「未体験ゾーンの映画たち」はこれを見ろ!「グースバンプス」は必見の傑作!

今年も、この季節がやって来た!
現在、ヒューマントラストシネマ渋谷で1月7日〜3月31日まで開催されている、劇場発信による文字通り「映画の福袋」的な映画祭、それが「未体験ゾーンの映画たち2017」だ!

世界各国から日本未公開の作品を集めて一気に上映するこの試みも、今年で遂に6年目を迎える。
「何でこれが日本で公開されないの?」という傑作や、「うーん、確かにこれは劇場公開は難しいか・・・」と納得する作品まで。正に玉石混交の中から自分だけのお宝を見つけ出す!それこそが、この映画祭の最大の魅力だと言える。

ただ問題は、なにしろ上映作品数が多いこと!しかも今年は、史上最多の63本が上映されるとあって、ファンの間でもスケジュール調整に苦労していると聞く。

そこで、映画祭の最終日までの間、自分が実際に劇場で鑑賞して、「うん、これは自信を持ってオススメ出来る!」と感じた作品や、気になった作品などをこの連載記事で随時紹介して行こうと思う。

期間中の鑑賞本数によって、様々な特典やプレゼントが貰えることもあり、毎年映画ファンにとっては「ポケモン・スタンプラリー」的な戦いが繰り広げられている!と言っても過言では無いこの映画祭。詳細は以下の公式サイトから、是非ご確認下さい。
http://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2017

「えー、そんなに数が多くては、ハードルが高過ぎる・・・」。はい、そんなあなたでも大丈夫!
実は上映期間中に見逃した作品でも、上映終了後にギャガによる動画配信サイト『青山シアター』で期間限定で配信されるし、多くの作品は2〜3ヵ月後にDVDリリースが決定していたりするので、劇場で見られない方はお家でゆっくり鑑賞して頂けますので、ご安心を。

さて、今回オススメするのは、1月7日〜13日の間に上映された作品、「グースバンプス・モンスターと秘密の書」だ!

予告編

日本でも翻訳が出版されているアメリカの人気ホラー小説シリーズ「グースバンプス」(鳥肌の意味)は、過去にも子供向けのTVシリーズとして映像化されており、NHKでも吹替え版が放送されている。

今回の映画化では主演にジャック・ブラックを迎え、作者のR・L・スタイン対モンスターとの迫力ある戦いをメインにCG全開で映像化するなど、大人も楽しめる娯楽大作となっているのだが、果たしてその出来栄えはどうだったのか?

ストーリー

ニューヨークから田舎町に引っ越してきた少年ザックは、お隣に住む変人、実はヘ?テランホラー作家のR・L・スタインと 知り合う。
ある日、スタインの家て?隠された部屋を見つける。そこには鍵のかかった大量の小説か?あった。その中の一つを開いてみると、恐ろしいモンスターたちか?世に解き放たれてしまった!
実はスタインがあるタイプライターで小説を書くと、書いたものが現実世界になってしまうため、スタインは長年書いた小説に鍵をかけて保存していたのだ。
ザックやスタインたちは、解き放たれたモンスターたちをもう一度本の世界へ封じ込めるため、戦うことになるが——!?

(C)2015 Columbia Pictures Industries, Inc., LSC Film Corporation and Village Roadshow Films Global Inc. All Rights Reserved.

練り上げられた脚本、魅力的なキャラ、見事な伏線回収。そしてラストの感動へ!

結論から言おう。本作は紛れも無い大傑作!
細部まで良く練り上げられた脚本に加え、魅力的でキャラの立った登場人物、そして見事な伏線回収による感動のラストは、正に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」級だと言える。中でも見所は、名脇役でコメディリリーフ的役割のチャンプ君にも、ちゃんと見せ場と成長の機会を与えている点!果たして彼がどのように大活躍するのか?それは是非本編でご確認を。

その他、R・L・スタインの娘であるハンナと主人公ザックのラブストーリーも、正に「君の名は」的展開を見せて、感動のラストへと繋げてくれて素晴らしいのだが、実はもう一つ注目して頂きたいのが、日本では公開順が逆になってしまった「ドント・ブリーズ」で、盲目の殺人ジジイと闘ったディラン・ミネットが、本作の主人公であるザック少年を演じている点だ。「ドント・ブリーズ」を見た方は是非こちらもご鑑賞頂ければと思う。

最後に

映画祭のスタートからこの様な傑作に巡り会う喜び!
そう、これこそが「未体験ゾーンの映画たち」の最大の魅力だと言えるだろう。

とにかく、モンスターとの派手な戦いだけでなく、「孤独な環境から勇気を持って一歩踏み出して、仲間を得ることの大切さ」を描こうとするその姿勢!
更に、登場人物それぞれに見せ場が用意されている上に、過去の有名モンスター映画からの引用やオマージュも満載されているので、映画マニアであればあるほど、より深く楽しめる作品である本作。
登場人物が皆人間的に成長して迎える感動のラストまで、正に映画を見る喜びが存分に味わえる作品、それがこの「グースバンプス・モンスターと秘密の書」なのだ!

しかし残念ながら、一日一回上映で一週間限定公開という極めて厳しい上映スケジュールのため、口コミの凄さを聞いて、見に行こうと思った時には既に上映が終わっていた・・・、との声が多く聞こえているのも確かだ。
DVDリリースの際には、是非この感動と満足感をご自宅で味わって頂ければと思う。全力でオススメします!

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(文:滝口アキラ)

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    ライタープロフィール

    滝口アキラ

    滝口アキラ

    滝口アキラ 映画ライターにしてブルース・リー研究家。主な著書に、「ブルースリー超全集」「俺たちのジャッキーチェン」「俺たちの007」などがある。映画のコミカライズや、日本オリジナル映画主題歌などの、「失われた映画カルチャー」にも造詣が深く、TBSラジオ「ウイークエンドシャッフル」へのゲスト出演、今関あきよし監督作品への声優出演、更には「実際に映画に出演する映画ライター」として、現在「毎月1本必ず映画に出る」をノルマに活動中。その抜群の企画力と、交友関係の広さには定評がある。

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