映画コラム

REGULAR

2017年03月09日

『アサシン クリード』の魅力&楽しめる5つのポイント

『アサシン クリード』の魅力&楽しめる5つのポイント



(C)2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.


自由意志を操れる「エデンの果実」を巡り暗殺者とテンプル騎士団の戦いを描いた映画『アサシンクリード』。

原作はゲームで、その実写化となります。とは言ってもゲームをやっている必要なし!どなたでも楽しむことが出来る見事な映画となっていました。今回はそんな本作の魅力をお伝えしていきます。

こんなお話


殺人を犯した主人公カラム・リンチに死刑が執行された……と思いきや、実際には執行されておらず、ソフィア・リッキン博士によってリハビリ棟に移されます。リハビリ棟では、遺伝子にある先祖の記憶を呼び覚まし追体験することができる機械に繋がれ、カラムは先祖であるアギラールの記憶を辿っていきます。そして先祖がアサシン教団に所属していたことを知り、アサシン教団とテンプル騎士団の戦いに巻き込まれていきます。

1:フリーランなどのアクションが楽しい


いろいろ肉体を使った生々しいアクションが見どころの作品が多い昨今。こちらの作品もリアルにこだわった作りで、街中の屋根から屋根へと飛び移ったり、柵を乗り越えたりとパルクールアクションがかなり使われています。

アクションの中でも一番凄いのが「イーグル・ダイブ」と呼ばれる、高いところから飛び降り、空中で縦方向に 回転し、水面や干草に背中から落下するシーン。実際に約38メートルの高さから飛び降りて撮影したそうです。

ちなみに最初はプロダクションチームが6メートルくらいの高さでの提案したのですが、スタントマンが「怖くないスタントに意味はない」と38メートルを提案したそうです。藁の分散力レートでは100gであれば最大50メートルからダイブしても生存の可能性がある、というレベルのため、約38メートルは事故の危険性が結構ある高さなのですね。本当凄い。



(C)2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.



2:厨二心満載!武器が面白い


籠手から刃が飛び出す「アサシンブレード」という武器をメインで使います。このギミックがすばらしく、ある意味厨二病じみていて面白い!でもアサシン(暗殺者)という生業を考えると、武器は目立たず、いざというときは隠せないと意味ないですよね。理にかなった武器と言えるでしょう。

籠手に仕込まれてるのは刃だけでなく、ボウガンを仕込んでいるアサシンもいます。隠し武器とか武器が飛び出すところとかのギミックは見ているだけでワクワクしてきますよ。

他にも剣や槍、棒、弓矢などなど、いわゆる一般的な武器も多数でてきます。これらを使った殺陣が大迫力で映画を盛り上げてくれます。



(C)2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.



3:ロケーションが素晴らしい


現代と過去とが展開される本作において、過去パートは15世紀のスペインが舞台。ロケ地はもちろんスペインのアルハンブラ宮殿。南スペインでは馬車のチェイスシーンが撮影されたとか。

廃墟や古い建築物が数多く残っていたことからマルタ島でも撮影されたそうな。

パルクールであっちこっちとアクション決めながら、綺麗な景観が楽しめるのは間違いなし。むしろこんな雄大で中世の雰囲気を残している景色だから殺陣も映えるのでしょう。



(C)2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.



4:現在と過去のジャンル分けが上手い


現代パートでは、主に人間ドラマや主人公の葛藤などがメインで、過去パートは主にアクション中心になっています。

この分け方のおかげで、現代パートではセリフに注目し、過去パートではアクションに注目すればかなり見やすく、話も整理しやすくなります。
もちろん終盤は現代メインになりますので、現代パートにもアクションが入ってきます。



(C)2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.



5:ガジェットが面白い


先祖の記憶を呼び覚ます装置「アニムス」の造形が面白いです。天井からアームみたいなのが伸びていて、先端に人間の首筋に繋げるものが付いています。

主人公を演じたマイケル・ファスベンダーは「この造形が素晴らしいので、今度はゲームに逆輸入される」と言っていました。

主人公たちはこれを首に繋げ、先祖の行動を自分の体で再現しながら過去を探っていきます。そのため、普通の人も体の使い方や武器の使い方を実体験していくため、どんどん強くなっていき、アサシンのスキルも身につけていきます。だからこそ、現実パートでもアクションができるようになっていくということです。



(C)2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.



まとめ


という感じで見どころ満載の本作。主人公も状況が完全にわからないまま、過去の記憶を追体験し、ある物を探しに行くなど、謎解き要素もしっかりしており、アクション、ストーリーどちらの面でも楽しませてくれます。

こういうアクション映画は小さい画面で見るより、大画面で音響も良い映画館で見る方がより楽しいのは間違いありません。

気になった方はぜひとも劇場へ足を運んでみてください。

(文:波江智)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!