「裕二としてリングに立って生きていなきゃ死ぬ!」山田裕貴が死闘を振り返る『あゝ、荒野』舞台挨拶

寺山修司原作・菅田将暉主演映画『あゝ、荒野』後篇の満員御礼記念して、10月30日(月)に舞台挨拶が開催され、菅田将暉演じる新次のライバル、裕二役の山田裕貴と岸善幸監督が登壇。そのレポートが到着した。

このニュースのポイント

・10月30日(月)に『あゝ、荒野』後篇の舞台挨拶が開催
・山田裕貴と岸善幸監督が登壇
・菅田とのボクシングシーンの裏側などを明かした

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2017年度の映画出演作12本という驚異の活躍を見せ、今ノリにのっている若手実力派俳優・山田裕貴が、本作へ懸けた並々ならぬ意気込みや、死闘を繰り広げた菅田とのボクシングシーンの裏側に至るまでを語る、満を持しての登壇となった。

山田「今日は『あゝ、荒野』が満員御礼ということで駆けつけてきました。(僕たちの)沢山の人に観てもらいたいという思いが伝わっているんだな、と嬉しく思います。」

岸「前篇、後篇と昨今の流れを無視した上映形態のこの作品にお付き合いいただきありがとうございます。よろしくお願いします。」とそれぞれ、ひと言挨拶。

新次がボクシングを始めるきっかけとなり、物語の鍵を握るプロボクサー“山本裕二”役をオーディションで勝ち取った山田。「少女漫画原作の作品などに出演させてもらって、比較的若い方に観てもらえたと思うんですけど、今までと違うこの作品で<役者>として見てもらいたいって思ったんです。どうにかしてこの作品に携わりたかった。本当に必死で懸けていました」と語る。

岸監督もその日のことは鮮明に覚えているそうで「裸になって筋肉を見せてもらったんだけど、腹筋も割れていてかなり準備をしてきたなと。体つきがもう運動している人の体でしたね。…あと、下まつ毛がすごく長くて、目力は相当強かったです。アピールが凄かったね(笑)」とコメント。

対する山田は「アイライン描いてるんですか?ってよく言われるんですけど、メイクしてません、僕は!(笑)」と間髪入れずにつっこみ、観客を沸かせた。

後篇上映前の舞台挨拶ということもあり、これから観る観客を気遣いながらも、合わせて305分ある前後篇のうち、約1時間ほどを占めている迫真のボクシングシーンの撮影時の話題に。

新次、バリカン(ヤン・イクチュン)、そして裕二と、主に3人のボクサーが出てくるが、それぞれ三者三様のボクシングスタイルを採用している。

山田は「僕はヒットマンスタイルで、腕を下ろして足を遣って(相手を)翻弄する。漫画『はじめの一歩』に出てくる間柴了がすごく好きで、それを監督に伝えたら、いいよと言ってくれました。トレーニングは過酷でしたね…。そばでトレーニングを見ていたジムの人達にプロになるんですか?って言われるくらいでした(笑)」と当時を振り返った。

後篇のクライマックスの1つは菅田将暉演じる新次と裕二の因縁の対決、と語る岸監督は、2日間かけてこのシーンを撮ったという。

菅田とのガチンコの競演について「菅田君の俳優としての表現が好きなんです。でも好きな漫画に『憧れは、理解から最も遠い感情だ』という台詞があって、憧れはなしだ、と思ってました。一緒に共演できたのはすごくうれしかったです。試合中に菅田君のフックがあごに入って意識が飛んだ瞬間があったんですけど、そのとき、裕二として膝をついちゃいけないというのがあったし、菅田に負ける!っていう僕が出てきてシンクロしたんです。絶対負けられないと踏ん張りました。岸監督はカットをなかなかかけない方だから、もうそこから先は芝居じゃなくて完全にボクシングでした。裕二としてリングに立って生きていなきゃ死ぬんですよ(笑)!」と熱く語った山田。

それに対して「(その時は)すごく現場の皆に怒られました。でも良いカットがとれたなと…」と言う岸監督に、「役者冥利につきます!」と笑顔で応えていた。

ボクシングシーンの話題になると話が尽きず、まだお客様は観る前なので、とMCに止められる一幕もありつつ、山田は「『愛されたい』と皆思いながらも、うまくそれを言えない人達が必死に生きているそんな作品です。愛、友情、憎悪、いろんな感情が渦巻きながら“荒野”は出来ているのではないでしょうか。観終わった後にきっと、すごい映画だなと思ってもらえると思います。」とアピール。

岸監督は「ボクシングシーンは本当に誇りを持って作れたと思います。今日はぜひ最後まで観て頂いて、気に入って下さったら、ぜひ周りの方へも伝えて頂けるとうれしいです」と舞台挨拶を締めくくった。

(C)2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ

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