映画コラム

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2016年03月10日

スウェーデンに旅したくもなる?90分で見られる週末オススメ映画! 第3回「ロッタちゃん はじめてのおつかい」

スウェーデンに旅したくもなる?90分で見られる週末オススメ映画! 第3回「ロッタちゃん はじめてのおつかい」

「映画は見たい! でも、やることはたくさんある」。そんな忙しい方のために、週末のちょっとした時間でサクッと見られる“オススメ90分以内の映画”を毎週木曜日に紹介していきます!

※当記事はAmazonプライム・ビデオから候補を出していますが、紹介する作品はDVD等でも発売済みのものです。Amazonプライム会員の方の映画選びの参考にもなれば幸いです。

ロッタちゃん はじめてのおつかい(字幕版)



第3回 「ロッタちゃん はじめてのおつかい」
時間:84分(1時間24分)
公開:1993年
出演:グレテ・ハヴネショルド、リン・グロッペスタードほか

原作者は1億5千万部を誇るベストセラー作家


この映画の原作者は、作品が世界90か国以上で翻訳され、発行部数1億5千万部以上を誇る超ベストセラー児童文学作家の故アストリッド・リンドグレーンさん(1907-2002)。『長くつ下のピッピ』シリーズなど、日本でも愛読されている童話を多数生み出した方です。

最近の人には、宮崎吾朗さんがNHKでアニメ化した『山賊の娘ローニャ』の原作者といったほうがわかりやすいかもしれませんね。世界中の子どもから愛されたアストリッドさんの功績が認められ、原稿や手紙が世界記憶遺産に登録されているぐらい凄い人なんです。

本作品の『ロッタちゃん はじめてのおつかい』はアストリッドさんが生まれたスウェーデンの小さな田舎町ヴィンメルビーを舞台に5歳の女の子ロッタちゃんの世界を描いた物語。なんと言っても、この映画のポイントはロッタちゃんその人にあります。

ロッタちゃんがとにかくかわいい!


金髪で青い目をしたロッタちゃんは5歳にしてすでに自己主張をしっかりする白人の女の子。気に入らないことがあると口を尖らせて、拙い話し方で文句を言い、ときには勝手に家出をするなど、大胆な行動をとってまわりを驚かせます。

正直に書けば、この物語にクライマックスや大きな波はなく、「ロッタちゃんを親のような目線で見守り続ける映画」なのですが、それだけで満足してしまうかいわらしさなんです。というのも、ロッタちゃん役を務めたスウェーデンの女優・グレテ・ハヴネショルドさんは500人の中から主役の座を勝ち取った逸材。怒ったり、笑ったり、泣いたりと、コロコロ変わる表情が素晴らしく、どんどんロッタちゃんの魅力に惹き込まれてしまいます。

作品舞台の街にスウェーデン中から子どもが集まる


この作品の舞台であり、原作者のアストリッドさんが生まれ育った町ヴィンメルビーにはスウェーデン中から、また世界中から子どもたちが集まってくるそうです。その理由は、アストリッドさんの作品世界を体験できるテーマパークがあるから。

そこにはロッタちゃんの家や『山賊の娘ローニャ』の古城が再現されていて、物語の世界の中で子どもたちが実際に遊ぶことができるのだとか。ミュージカルなども頻繁に上演されていて、とても1日では回り切れないほどのテーマパークだそうですよ。

本作品でも、牧歌的な街並みや住人がロッタちゃんを優しく見守る姿など、ヴィンメルビーの町も大きなポイントになっていました。北欧に行く予定があるという方は、旅行の計画を立てる前に見てみてくださいね。

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同シリーズ「ロッタちゃんと赤い自転車」
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(文:廣田喜昭)

 

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