『メディカル・ポリス』は福田雄一作品ファン必見のコメディ版『24』!

今回ご紹介する作品は、Netflixオリジナルの海外ドラマシリーズ『メディカル・ポリス』です。

バイオテロと新種ウイルス感染を同時に防ぐため、男女の医師が世界を股にかけて大活躍するストーリーなのですが、なんとこれが全編コメディとして描かれるという、まさに『24 -TWENTY FOUR-』コメディ版といった内容の本作。

こう聞くと、期待よりも不安要素の方が強いのですが、気になるその内容と出来は、果たしてどのようなものなのでしょうか?

ストーリー

ある日、ブラジルの大学で新種のウイルスによる感染が発生!
サンパウロの小児病院の医師ローラ(エリン・ヘイズ)とオーウェン(ロブ・ヒューベル)は、感染源の大学へと向かうが、そこでドイツのベルリンでも同じウイルスによる感染が起こっていることを知る。
ウイルス蔓延までの時間が迫る中、疾病対策センターから協力を要請された二人は、バイオテロ犯人逮捕とウイルスの感染を食い止めるため、世界中を駆け回ることになるのだが…。

普通の医師二人が新種ウイルスを追って大活躍!

ブラジルはサンパウロの小児医療施設に、突然運び込まれた大学生たち。

その共通の症状から、新種ウイルス感染の報告書を作成した医師のローラは、同僚のオーウェンの運転で発生源の大学へと向かいます。

その現場で、ベルリンでも同種のウイルスによる感染が発生したことを知った二人は、報告書を読んだ疾病対策センターのマッキンタイア捜査官から協力を求められ、軍の輸送機でベルリンへと向かうことに。

ところがベルリン上空に差し掛かった途端、突然機内を犯人グループが襲撃! 飛行機を操縦不能にさせて、パラシュートで脱出しようとする犯人たちを撃退するも、残された唯一のパラシュートは、犯人の死体と一緒に飛行機の外へ投げ出されてしまいます。

もはや生き残る方法は、そのパラシュートを使うしかない。飛行機を安全な郊外に墜落させるために操縦室へと向かうマッキンタイアを機内に残し、ローラとオーウェンはパラシュートなしのまま、死体を追って機外へダイビングするのですが…。

実はこの展開だけで、まだ第1話。しかも各エピソードが23分程度と短いので、スピーディな展開と本格的なアクション、更に脱力系のギャグが凝縮して楽しめるという、まさに『24 -TWENTY FOUR-』コメディ版の見本のような作品が、この『メディカル・ポリス』なのです。

しかも、土日でイッキ観が可能な全10話という分量に加えて、毎回予想外の出来事や意外な人物の登場で、一度観始めたら最後まで止まらなくなるのは確実!

例えば、第5話で新種ウイルスの世界的感染は一旦阻止されるのですが、そこから更に新たなバイオテロの発生や、ウイルスの治療薬を巡るサスペンスへと展開するので、全10話があっという間に過ぎてしまうのです。

ウイルスを世界各地で同時に拡散させる意外な方法や、ウイルスを誕生させた人物の正体など、謎解きやサスペンス部分もよく出来ている本作ですが、やはり一番の見どころは、そのコメディ要素にあります。

特に第1話で、イスラム系の怪しい人物を犯人として追跡するのは人種差別では? そんなコンプライアンス問題について、ローラとオーウェンが追跡中に延々議論する描写や、ピンチの時に必ず現れる謎の人物ゴールドフィンチの存在など、まるで福田雄一監督作品を思わせるそのテイストは、『勇者ヨシヒコ』や『今日から俺は!!』のファンの方なら、きっとツボにハマること間違いなし!

敵と味方が次々に入れ替わったり、死んだと思った人物が実は! という展開など、『24 -TWENTY FOUR-』の基本をしっかり押さえつつ、絶妙のギャグで笑わせる素晴らしい作品なので、全力でオススメします!

最後に

過去の類似作品である『最終絶叫計画』シリーズや『フライングハイ』のように、元ネタとなった映画の知識がないと楽しめない内容とは違い、噛み合わない会話や絶妙にハズしたギャグの連続で、多くの観客が笑える作品に仕上がっている本作。

例えば、一人がボケると延々そのボケに周囲の人間が乗っかったり、シリアスな展開の中で全く関係のないセリフやギャグを挟み込んでくる様子は、福田雄一監督の一連の作品を連想させるものとなっているのです。

加えて、単にその場のギャグで終わると思っていた第1話のあるイベントが、なんと最終回の重要な伏線だったことが分かる展開は見事!

本来は、全7シーズンにわたって放送されたコメディドラマ『チルドレンズ・ホスピタル』のスピンオフ作品として制作されており、そのため前作の主要キャラクターも本編に登場する、この『メディカル・ポリス』。

シーズン2に繋がりそうなエンディングが用意されているので、今後の展開にもぜひご注目頂ければと思います。

作品情報

Netflixオリジナルシリーズ『メディカル・ポリス』
独占配信中

(文:滝口アキラ)

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    ライタープロフィール

    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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