V8!V8!『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が最多受賞!第88回アカデミー賞授賞式、結果と主要作品紹介

シネマズ編集長の柳下です。第88回アカデミー賞授賞式が現地時間2月28日に開催されましたので、その結果と授賞式直後の感想を興奮気味に書いていきたいと思います。

マッドマックス 怒りのデス・ロード

(c)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

受賞結果一覧

作品賞
=スポットライト 世紀のスクープ

監督賞
=アレハンドロ・G・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇えりし者)

主演男優賞
=レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント:蘇えりし者)

主演女優賞
=ブリー・ラーソン(ルーム)

助演男優賞
=マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ)

助演女優賞
=アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)

脚本賞
=スポットライト 世紀のスクープ

脚色賞
=マネー・ショート 華麗なる大逆転

撮影賞
=レヴェナント:蘇えりし者

編集賞
=マッドマックス 怒りのデス・ロード

美術賞
=マッドマックス 怒りのデス・ロード

衣装デザイン賞
=マッドマックス 怒りのデス・ロード

メイキャップ&ヘアスタイリング賞
=マッドマックス 怒りのデス・ロード

視覚効果賞
=Ex Machina

録音賞
=マッドマックス 怒りのデス・ロード

音響編集賞
=マッドマックス 怒りのデス・ロード

作曲賞
=ヘイトフル・エイト

主題歌賞
=「Writing’s on the Wall」(007/スペクター)

アニメーション映画賞
=インサイド・ヘッド

外国語映画賞
=サウルの息子(ハンガリー)

長編ドキュメンタリー賞
=AMY エイミー

短編ドキュメンタリー賞
=A Girl in the River: The Price of Forgiveness

短編映画賞
=Stutterer

短編アニメ賞
=Bear Story

最多受賞は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』!!

今回最多受賞となったのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で6部門。日本でも熱狂的ファンの多いこの作品。受賞が決まる度Twitterはお祭り状態。

配給元であるワーナー・エンターテイメント・ジャパンのTwitterアカウントを始め、受賞するたびに「V1!」「V2!」と作品内でお馴染みの「V8」へ近づいていく熱狂具合が凄まじかったです。私ももちろんこのお祭りに乗って楽しく授賞式を見ていました。

結果的に「V8」には到達せず、「V6」=6部門受賞という形でしたが堂々たる最多受賞。既にDVD/Blu-rayのソフトも出ている作品ですので、未見の方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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ちなみに「これどんな作品なの?」と思われている方も多いでしょう。ざっくり言えば、「荒廃した近未来でドンパチやる映画」ですが、それが革新的な映像(ほとんど実写!)で描かれているので熱狂的なファンをたくさん生んでいるわけであります。

480時間も撮影された映像があり、それを2時間に収めた編集手腕もお見事。編集賞受賞も納得の濃密な映画でもあるわけです。

作品賞受賞の『スポットライト 世紀のスクープ』とは?

作品賞と脚本賞を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』。日本での公開日が4月15日ということもあり、まだ情報の少ない本作。

神父による性的虐待、そしてその事象をカトリック教会隠していたというスキャンダルを暴こうとしたボストン・グローブ紙の奮闘を描く実話です。

キャストは、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムスら。監督は『扉をたたく人』のトム・マッカーシーが担当。トム・マッカーシーは脚本賞も合わせて受賞しています。

ジャーナリズムを描く社会派の作品ということで、見る人を選ぶ作品でもあると思います。しかし今年度のアカデミー賞作品賞受賞作であり、前哨戦の批評家協会賞でも強かった1本。

4月15日までしばし待たれよ、といったところですね。

『レヴェナント:蘇えりし者』はどれもドラマティックな受賞!

『レヴェナント:蘇えりし者』は監督賞、主演男優賞、撮影賞の3部門を受賞。

監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督は2年連続のアカデミー賞監督賞受賞の快挙。2年連続の監督賞受賞はなんと65年ぶりで史上3人目の大快挙なのです。

主演男優賞を受賞したのはレオナルド・ディカプリオ。やっと、やっと!誰もがそう思い、受賞の瞬間はスタンディングオベーション。5度目のノミネートで遂にアカデミー賞を獲得しました。

撮影賞を受賞したエマニュエル・ルベツキは何と3年連続のアカデミー賞撮影賞受賞という快挙、というより前人未到の結果を打ち立てました。

『レヴェナント:蘇えりし者』はこのようにどれも非常にドラマティックな受賞となったわけです。

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を見逃してはならない!

大混戦で最後まで作品賞が読めなかった今年のアカデミー賞。結果的に『スポットライト 世紀のスクープ』が受賞しましたが、私は前哨戦の結果から『マネー・ショート 華麗なる大逆転』を予想していました。なおかつ応援もしていました。

タイムリーに今週末の3月4日(金)から公開される本作ですが、一足お先に鑑賞させて頂いた感想は「とんでもなく面白かった!」という非常にストレートなものになります。

「リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人の男たちの実話」

なのですが、コメディタッチな部分もあり金融知識が皆無でも楽しめる作品に仕上がっているのです。その映画的面白さと金融危機で全てが破滅したあの日の明と暗のコントラストが非常に印象的な映画です。

楽しみつつ、「信じ込んでいるものが、いつ崩壊するかわからない」という恐ろしさも感じる作品でした。これ本当に面白かったので、是非多くの方に楽しんでほしいです。

魅力的な受賞作品たち

今回受賞した作品を一覧にしてみましょう。

『スポットライト 世紀のスクープ』

『レヴェナント:蘇えりし者』

『ルーム』

『ブリッジ・オブ・スパイ』

『リリーのすべて』

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

『Ex Machina』

『ヘイトフル・エイト』

『007/スペクター』

『インサイド・ヘッド』

『サウルの息子』

『AMY エイミー』

『A Girl in the River: The Price of Forgiveness』

『Stutterer』

『Bear Story 』

全部で16作品あります。様々な魅力を持った作品たち。映画においてアカデミー賞は全てではありませんが、鑑賞するきっかけにしてマイナスなことはありません。この中からみなさんのお気に入りの映画が1つでも2つでも出てきたら良いなと思っています。

アカデミー賞を毎年楽しむ私には、今日はまるで大晦日。明日から新たなアカデミー賞年度が始まります。これからも映画好きとしてアカデミー賞というお祭りの楽しみ方を伝えていければと思います。

(文:柳下修平)

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