映画コラム
信じ合う者たちがみんな幸せになる映画『ザ・エージェント』で泣こう
信じ合う者たちがみんな幸せになる映画『ザ・エージェント』で泣こう
信じる者は救われると言うと、映画の話に聞こえませんが、何だかんだ言っても最後は信頼だと思わせてくれる映画があります。自分の信念だけで行動しても失敗するかもしれません。でも、その信念に共感して支えてくれる人がいたとしたら?
そこで今回は、信じ合う者たちがみんな幸せになる映画「ザ・エージェント」をご紹介します。
良かれと思ってやったことで全部失う
良かれと思ってやったことで、逆に悪い結果になることってありますよね。本作の主人公、トム・クルーズ演じるジェリーもそれです。
彼の職業はスポーツエージェントで、選手の契約金や移籍金を釣り上げて稼ぐことを第一としています。でも、とある選手の子どもから言われた一言で良心が目覚めます。俺は何をしていたんだと。
そして夜も眠れなくなって、そのテンションで良心にまかせ、会社と選手のための提案書を作成し、全社員に配布するという行動にでます。
ここで1つ言いたいのですが、夜中のテンションでラブレターを書いて、翌朝確認すると恥ずかしくて消えてしまいたくなりますよね。筆者にも経験があります。もしもこれを渡していたと思ったらゾッとしたことが。
しかしジェリーの場合はテンションがMAXと言うか、メーターが振り切るレベルだったので、書き上げて直ぐに印刷製本して配布してしまいます。
結果、一瞬はみんな賛同してくれ、よくやった!みたいな賛辞もあったりするのですが、やはりみんな会社や今の状況に抗えず、結局はジェリーは厄介者に。
でも、たった2人だけ彼のことを信頼してくる人が…
1人はNFL(アメリカンフットボール)の選手であるロッド、
そしてもう1人は、彼のことを密かに慕う事務員のドロシーでした。
ま、予告を見れば分かることなので言ってしまいますが、この事務員がレニーゼルウィガーで、めちゃくちゃ可愛いわけで、全部失ってもレニーが居てくれるなら何でもいいやって気持ちにもなりますが、これは完全なる独断と偏見による余談です。
信頼し合う3人の姿に涙します
話を映画に戻します。誰もが周りの空気や、その時の状況で判断しますし、それが間違いだと言うつもりもありません。でも、自分の信念で行動しなくてはいけない時もありますよね。
ジェリーに関して言えば、ちょっと自信過剰になっていたこともあって、自分のすることに疑いを持っていなかったことが失敗の原因です。
その原因がわからずにもがき、あがく彼を、選手は選手なりに、事務員は事務員なりに支え、そして少しずつ気がついていきます。
ジェリーに必要なものは何か、
ロッドに足りないものは何か、
ドロシーが求めるものは何か、
3人とも悩み苦しむわけですが、この3人の間には相手への信頼があります。たとえ相手の言っていることに賛成できなくても、自分の意見が伝わらなくても、信頼しているから何度でも話し合えるし、絶対に見捨てない。
ま、絶対に見捨てないと書きましたが、作中はいろいろとハラハラすることもありますので、そこはエンターテイメントとしてご覧ください。
もしかしたら、この映画、誰も幸せにならないんじゃ?と思うかもしれませんが、ラストの15分でやってくるビッグウェーブに乗り遅れないように、ハンカチを準備してご覧ください。
上映時間は2時間18分もありますが、テンポが良いので長さは感じませんよ。
それではまた。
ご存知、ゆうせいでした。
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(文:ゆうせい)
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