『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』|ギリアムがアカデミー賞へ導いた!?ジョナサン・プライスが語る出会いとは?

構想30年を掛け、9回も企画が頓挫し、映画史上最も呪われた企画と謳われた『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』が、1月24日(金)より公開される。本作の監督を務めた鬼才テリー・ギリアムとの出会いを、俳優ジョナサン・プライスが語った。

企画が頓挫するあまり、『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(03)としてその過程がドキュメンタリー映画として上映された異色の本作。スランプに陥ったCM監督トビーが、10年前に撮影した映画『ドン・キホーテを殺した男』でドン・キホーテ役に抜擢した老人ハビエルと再会したことで、奇怪な旅路に巻き込まれていく。

本作で、自身をドン・キホーテと信じる老人ハビエル役を演じるのが、ベテラン俳優ジョナサン・プライス。『未来世紀ブラジル』 (85)、『バロン』 (88)、『ブラザーズ・グリム』 (05)に続き、テリー・ギリアムと4度目のタッグを組むこととなった。いまや話題作への出演や、今年度のゴールデングローブ賞、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど大活躍のベテラン俳優だが、彼にとって原点となる、テリー・ギリアムとの出会いを明かした。

“最小限こそ最良”が映画の演技だと考えていたジョナサン・プライスの価値観をテリー・ギリアムが変えたという。 「テリーは撮影の度に私の顔をキャンバスのように扱って、いろんなイメージや他の人の写真を引用して、私の顔をつくりかえてきた」とギリアムの撮影現場で様々な新しい経験を積んだジョナサン・プライス。

「彼は“多いほうが良い”という考えの人です。自分の演技に熱をこめて、舞台で演じるように演技することができた」と自分とは正反対の演技へのアプローチを持つギリアムについていった結果、さらに気持ちの入った演技ができたと、価値観の変化を語った。

「確か『未来世紀ブラジル』では50ミリレンズを使った寄りのシーンが1つあるのですが、残りは全てワイドアングルレンズを使ったか、全身を映したものでした。それは素晴らしい経験で彼はそれからも自由を与え続けてくれました。テリーの良いところは、演技に関しては何も知らないと言い、俳優に対してあれこれと口出ししてこないところです」と俳優の演技力に委ねた、自由度の高いギリアムの撮影現場を称えた。

そして「彼の現場は非常に生き生きとしていて、常にクリエイティブでインスピレーションを与えてくれます」と貴重な経験ができる現場であることを真摯に語っている。

ストーリー

仕事への情熱を失くしたCM監督のトビーは、スペインの田舎で撮影中のある日、謎めいた男からDVDを渡される。偶然か運命か、それはトビーが学生時代に監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった村が程近いと知ったトビーはバイクを飛ばすが、映画のせいで人々は変わり果てていた。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルは、自分は本物の騎士だと信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を飛び出したのだ。トビーのことを忠実な従者のサンチョだと思い込んだ老人は、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へと出発するのだが──

作品情報

監督:テリー・ギリアム
出演:アダム・ドライバー ジョナサン・プライス ステラン・スカルスガルド オルガ・キュリレンコ ジョアナ・リベイロ オスカル・ハエナダ ジェイソン・ワトキンス セルジ・ロペス ロッシ・デ・パルマ ホヴィク・ケウチケリアン ジョルディ・モリャ
脚本:テリー・ギリアム トニー・グリゾーニ 製作:マリエラ・ベスイェフシ ヘラルド・エレーロ エイミー・ギリアム 2018/カラー/5.1ch/スペイン・ベルギー・フランス・イギリス・ポルトガル/スコープ/ 133 分/原題:THE MAN WHO KILLED DON QUIXOTE 日本語字幕:松浦美奈 配給:ショウゲート
donquixote-movie.jp
© 2017 Tornasol Films, Carisco Producciones AIE, Kinology, Entre Chien et Loup, Ukbar Filmes, El Hombre Que Mató a Don Quijote A.I.E., Tornasol SLU
1月24日(金)TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー

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