クリスマス、だからこそ観てほしい映画『ソロモンの偽証』

しかし、しつこいようだが前篇・後篇の2部構成で作られた本作は、ロマンティックなムードにざわめく今日だからこそ観て欲しい作品なのだ。ミステリーならではの息もつかせぬ前篇に、早く続きが観たいとスタッフロールを見終えることなく後篇を再生したくなるほどだろう。そして、クリスマスだからこそ観て欲しいと薦めるもうひとつの理由が、後篇を見終えた時に感じられる“スッキリ”という感覚だ。

ソロモンの偽証 成島出監督 インタビュー
シネマズ・成島出監督インタビューより

成島出監督は、以前シネマズのインタビューで「みんなが抱えている問題が解決し、全部が見えて解放され、そしてスッキリする」と語っている。これは前篇・後篇を観た人であればわかる感覚であろう。筆者も後篇を見終えたあとの感慨深くも、閉塞していた心が開放された瞬間はまさに“スッキリ”という響きがぴったりであった。

そして成島出監督はさらに続けて「この作品を観てくれる人の中に、作品の中で亡くなってしまう”彼ら”がいると思うんです。彼らに観せたいんです。U2の曲で終わり、そして「生きろ!」と伝えたいんです」と力強く語ってくれている。

この言葉が指し示す意味は、観ていただければわかることだと思う。きらびやかに飾られ、楽しそうににぎやかさな街。そんなクリスマスに、何かしらの心の閉塞感を感じている人がいるとすれば、ぜひこの作品を観て欲しい。

オーディションで選ばれた現役中学生たちが、その全身を捧げて演じきった本作は、ただのミステリーではない、紡がれていくヒューマンストーリーなのだ。聖なる日である今日、その眼で、心で、感じてみてはいかがだろうか。

「映画『ソロモンの偽証』事件/裁判 コンプリートBOX」は、現在発売中。また、iTunesなどの各種動画配信サービスでも配信中。

(文・黒宮丈治)

画像ギャラリー

(C)2015「ソロモンの偽証」製作委員会

関連リンク

意外な経歴も?映画「ソロモンの偽証」中学生キャスト全33人の情報が公開
生きろ!と伝えたい―映画『ソロモンの偽証』シネマズ独占インタビュー
「今もまだ藤野涼子のまま…」ソロモンの偽証・前後篇イッキ魅上映舞台挨拶
「無理だ…」成島監督2人への思いを語る『ソロモンの偽証 後篇・裁判』先行上映会

    ピックアップ

    関連記事

    新着記事

    WP Facebook Auto Publish Powered By : XYZScripts.com