見逃し厳禁!この冬公開の話題作をチェック!

■「映画音楽の世界」

みなさん、こんにちは。いよいよ12月となり今年も残すところあとわずか。映画界では夏からの『君の名は。』と秋からの『この世界の片隅に』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が興行を牽引している形ですが、12月からはいわゆる冬休み映画の公開ラッシュを迎えます。

今回の「映画音楽の世界」では、今夏同様ハリウッド大作からジャパニメーションまで、12月公開の話題作をご紹介したいと思います。

『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

(C)Lucasfilm 2016

ハリウッド版リメイク『ゴジラ』を日本のみならず世界中で大ヒットさせたギャレス・エドワーズを監督に迎えた、スター・ウォーズ外伝的エピソードがいよいよ公開。エピソード4に当たる『スター・ウォーズ 新たな希望』以降、反乱軍が帝国軍への徹底抗戦の口火を切ることとなった帝国軍の破壊兵器「デス・スター」の設計図を、いかに反乱軍が入手したのかを描く本作。Ⅹ-ウィングのエアバトルなどスター・ウォーズらしさはそのままに、その一方で戦争面、家族、仲間の繋がりを色濃く表した予告編には、あのダース・ベイダー卿の姿も。

キャストにはフェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、フォレストカー・ウィテカー、そしてアジアからは初の主要キャラとなる「宇宙最強の男」ことドニー・イェン、監督としても評価の高いチアン・ウェンが参戦。

気になる音楽には実写シリーズとしては初めてジョン・ウィリアムズではなくディズニーやピクサー作品でおなじみのマイケル・ジアッキーノが登板。当初『ゴジラ』でもギャレス監督と組んでいたアレクサンドル・デスプラが作曲を担当していましたが追加撮影によるスケジュール変更により惜しくも降板。ジアッキーノも「たった40日で音楽を完成させなければならなかった」とインタビューで語っています。12月16日より公開。

『ドント・ブリーズ』

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「20年に一本の恐怖の作品」とまで謳われるハリウッド産サスペンスホラー。盲目の年老いた男が住む一軒の民家に強盗目的で侵入した若者グループ。しかし男は盲目であるが故に呼吸音すら聞き分けるほどに聴覚が発達した退役軍人であり、あっさりと仲間の一人をを殺害してしまう。息をも許されぬ緊迫の密室空間から果たして生還出来るのか。

暗闇の中で想像を絶する恐怖を描いた本作の監督はリメイク版『死霊のはらわた』を手掛けたフェデ・アルバレス。サム・ライミも製作に加わり本格ショッキングスリラーとしてこの手の作品としては世界興収1億5000万ドルを超えるスマッシュヒット作品に。

音楽を担当したのは『マシニスト』、ハリウッド版『オールド・ボーイ』、『白鯨との闘い』などを手掛け、『死霊のはらわた』も担当したロケ・バニョス。12月16日より公開。

『ピートと秘密の友達』

Oakes Fegley is Pete in Disney's PETE'S DRAGON, the story of a boy named Pete and his best friend Elliot, who just happens to be a dragon.

(C)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

実写とアニメが融合した1977年の映画『ピートとドラゴン』を、ディズニーがリメイク。少年ピートは迷子になった森の中で出会った不思議な生き物にエリオットと名付け、ともに暮らします。やがてピートは発見され両親のもとに帰りますが、彼らを連れ再び森を訪れたことからエリオットの存在がほかの人間にまで明るみになってしまい──。

予告編にもあるように、VFXを駆使したピートとエリオットの飛翔シーンは圧巻で、少年と不思議な生き物という組み合わせで、冬休みに家族そろって楽しめるディズニーらしい一本となっているのではないでしょうか。ピートを演じたオークス・フェグリー以外にも、名優ロバート・レッドフォード、ブライス・ダラス・ハワード、カール・アーバンが共演しています。

音楽は俊英ダニエル・ハートが担当。12月23日より公開。

『バイオハザード ザ・ファイナル』

バイオハザード:ザ・ファイナル

日本発のホラーアクションゲーム『バイオ・ハザード』をハリウッドが実写化したシリーズも気付けば六作目、いよいよ最終章。実写版を立ち上げたポール・W・S・アンダーソン監督が自ら幕をおろすことになります。主人公のアリスを演じるのはもちろんシリーズを牽引し実生活では監督の妻でもあるミラ・ジョヴォヴィッチ。

本作では二人の実の娘、エバー・アンダーソンがアリスにとっては因縁の役で出演し母娘共演が実現。また、日本からは中島美嘉に続いてモデル・タレントのローラが出演しハリウッドデビューを果たしていることも話題に。ゲームでも人気のキャラクター、クレアも再登場し舞台は再びラクーンシティのハイブへ。アンブレラ社が企てた人類滅亡のカウントダウンを止めるべくアリスと行動をともにします。

マリリン・マンソンやトムアンドアンディもシリーズに登板していた本作の音楽は『デス・レース』や『アンダー・ワールド ビギンズ』などを手掛けてきたポール・ハスリンジャーが担当。12月23日より公開。

