新田真剣佑は主役で活躍する俳優になるかを考えてみた。

(C)2018「OVER DRIVE」製作委員会 

2018年6月1日に公開された映画『OVER DRIVE』。自動車競技”ラリー”を題材に、メカニック担当の兄と、天才ドライバーの弟の熱い戦いを描いた作品です。兄を東出昌大さん、弟を新田真剣佑さんが演じました。

今回は、W主演ながら初主演作となった新田真剣佑さんを特集します。

映画『ちはやふる』(2016、2018)シリーズで初めて主要キャストを射止めてから、わずか2年ほどで同世代の役者のなかでも圧倒的な人気を誇る俳優のひとりになりました。

ところが、アメリカ作品での主演経験はあるものの、日本でデビューしてからは今回が初主演。連続ドラマ、映画での単独主演は今のところありません。

『OVER DRIVE』ほか、真剣佑さんの出演作を振り返り、役者としての魅力を分析しながら今後の活躍を考えてみたいと思います。

役柄の幅の広さ

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まず何より、新たしい作品を観るたびに「こういう”まっけん”もいるんだな〜!」と思わせてくれるのが魅力です。

『OVER DRIVE』で演じた直純は、表向きは自信家の天才ドライバーで兄と対立していますが、作品が進むにつれて内に秘めた過去の後悔を吐露する場面もあり、義理堅くてアツい男でした。

初めて主要キャストに選ばれた映画『ちはやふる』(2016)からまだ数年しか経っておらず、出演作品数が多いとは言い切れませんが、演じるキャラクターの幅は広いと言えるでしょう。

1996年生まれ現在21歳という年齢から、これまで男子高校生を演じることが多かったですが、ミステリアスで色っぽいキャラクターから、不良、フィクションならではの過激な男子、夢や恋に破れるリアルでみずみずしい高校生まで本当に豊か。

そして林遣都さん、川口春奈さん出演の映画『にがくてあまい』(2016)ではかなりテンションが高く、クスっと笑える愛嬌のあるキャラクターを演じていましたし、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(2017)では、岡田将生さん演じる虹村形兆の弟・億泰を演じ『OVER DRIVE』とは違う兄弟の在り方と、屈強な印象を与えてくれました。

フィジカル面での役作り

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『OVER DRIVE』をご覧になられた方は間違いなくドキっとしたと思いますが、ほんとうに身体が仕上がっています。

ただ、今年公開された映画『パシフィック・リム:アップライジング』で演じたリョウイチの「全体的にゴツい」というイメージが強かったので、直純は、上半身の隆々とした筋肉に反して脚が華奢でシュっとしていたのは意外でしたし、この『OVER DRIVE』のために作り込んできたんだなというのが素人目にもわかりました。

「筋肉質だな〜、ムキムキだな〜」というレベルを超えているうえに、作品によって身体の作り方まで変えてきているとは、俳優として成熟している点ではないでしょうか。

もともと華奢な俳優ではあると思いますが、いち視聴者としては、今後の作品によって減量した真剣佑さんも見てみたい気がしています。

舞台経験もあり歌・ダンスもできる

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真剣佑さんは日本での活動をスタートしたことについて「アメリカでは歳を重ねてからでも主役を張れるけど、年齢的に今は日本かなと思った」(意訳)と話されていますが、歌やダンスもできることは、日本だけでなく、世界で活躍するにあたって大きくプラスになるはず。

ミュージカル調の作品へ出演できる可能性があるだけでなく、歌がうたえてダンスができるというのは作品がより鮮やかになるスキルを持っているということです。

運動もできて、楽器もできて、歌もダンスもできる役者は、特に日本においてはどの世代にも決して多くはありませんし、彼こそまさに”ハイスペック男子”といえそうですね。

またそれらのスキルや能力を出し惜しみすることなく作品のなかで発揮してくれているのは、嬉しいことですね。

顔がかっこよすぎる!

