2017年04月09日

ベビレ・傳谷英里香『ぼくらの七日間戦争』で感じた複雑な気持ち|ベイビーレイズJAPANのニワカ自己見 2限目

ベビレ・傳谷英里香『ぼくらの七日間戦争』で感じた複雑な気持ち|ベイビーレイズJAPANのニワカ自己見 2限目

アイドル「ベイビーレイズJAPAN」と映画情報サイト「シネマズ by 松竹」が強力タッグ!映画とアイドルがコラボした“名作”を振り返る企画「ベイビーレイズJAPANのニワカ自己見」



この企画は、ベイビーレイズJAPANのメンバーから1人、先生役を担い、彼女たちが触れることが無かった、アイドル×映画の名作を鑑賞。“にわか仕込み”な先生=にわか先生になり、メンバーの1人を生徒役として、その作品の魅力ついて語ります。

2回目となる今回は、ベイビーレイズJAPANのメンバーから“にわか先生”になるのは、リーダーの“でんちゃん”こと傳谷英里香。 そして、“なおすけ”こと高見奈央が、生徒役になります。果たして、今回のにわか先生の授業はどうなるのか?

※本記事は、ネタバレを多く含みます。ご注意ください。

大人たちと戦うことを決めた中学生たち


ベビレ ベイビーレイズJAPAN ニワカ自己見 宮沢りえ



傳谷:それじゃ、はじめます!

高見:はーい!

傳谷:今回、私が紹介するのは『ぼくらの七日間戦争』です。

ぼくらの七日間戦争 宮沢りえ DVD


ぼくらの七日間戦争 [DVD]

傳谷:この作品は、2年A組探偵局シリーズなどで知られる宗田理(そうだ・おさむ)さんの原作小説を、本作が監督デビューとなった菅原比呂志監督のメガホンで映画化した作品です。映画では、原作と違うところがあって、原作では1つのクラスの男子全員が主人公なんだけど、映画ではクラスの一部の男女が主人公なの。

高見:その男女が七日間で何をするの?

傳谷:ストーリーとしては、学校や先生に不満を持った彼らが、倉庫に立てこもって先生たちとバトルを繰り広げる話です。

高見:だから「戦争」なんだ。

ベビレ 傳谷英里香 でんちゃん



傳谷:今の時代に生きる私が見たら、少しリアリティが無い話だけど、当時は体罰や管理許育が激しい時代で、それに対しての反発が中学生である主人公たちを突き動かすの。

高見:その頃は、体罰とかが当たり前だった?

傳谷:当時の学生だった人たちに話を聞いたら、今じゃ考えられないけど、先生が生徒を殴ったり、生徒がいない教室で、荷物を勝手に持ち物検査して没収したりとか、当たり前だったんだって。

高見:そんなこと今の時代にしたら、すぐに大炎上しちゃうね。

スマホが無い時代


ベビレ ベイビーレイズJAPAN ニワカ自己見 ぼくらの七日間戦争



傳谷:その頃に学生だった人たちにとって、とにかくスカッとする作品なんだけど、今の私が観るととても複雑な気持ちにはなったんだ。

高見:複雑な気持ち?

傳谷:私が今21歳で、子どもでもないけど、彼らの親の年齢でもない、ちょうど中間の年頃なんだよね。だから、両方の気持ちも汲んでしまって、思わず「おお…」って言ってしまう感じだった。

高見:ただ、スカッとするアクションとかじゃないんだ!

傳谷:アクションというか、先生と生徒たちとのバトルは、とにかくスゴイの一言!男の子8人、女の子3人の計11人が倉庫で生活しながら闘うんだけど、その11人が全員個性豊かなんだ。

高見:ひとりもサブキャラが居ないってことね。

傳谷:そうそう。めっちゃガリ勉な人もいれば、サッカーが得意な人、リーダー的存在もいれば、一匹狼もいて、それぞれが自分たちの得意分野を活かして生活していくの。

高見:たくましいなー。

傳谷:それでね、中学1年生なんだけど、戦車を操縦するの!

高見:本当の戦車?!

傳谷:そうそう。彼らが生活した倉庫ににあって、それを操縦しちゃうんだ。

高見:すごすぎ(笑)

ベビレ 高見奈央 なおすけ



傳谷:当時はスマホもないし、携帯だって普及してない時代で、彼らは倉庫で生活しているんだけど、そんなものが無くても充実した日々を過ごすんだよね。

高見:今の時代では考えられないね。

傳谷:そうだよね。今は何かあればすぐスマホに頼るけど、私たちもまだ幼い頃はスマホで遊んだりしてなかったなって思い出した。この作品を観て、こういう時間も大切だなと思った。

バトルの行方は…?


高見:大人との戦いはどうなるの?

傳谷:まず倉庫で生活をはじめて、家族と先生たちが通報を受けてそこに集まってくるの。それで彼らは、上から水をかけたりして、見事に勝利するんだ。

高見:勝っちゃうんだ!!

傳谷:先生だけじゃなくて、家族にもね。

高見:家族にも…なの?

