“抑圧された実在の女性アーティストたち” 男性優位の時代、世界に一石を投じた女性たちの物語3選

2017年にワインスタインカンパニーの映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインがセクハラ告発を受け、映画界を追放されてから その勢いがとまらない#ME TOO運動。今日の映画界では女性監督やスタッフたちの活躍が目覚ましく、また一般的にもSNSの発展にもより、女性たちが自身の声を積極的に発することができるようになった。

とはいえ、“男女平等の世界”と断言するにはまだまだ発展途上中のこの時代。だからこそ、今観ておきたい“女性の自立”というテーマを掲げた映画の中から、男性優位の時代に活躍した実在の女性アーティストの姿に注目。主人公の彼女たちの信念の強さと生き方は、きっと世の女性たちのみならず男性たちをも勇気づけてくれるはず。今回、魅力的なアーティストたちの真実の物語が描かれた映画3作品をピックアップした。

『コレット』5月17日(金)より全国ロードショー


フランス文学界で最も知られ、今なお人々を魅了し続ける女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの激動の半生を、『アリスのままで』のウォッシュ・ウェストモアランドが映画化。片田舎に生まれ育った自由奔放な少女コレットが、いかにしてフランス屈指のベストセラー作家と呼ばれるようになったのか。“本当の自分”を見つけるまでの波乱と情熱に満ちた18歳から34歳までのコレットを、イギリスが誇る人気女優キーラ・ナイトレイが熱演。

夫との関係をはじめ、同性の恋人のことなどスキャンダラスなプライベートを暴露しては常に国民を驚かし続けてきた彼女だが、実は過去に作家である夫に利用されゴーストライターとして執筆を余儀なくされていた過去も。男性優位の時代に先陣を切って女性の立場を示した彼女は、まさに#ME TOO運動の先駆けの存在ともいえる。逆境に逆らいながらも常に自分の表現を探し求め、最終的には作家だけにとどまらず、あらゆる分野で才能を開花させたコレットの姿に心を揺さぶられる。

『メアリーの総て』

メアリーの総て [Blu-ray]
本を読んだことが無くても、誰もが知っている「フランケンシュタイン」。200年もの間、愛され続けてきたゴシック小説の金字塔を生み出したのは、当時18歳のメアリー・シェリー。まだ10代のメアリーが書き上げた切ない怪物の物語は、彼女の壮絶な人生が基となっている。

行き場のない深い悲しみを創造物に昇華させ、後に名作となる作品を書き上げたにも関わらず、「若い女が書いた怪物の物語を誰も読まない」と性別を理由に多くの出版社から拒否され、悔しくも匿名で出版することに同意したメアリー。名前を使用できなくとも、自身の生み出した作品を我が子のように愛を注ぎ続けた彼女の人生には、現代を生きる女性も深く共感できる。

『ビッグ・アイズ』

ビッグ・アイズ(字幕版)

ポップアート全盛期の60年代のアメリカで一大ブームを巻き起こした<ビッグ・アイズ>と呼ばれる絵画。 ゴーストペインターとして10年間も“天才作家”偽る夫の傍らで絵を描き続けたマーガレット・キーンの物語。

男性優位の時代に生まれ育ち、一度も働いたことのなかったマーガレットの唯一の特技は絵を描く事。はじめは些細な嘘だったが、「女の名前では絵は売れない」という夫の口車に乗せられ、あれよあれよという間に抑圧されるようになるマーガレットは、自分を見失わないようにと夫に立ち向かう。ラストの彼女が自身の才能を 武器に夫を打ち負かすシーンは爽快!自身の権利を求め声を上げるマーガレットの信念に心打たれる。

公開情報

『コレット』
監督:ウォッシュ・ウェストモアランド(『アリスのままで』)
脚本:リチャード・グラッツァー、ウォッシュ・ウェストモアランド、レベッカ・レンキェヴィチ キャスト:キーラ・ナイトレイ、ドミニク・ウェスト、フィオナ・ショウ、デニース・ゴフ、エレノア・トムリンソン ほか
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
© 2017 Colette Film Holdings Ltd / The British Film Institute. All rights reserved. 2018 年/イギリス・アメリカ/カラー/ 英語/ 111 分 / シネマスコープ / 5.1ch/PG12/字幕翻訳:山門珠美/字幕監修:工藤庸子
公式 HP:http://colette-movie.jp

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