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ご本人はインタビューで「顔にも身体にもコンプレックスがある」と答えていましたが、誰がどう考えたって、イケメン。かっこいい。

少女漫画を原作にした青春恋愛映画の主人公は、やはり”イケメン俳優”に分類される役者が演じることが多く、近い将来、真剣佑さん主役の映画が期待できる部分です。

一方で、あまりにかっこいい分、泥臭い役や、どうしようもないダメ男、アクの強い恋愛をする役などを演じるのは、ビジュアルを考えるとハードルが高いかもしれません。ダサい役、ヤバい役、あるいはどうしようもなくお粗末な男を演じても、「結局イケメンやん」となってしまうのでは? という懸念があります。

そこを真剣佑さんならではの徹底した役作りでカバーしていただき、新たな一面を観たいものですが、これまでの出演作を振り返るとどれも「かっこいい」要素を見つけることができるキャラクターだった気がします。

自身が持つ「かっこよさ」を乗り越えなければならない役に出会ったときに、どんなアプローチでお芝居に挑むのか、今から楽しみです。

同学年の役者の層も厚い

そして、忘れてはならない同世代の存在。

同学年だけに絞っても、今年映画で主演作の公開が相次ぐ高杉真宙さんや、5月にCDデビューを果たしたジャニーズのグループ「King&Prince」のひとりで、放送中のドラマ「花のち晴れ」(TBS)に出演中、今年は主演映画が2本公開される平野紫耀さん、同じくジャニーズのグループ「SexyZone」のセンターで、放送中のドラマ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」(日本テレビ)に出演中の佐藤勝利さんは、すでに時代の先頭を走る輝きを持っています。

さらに、映画『ちはやふる』で真剣佑さんと共演し、”机くん”を演じた森永悠希さん、空手が得意で、今年は映画『虹色デイズ』ほか出演作が相次いで公開される横浜流星さん、『イタズラなKiss THE MOVIE』(2016、2017)で主人公の入江を演じ、今年は3本の映画に出演している劇団EXILEのメンバー・佐藤寛太さん、そして井上真央さん主演のドラマ「明日の約束」(フジテレビ、2017)で重要な学生を演じた金子大地さん、渡邊剣さんなど次世代を担うであろう俳優も頭角をあらわしつつあります。

違う魅力を持った役者が揃っているし、層の厚さに圧倒されます。運動ができることや、歌・ダンスができること一つひとつで考えれば、決して真剣佑さんだけが持っているスキルでないこともわかります。

その中で今後、真剣佑さんはどんな風に自己プロデュースして仕事に取り組み、どんな役を選び、どんな歳の重ね方をするのか・・・、期待が膨らみます。

今後は「似たキャラクターをどう演じ分けるか?」がポイント

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公開中の映画『OVER DRIVE』では、兄を演じた東出昌大さんに負けない存在感がありました。

さらに、口が達者で生意気な天才ドライバーとして、大げさな身振りや鼻につくような言動など、観る人をあおるような部分がありつつも、これまでにない刺激的なキャラクターを生き生きと演じていました。

映画『ちはやふる』(2016)以降、ひとつも似たキャラクターを演じていないのでは? と思うほどにお芝居の幅が広く、多種多様な人物を演じてきました。

振り幅の大きさに応えられる演技力、それを裏付ける役作りや多面的なスキル、そしてそれらを踏まえてハツラツと爽やかにお芝居ができる右肩上がりの勢い。これが今の新田真剣佑さんの魅力です。

近い将来、ドラマや映画で単独主演を務めることになるでしょうし、主演作品が立て続く日もそう遠くないのでは。

そうしてさらに作品を重ね、演じるキャラクターの数が増えていくと、いずれ出会うであろう「”あの作品”と似た人物」。

その時、細かい部分にまで気を配って変化を付けながら、今と変わらず生き生きとしたお芝居を見せてくれるのが楽しみです。

(文:kamito努)

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    ライタープロフィール

    kamito努

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    1995年生まれ、現役大学生。京都在住で、フリーランスライターです。 もともと邦画が好きで、話題作はもちろん、ミニシアターへも足を運んでいますが、 最近は洋画も多数鑑賞します。ともに音楽系の映画が好きです! かなりミーハーなので王道は欠かさずチェックしています!

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