映画『ReLIFE リライフ』はアラサーの大人こそ必見! 原作ファン大納得の傑作である8つの理由!

5:細かい改変がすべて上手い!映画としての“再構成”も見事だ!

ReLIFE リライフ 場面写真

(C)2017「ReLIFE」製作委員会 (C)夜宵草/comico

本作は2時間の尺に収めるために、原作のエピソードを換骨奪胎して作られています。それにより前述のようなサプライズが生まれ、映画としてのダイナミズムが追求されていることももちろん、細かいセリフにまで映画ならではのアレンジが加えられていることにも感動しました。

たとえば、主人公が夏菜さん演じる“年下”の先生に向かって、(自分とは違って)しっかりとした職業に就いて、しっかりしているのがすごい、と褒めるシーンがあります。

原作では、その言葉を聞いた先生は「ありがとう、若いってだけでナメられちゃうことも多くてさ」などと嬉しく思っていたのですが……映画の先生は「何目線で語っているの?」と一刀両断していました。

この褒め言葉は良くも悪くも“高校生らしくないおっさん臭い説教”であったのですが、それが映画の後半ではしっかりと主人公の長所に変化していきます。そのため、映画の序盤のこのシーンで“主人公を甘やかさない”ことが、しっかりと生きてくるのです。

さらに、コミュニケーション下手のヒロインが素っ頓狂なことを言って、続けざまに「足りない言葉ぐらい補完してください」と理不尽なことを強要するシーンがあります。映画ではその直前、彼女は「現代文でわからないところを職員室で質問していました」とも言っていました。

原作では、ヒロインは“テストで1カ所わからないところ”を質問していたのですが、映画でこのセリフを改変したおかげで“現代文でわからないところをわざわざ質問しに行っているのに、その自分が文章で思いを伝えるのが下手”というおかしみ、または彼女がひたむきに人の心を理解したいと願っているという心情がより際立っているのです。

“映画ならではの改変”が、こうした細かいところまで行き届いているという“丁寧さ”にも、筆者は感動しました。原作をそのままトレースするのではなく、映画では“映画ならでは”の魅力をとことん高めていく……本作の見事な脚本には、“マンガの映画化”というジャンルにおける“理想形”をも感じさせるのです。

6.原作では描かれていないラストに感動!クライマックスの5分間は鳥肌が総立ちだ!

ReLIFE リライフ 卒業場面3

(C)2017「ReLIFE」製作委員会 (C)夜宵草/comico

原作コミックの作者である夜宵草さんは「映画は舞台と同様、原作とはまた違ったエンディングで描かれています」と語っていました。この映画版のエンディングは、もはやこれしかない、積み上げてきた伏線が見事に回収される、完璧とも言える素晴らしいものでした!

主人公が下したとある“選択”は、彼のキャラクターをしっかりと理解し、なおかつ原作の数々の尊いメッセージをも拾い上げた、“愛”に溢れたものになっていました。

クライマックスの5分間で、これほどに鳥肌が立つとは、想像だにしませんでした。原作を読んでいなかった筆者でもそうなのですから、原作ファンの方の感動はどれほどのものなのでしょうか!

なおかつ、エンドロールに入る瞬間の“キレ”も素晴らしい!ケツメイシの名曲「さくら」をカバーしたエンディング曲も、心地良い余韻を残してくれました。

7:大人こそが“正しいこと”を思い出すことができる!

ReLIFE リライフ 中川大志

(C)2017「ReLIFE」製作委員会 (C)夜宵草/comico

本作の主人公は、初めて務めた会社で大人の醜さや理不尽さを経験し、それをどうすることもできなかった……と自分の無力さを思い知っています(原作者の実体験も反映されているのだそうです)。

しかし、本来おせっかいである主人公は、その苦い経験をしたのにも関わらず(あるいはだからでこそ)、思春期の高校生たちに大切で“正しいこと”をいくつも教えようとするのです。

その“正しいこと”とは“大人になると忘れてしまいがち”なことでもありました。主人公の言っていることはキレイゴトかもしれないけれど、それらの価値観を大切に思うことが重要なのではないか、と大人こそが気づくことができるのではないでしょうか。

“これから大人になる中高生”だけでなく、“正しいことを忘れしまいがちな大人”にも……いや、むしろ大人にこそ響く尊いメッセージがある。これが『ReLIFE リライフ』という作品における、最も大好きなことでした。

8:“追体験”できる僥倖に巡り会える、最高の青春映画だ!

ReLIFE リライフ 浴衣姿場面1

(C)2017「ReLIFE」製作委員会 (C)夜宵草/comico

原作コミックの第69話では、「思春期の高校生たちと関わらせることで、歳を重ねて鈍ってしまった感情を刺激するのもリライフ(実験)の目的の1つ」という言葉があります。それは、前述したような“大人になると忘れてしまいがちな大切な価値観”を呼び起こしてくれることはもちろん、映画版『ReLIFE リライフ』の魅力そのものも示していました。

宮城県仙台市を中心にしたロケーション撮影はとにかく美しく、フレッシュな役者陣の演技による数々の青春の1ページは、“決して戻ることはできない”出来事を追記体験させてくれます。これは、原作コミックにもない、映画でしか味わえない大きな魅力なのです。
ReLIFE リライフ 卒業場面2

(C)2017「ReLIFE」製作委員会 (C)夜宵草/comico

アラサーの(それ以上の年齢でも)大人が観れば、自分の青春時代を思い出し、あるいは“そうできなかった”青春を体験するという僥倖に巡り合うことができるでしょう。

それでいて、高校生に若返るというあり得ないファンタジーを描いておきながら、実は過去に戻ることのできない、現実で生きる全ての人達たちにエールを送っている……そんな映画『ReLIFE リライフ』が大好きです!老若男女を問わず、この傑作をおすすめします!

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(文:ヒナタカ)

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