ベビレ ベイビーレイズJAPAN ニワカ自己見 ぼくらの七日間戦争 解説



傳谷:ここがとても複雑だなって感じた理由でもあって、大人からしてみれば、子どもへの愛がないわけじゃない。だけど、子どもたちは親も含めて大人全員が信用できなくなっているんだよね。

高見:そういう時期だっていうのはあるよね。

傳谷:それで最初のバトルは勝っちゃうんだけど、当然大人はそのままで終わらないよね。

高見:そりゃそうだ!

傳谷:それで引き続き戦いが繰り広げられるんだけど、最後は警察も登場してって感じでどんどん大事になっていくんだ。

高見:それは大事だ(笑)

宮沢りえ、映画デビュー作の初々しさ


傳谷:本作は、宮沢りえさんが映画デビューを果たした作品。その宮沢りえさんが、言葉で言い表せないほどにピカイチで可愛いの!

高見:今や大女優さんだよね。この作品が映画デビュー作なんだ!

傳谷:三井のリハウスのCMで初代リハウスガールをつとめて注目を集めて、翌年にこの作品に出演。そこからは、説明不要の大スターになっていく感じだね。

それで、舞台が学校だからたくさんの女子がいるんだけど、別格に可愛いの!すっごくキラキラしてて、オーラもそうだし、とにかく目立つし、思わず目で追っちゃうの。

高見:宮沢りえさん=美人というイメージだよね。

傳谷:そうそう、美しくて綺麗な女優さんというイメージだったんだけど、この作品では私よりも年下でしょ?だからも、もう「かわいいい〜〜〜」ってなっちゃった。男の子なら全員好きになるだろうなって。

時代を超えて観て欲しい作品


傳谷:大人VS子どもが描かれていて、子どもの目線で観ればスカッとしてめっちゃ面白い。だけど、大人から見れば複雑で、中には批判的な人もいるだろうなって。目線次第で、見える景色が違う映画だなと思った。

高見:物議を醸すってやつだね。

傳谷:だからこそ、幅広い年代が楽しめる作品だと思う。今の若い人が観れば、ひとつのファンタジーとして楽しめるだろうし、大人が観れば、その時の子どもの自分に戻って観れば、ワクワクドキドキするだろうし、私と同世代の人は、両方の視点で観ることが出来て、学べるものもあると思う。

今この時、やりたいこと、感じたこと、今思ったことをすぐやろうという中学1年生の気持ち。「やりたいことをやる」「まず行動」というのは、私たちにも語りかけるものがある、そんな作品です。

高見:なんだか、観たくなってきた!

傳谷:宮沢りえさんの可愛さばかりに目がいかないようにね(笑) 以上、本日の授業はこれまで!

高見:先生、ありがとうございました!

ベイビーレイズJAPAN ぼくらの七日間戦争



■ベイビーレイズJAPAN、地上波レギュラー番組がスタート!

テレビ東京「浅草ベビ9」毎週日曜 25:05〜25:35
下町ロケバラエティ番組!MCにはバイきんぐ 小峠&三四郎 小宮が登場!
http://www.lespros.co.jp/special/bebi9tv/

「ぼくらの七日間戦争」ちょびっと補足


『ぼくらの七日間戦争』は1988年の角川映画で、『花のあすか組!』と二本立てで公開され、好評につき1991年には沖縄の無人島を舞台にした『ぼくらの七日間戦争2』も製作されています。

本作で大人たちに徹底抗戦する少年少女たちの象徴ともなる戦車は、角川映画『戦国自衛隊』(1979)撮影のために作られた実物大レプリカ戦車を再使用したもの。

これが監督デビュー作となった菅原比呂志は、この後に菅原浩志と改名して山口達也&安室奈美恵主演『That’カンニング!史上最大の作戦?』(1996)、人気恋愛ゲームの実写映画化『ときめきメモリアル』(1997)などの青春映画に才を発揮していきます。

今回の傳谷先生の授業は、原作と映画の比較や当時の時代背景などいろいろ調べてきた上で、現代との見え方の違いや自分自身の年齢と照らし合わせてのさまざまな解釈が簡明かつ素晴らしく、過去の映画を語る上でのひとつのお手本ともなるべき秀逸なものでした。

(by増當竜也)


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出演:ベイビーレイズJAPAN 傳谷英里香&高見奈央
企画・構成 黒宮丈治/写真・HIRO SATO/監修・増當竜也
協力(メガネ):T.G.C. Tokyo Glass Companyhttp://www.tgc-shops.com/

ベイビーレイズJAPAN13thシングル発売決定!


2017年5月10日(水)発売
ベイビーレイズJAPAN 13thシングル「バキバキ」

地上波TVレギュラー番組がスタートするベイビーレイズJAPANの2017年第一弾シングル!
4月9日の日比谷野外音楽堂を皮切りに、熱戦必至の野外ワンマンライブ3連戦も開催決定!
初回盤AのBlu-rayは昨年末に赤坂BLITZで2日間にわたり開催されたライブ映像を激選収録。

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●初回盤A [CD+Blu-ray] PCCA-04518/本体価格¥4,352 【税込¥4,700】
●初回盤B [CD+DVD] PCCA-04519/本体価格¥1,667 【税込¥1,800】
●通常盤 [CD Only] PCCA-70501/本体価格¥926 【税込¥1,000】
https://babyraids.lespros.co.jp/news/detail/12032

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