『海賊とよばれた男』

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(C)2016「海賊とよばれた男」製作委員会 (C)百田尚樹/講談社

監督・山崎貴×原作・百田尚樹×主演・岡田准一という、2013年に87億円もの興行収入を叩き出した『永遠の0』チームが再結集。敗戦後の日本において型破りな経営手法とアイデアで「海賊」と呼ばれた国岡鋳造の姿を彼を支える妻そして仲間たちを通して、対石油メジャー、極秘裏のイランとの石油輸出の攻防を描く邦画大作となっています。

主演の岡田准一以外にも、吉岡秀隆、染谷将太、堤真一といった山崎組とも言えるキャストに加え、鈴木亮平、綾瀬はるか、国村隼ら豪華な布陣の熱演も見どころの一つ。

音楽は『三丁目の夕日』シリーズ、『寄生獣』シリーズなど山崎作品には欠かせない作曲家となった佐藤直紀。勇壮なテーマ曲、そしてキャスト陣が歌い上げる「国岡商店社歌」(ちなみに作詞・山崎貴、作曲・佐藤直紀)は聴き応えあり。現在公開中。

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

(C)2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会

七月隆文のベストセラーとなった同名原作小説を映画化。監督は『ホットロード』『アオハライド』『青空エール』など青春劇で評価の高い三木孝浩が務めます。美大生の高寿と彼が通学で利用する電車の中で一目惚れした女性、愛美との切ないロマンスを描いた本作の主演には『好きっていいなよ。』『ストロボ・エッジ』など青春映画に欠かせない俳優となった福士蒼汰と、『渇き。』『溺れるナイフ』など個性的な演技を見せる小松菜奈がキャスティングされ、山田裕貴、東出昌大ら過去作で三木監督と組んだ若手俳優陣が脇を固めています。「時間」を巡るファンタジーと恋愛模様を京都の美しい背景に配置した撮影も見どころとなっています。

音楽は『僕等がいた』や『くちびるに歌を』で三木監督と組み、『いま、会いにゆきます』、『そのときは彼によろしく』などを手掛けてきた松谷卓が担当。主題歌にはback numberの[ハッピー・エンド]が、また劇中曲にはsugar meの[Another Tomorrow]が提供されています。12月17日より公開。

『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』

映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン! メイン

(C)LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2016

早くも映画第三弾となる人気アニメシリーズ、妖怪ウォッチ。第一弾では大人も笑って楽しめるパロディ満載の作品に、第二弾は五つの物語によるオムニバス形式ながら「泣ける」作品に、そして今回第三弾ではなんと実写パートを組み込むという野心的な作品へと進化して登場!
アニメ世界の舞台となるさくらニュータウンに突如飛来した空飛ぶクジラ。

クジラの鳴き声とともにケータやジバニャンの体もろとも街が実写化し大混乱に。そんな設定だけでもワクワクしますが、実写パートでは前作から引き続き登場するエンマ大王と妖怪の総代表ぬらりひょんに山崎賢人、斉藤工がそれぞれ扮しているのも楽しみですね。

実写パートでは黒島結菜、武井咲も共演し、強面俳優の遠藤憲一も意外な?役で登場しています。音楽を担当するのはアニメシリーズから妖怪ウォッチを支える西郷憲一郎。前作ではドラマチックなメロディからアクションサウンドまで披露してくれましたが、実写も入り組む本作ではいったいどんな「妖怪音楽」を聴かせてくれるのでしょうか。12月17日より公開。

『土竜の唄 香港狂騒曲』

土竜の唄 香港狂騒曲

(C)2016フジテレビジョン 小学館 ジェイ・ストーム 東宝 OLM (C)高橋のぼる・小学館

前作から二年。高橋のぼるのコミックを原作にして多作監督三池崇史の元に脚本・宮藤官九郎、主演・生田斗真が再結集。本作では香港を舞台に、日浦組若頭となった潜入捜査員菊川玲二が中国マフィアの仙骨竜の壊滅へと乗り出します。そこに数寄屋会会長の娘、迦蓮の誘拐事件が発生。殺し屋までもが裏で暗躍し、そして日本からは玲二逮捕とヤクザの一掃を掲げる刑事兜真矢が乗り込むという大混戦模様に。

本作は三池作品らしくキャストも豪華なものに。前作から堤真一、仲里依紗、遠藤憲一が続投し、「奇跡の処女」迦蓮役に本田翼、セクシーな女殺し屋に菜々緒、エリート警察官兜真矢に瑛太が扮しアクションコメディに拍車を掛けます。

音楽は『無限の住人』や『テラフォーマーズ』など多くの作品で三池崇史監督とコンビを組む遠藤浩二が担当。また関ジャニ∞の[NOROSHI]が主題歌として提供されています。12月23日より公開。

以上、12月公開作品から8作品を選んでみました。もちろんこれらの作品以外にもミニシアターなどを中心とした話題作も盛りだくさんで、映画ファンにとっては2016年も最後の最後までベスト作品に悩まされる状況となっているのではないでしょうか。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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(文:葦見川和哉)

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