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2022年06月01日

「じぞ恋」第7話:ここにきて波乱の予感?安奈(瀧内公美)の存在が脅威に変わる

「じぞ恋」第7話:ここにきて波乱の予感?安奈(瀧内公美)の存在が脅威に変わる


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上野樹里主演のドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」が2022年4月19日にスタートした。

本作は、上野演じるヨガインストラクターと松重豊演じる妻に先立たれた父がともに婚活にチャレンジするオリジナルラブストーリー。「ダメな私に恋してください」「初めて恋をした日に読む話」などを手掛けてきた吉澤智子が脚本を担当する。共演は田中圭、磯村勇斗、井川遥ら。

本記事では、第7話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。


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「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」第7話レビュー

「お世話になりました」という置き手紙と夕食一式を残して出ていってしまった(磯村勇斗)。
ここまできても杏花(上野樹里)は、颯の思いに一切も気付いていない。
颯……かわいそうに……いくらなんでも報われなさすぎる。

その後、颯はフランスに旅に出た模様。
「男って、失恋すると旅に出んのよ」とMIKAKO(ゆりやんレトリィバァ)が睨むも、それを聞いてもまさか自分に対してのことだとは気付いていない杏花。一体どこまで鈍感なんだ。

そんな中、杏花はついにヴァネッサ(柚希礼音)に独立の話を打ち明ける。
寂しそうではあるが、友人のコンサルタントを紹介すると意外にも前向きな答えが。さっそくその夜にコンサルタントの方も含め食事に行くことになるのだが、なんとそのお相手は晴太(田中圭)の元妻・安奈(瀧内公美)だった。
杏花と安奈が交わる世界線がここで浮上するとは……。

仕事だけでなく、プライベートの話でも盛り上がる三人。
安奈の「子供を傷つけないってルールさえ守ってくれれば、彼には幸せになってほしい」という元夫とのルールがあると聞いた杏花は、晴太とも”結婚を前提にしないお付き合い”のルールを決めることを決意する。

そのルールは、「晴太は虹朗(鈴木楽)ファースト、杏花は仕事ファーストでいこう」というもの。なんとも二人らしいルールだ。

「もし、結婚したくなったら、気にせず言ってください。その時は、終わりにしましょう」

なんだろう、この胸のざわつきは。
せっかく付き合うことになったのに、結婚を前提にしないお付き合いだなんて、やっぱりどこか切ない。


婚活エージェントから引き合いの連絡がくるものの、「めんどくさ」と本音を漏らしてしまう明里(井川遥)。
そんな明里は、林太郎(松重豊)に意を決してメールを送る。
林太郎はといえば、明里からの留守番電話の伝言を聞き絶賛ニヤニヤ中。このタイミングで届いた明里からのメール、しかも内容はデートのお誘い。
慌てふためき杏花に醜態を晒す林太郎、あまりにもキュートすぎて第7話のMVP!

林太郎と明里、杏花と晴太、同じ日にデートが執り行われる。
どちらもなんともほのぼのとした空気感が心地よく、見ているだけで癒やされる二組だ。

書道展に行き、展示にテンションが上がる林太郎を微笑ましく見守る明里。見ているこちらも微笑ましい。

「書道展はつまらなかったけど、書道展にいる林太郎さんが面白かったです。すこぶる」
「林太郎さんといると楽しいんです。でも、なんででしょう。お見合い相手の方と会ってると楽しくないんですよね」

まだ自分でも林太郎への気持ちに気付いていない様子の明里だが、言葉の節々から林太郎に対する特別感を感じる。

極めつけに、林太郎の笑顔を見て胸が苦しくなってしまう明里。
……もうこれは、明里も林太郎に恋をし始めていると言っていいだろう。

よく晴れた公園でランチを食べてそのまま一眠りしてしまった晴太を見て、思わずほっぺにキスをしてしまう杏花。
恋愛に一ミリたりとも時間を割けないと思っていた少し前の杏花からは、こんな姿は考えられない。
人を好きになるということは、こんなにも見える世界が豊かになるのだ。

晴太も晴太で、虹朗と気さくに接する杏花の姿を見てより一層思いが深まる。
おそらく、杏花との結婚生活が鮮明に見えたのだろう。

”結婚を前提にしないお付き合い”をしているにもかかわらず、お互いに結婚を意識し始める二人。
うん、それでいいんです。そうであってほしいんです。いやでも、颯のことも気にかかるけど、でも、そうであってほしいんです。

晴太宅でのデート後、スマホを忘れた杏花を追いかける晴太。
そんな二人の姿を、安奈が目撃する。

「これは……ルール違反かな……」

晴太には幸せになってほしいと再三言っていたのに、どこか不穏な空気を醸し出す安奈。
“結婚を前提にしないお付き合い”は、子供を傷つけることになってしまうのだろうか。


ここまで様々な波乱はありつつも、一貫して穏やかな空気感を保ってきたじぞ恋。
ここにきて、あらゆるところで物語の転機となる巻き返しが起こり始めそうだ。

マレーシアに開業するワーケーションホテルの支配人を務めることになった颯は、杏花への新たな一手を打とうとしているのか。

陽子(八木亜希子)と林太郎、杏花の三人の写真を見て「このままずっと言わないわけにはいかないよな…」とつぶやく林太郎、杏花と明里にまだ打ち明けていないことがあるのだろうか。

杏花のヨガスタジオを訪れる安奈は、正々堂々と戦いを申し出るのだろうか。

「ただ、穏やかな今を感じましょう」
魔法のような杏花の言葉、今回に限ってはこれから降りかかってくる難関を意味している。


(文:桐本絵梨花)


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