台に招待され、それを機に一夜を共にする。本能に突き動かされるままに、男性を次々と乗り換えながら自らの欲望のままに生きる奈津。束縛から解き放たれた彼女が初めてめぐり合う、生と性。

その先にあるものは果たして幸福か、それとも孤独か…。

愛と性を大胆に描いた衝撃作、ついに連続ドラマ化。

「第22回柴田錬三郎賞」「第4回中央公論文芸賞」「第16回島清恋愛文学賞」と文学賞をトリプル受賞して高く評価された、村山由佳による官能ラブロマンス小説「ダブル・ファンタジー」。

不倫と性描写が話題となった衝撃作である一方で、“安定”という束縛のもと“妻”として生きることを放棄し、“自由”という孤独の中で“女”として生きることを選んだ主人公・奈津の生き様は、30代から40代の女性を中心に多くの共感を得ています。

小説の刊行後、大胆に愛と性を突き詰めた内容から映像化は困難とされ、実際、これまでにも映像化の話はあったものの、いずれも実現することはなかったとのこと。
しかしついに、待望の連続ドラマが誕生しました。

メガホンを取ったのは、数々の話題作を手がけてきた御法川修監督。性描写の衝撃度は、ストーリーを追うごとに大胆に過激に、ボルテージは上がるばかり。

その一方で、奈津をはじめとする登場人物たちの内面に現れる性愛を丁寧に描くことで、個々のキャラクターを深く掘り下げているのも注目ポイント。
開放感、罪悪感、そして痛み。

彼らの抱える感情が狂おしいほどに伝わってきます。単なる“不倫ドラマ”でもなければ“官能ドラマ”でもない、そこには快楽に溺れながらも“女を生き尽くす”ヒロインの生き様が焼き付けられています。

水川あさみとイケメン俳優たちが“究極のエロス”を体現する

ヒロイン・高遠奈津を演じるのは、水川あさみ。

これまで様々な作品で多彩な役柄を演じてきた彼女ですが、数々の男性と官能シーンを重ねるという役どころは自身のキャリアでも初挑戦となります。明るくてサバサバしたところも魅力的な水川さんですが、本作でみせる表情はアンニュイでたおやか。

まだ情事など起こっていない段階から、その存在からはすでにエロスがにじみ出ていて、彼女が演じる奈津の魅力にハマってしまう男性の気持ちが容易に想像出来るほどの妖艶さを放っています。

最初は自らの欲望に翻弄されている感もある奈津が、数々の男たちとの官能の世界を体験するうちに、彼女自身が強く逞しくなっていく。そんな圧倒的な力強さを体現しているのにも注目です。

注目と言えば、奈津が出会い絡み合う男性たちを、年代もタイプも違う美丈夫たちが演じているのも大きな見どころ。

奈津を“解放”へと導く舞台演出家・志澤一狼太に村上弘明、妻子ある大学の先輩・岩井良介に田中圭、新進俳優・大林一也に栁俊太郎、そして奈津の夫・省吾に眞島秀和が、ラブロマンスを精神と肉体の両面から、まさに“体を張った”演技を披露しています。

田中圭の赤裸々メッセージに、水川あさみも苦笑!?

ドラマのオンエアに先立ち開催された完成披露試写会では、主演の水川あさみをはじめ、村上弘明、栁俊太郎、御法川修監督、原作者・村山由佳が舞台挨拶に登壇。
八雲ふみねが司会を務めました。

初挑戦となった役柄への思いや撮影に挑んだ心境など、じっくりと語る登壇者の皆さん。その言葉のひとつひとつから、この作品に賭けた覚悟が伝わってきて、お客様も固唾を飲んで聞き入っている様子。

そんな迫力あるトークセッションに和やかな空気を呼び込んだのが、この日は残念ながら登壇が叶わなかった田中圭さんからのメッセージでした。

「あさみちゃん、こんにちは!」から始まるメッセージには…。

奈津(水川さん)に捨てられてから、男性との恋愛に走ってしまったこと。
(え、「おっさんずラブ」のこと???)

撮影現場は、いつも明るい水川さんのおかげで楽しかったということ。
(舞台挨拶の皆さんのトークからも伝わってきました!)

しかしプライベートとはいえ、焼肉屋さんで水川さんに完全無視されてしまったこと。
(「人づてに3回ほど聞いてますが、よほど根に持っているんでしょうね」と、水川さんも苦笑。)

などなど、田中さんの茶目っ気あふれるメッセージに、登壇者もお客様も大爆笑の連続でした。

官能の奥にあるものは、誰もが心の片隅に持っている寂しさや、自分に正直に生きたいと願う心。
スタッフ・キャストが一丸となってチャレンジした、作品の“行間”から受け止めてください。

<作品情報>

WOWOW「連続ドラマW ダブル・ファンタジー」(全5話)
2018年6月16日スタート 毎週土曜日10:00 放送中
原作:村山由佳「ダブル・ファンタジー」(文春文庫 刊)
監督:御法川修
脚本:阿相クミコ/御法川修
音楽:木戸嵩博 村田有希
プロデューサー:武田吉孝 森川真行 石塚清和
出演:水川あさみ 田中圭 眞島秀和 栁俊太郎 篠原ゆき子 / 多岐川裕美 / 村上弘明 マキタスポーツ おかやまはじめ 池田良 粟島瑞丸 長野里美
公式サイト http://www.wowow.co.jp/dramaw/wf/

八雲ふみね fumine yakumo

八雲ふみね大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com

関連記事

“身辺警護員”という仕事とは?実話を元にした骨太映画『第二警備隊』
『バーフバリ 王の凱旋』いよいよ待望の完全版!熱狂はまだまだ止まらないぞ!

塚田僚一&Snow Man、ボルダリングに挑む姿に胸アツ!『ラスト・ホールド!』

    ピックアップ

    関連記事

    新着記事

    WP Facebook Auto Publish Powered By : XYZScripts.com