本当のことを言え!と叫んだ。|映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』レビュー

編集部公式ライターのアスカでございます。

『ソロモンの偽証 後篇・裁判』がいよいよ2015年4月11日(土)に公開となりました。『前篇・事件』を観た段階では一体どんな結末が待っているのかまったく想像ができなかった映画『ソロモンの偽証』ですが、今までの謎がようやく明らかになるわけです。

筆者は『前篇・事件』を観たあとの「うわ〜!早く続きが観たい!」というモヤモヤを早くスッキリさせたくて、4月9日に行われたE-girlsメンバーと一緒に『後篇・裁判』を観るという先行上映会で観てきましたので、感想をお伝えしたいと思います。

真実を知る者と嘘をつく者

ソロモンの偽証

真実のみを語ることを約束した証言台に、次々に子供と大人が立つなか、藤野涼子の想いも虚しく嘘をつく証言者がいるんですよ。観ているこちらとしては「え?ここで嘘付くの!?」とショック。作品の中にすっかり入り込んでしまい、傍聴人の1人として裁判を見届けている自分に気づきました。「本当のことを言え!」と心の中で叫びながら観ていました。

そして、終盤ではこの裁判が開かれた本当の目的が明らかになります。

たった1人を裁くために、すべての人を巻き込む必要があった校内裁判。その巻き込みこそが大人の階段を上り始めた中学生の彼らにとって、善悪の判断や他人を想いやる気持ちを気づかせるための大事な鍵になっていたんです。

光のシーンが印象的だった

印象的だったのは校内裁判の初日に、涼子が自宅の玄関から学校へ向かうシーン。真夏の日光で涼子の顔が眩しいほどに輝いていて、これまで柏木くんの死亡事件から続いた闇が、ここから光に向かっていくんだというのを観客に発信しているように感じました。

『ソロモンの偽証 前篇・事件』完成披露試写会

板垣瑞生さん演じる神原和彦が、これまでで一番大きな声を出して質問を投げかけるシーンは実に迫力があり、この裁判の見どころでもあります。

また、最後に涼子が立ち上がり皆の前で語る場面では、藤野涼子さんの力の入った演技にも注目。さらにはイジメにあって傷ついた三宅樹理役の石井杏奈さんが見せる様々な表情もぜひチェックしてほしいと思います。

登場人物たちに感情移入できる作品

ソロモンの偽証

どうして柏木くんがクリスマスイブの夜に死んだのか。誰もそれを止められなかったのか。そして、止められることは他になかったのか。

物語を様々な角度から見直すと本当に想うことが多々ある『ソロモンの偽証』。同世代の中学生、高校生はもちろん、これはぜひお子さんのいる大人たちにも観てもらいたい作品です。面白かったという感想だけでなく、お子さんや両親の立場から登場人物たちの心を考えると、きっと新たに感じるものがあると思います。

最後には子どもたちも大人たちも抱えていた闇がスカッと消し飛びますので、続きが気になっていた人は絶対に『後篇・裁判』も観てみてくださいね!登場人物たちにスッと感情移入できて、とても面白かったです!

ソロモンの偽証

映画『ソロモンの偽証』公式サイト

(文・アスカ)

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    ライタープロフィール

    アスカ

    アスカ

    アクション映画をおかずにご飯が食べられるほど映画が好物で、過去の作品では『逃亡者』や『フェイス/オフ』が好き。念願だった映画館のある街に住み始めてからは、観たい作品は奥さんを放ってでも観に行っている。2011年には某配給会社のPR大使を務めたことも。ブログ「め〜んずスタジオ」で趣味の情報を発信しながらのんびり生活中。

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