禁断の“巨大化”するライダー『仮面ライダーJ』【篠宮暁の特撮辞典・第51回】

仮面ライダーJ
■オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典

“巨大化する”ライダー

『仮面ライダーJ』も前回紹介した「ZO」同様、劇場作品のライダーです。

公開は1994年と、平成の作品だったのですが、ライダー年表上では、昭和最後の仮面ライダーといわれています。

そんな『仮面ライダーJ』の魅力をひと言でいうと「巨大化するライダー」。仮面ライダーが「ウルトラマン」ばりにデカくなるという禁断の手法を使っているのですが、このシーンがまぁ見応えあります。

必殺技はもちろんライダーキック。その巨大な体から繰り出すキックは、大気を燃やすほど。このキックは唯一無二で、他のライダーでは見られない迫力があります。

東映と円谷が奇跡のタッグ

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巨大化するライダーが誕生したきっかけは前年にありました。

1993年に『ウルトラマンVS仮面ライダー』という、ビデオ作品が登場。この作品の終盤で、ウルトラマンが闘っているところに巨大化した1号が現れて、ウルトラマンと仮面ライダーが夢の共闘をするという、ファンならずとも興奮するシーンが収められているのです。

これが好評だったため、『仮面ライダーJ』が誕生したと言われています。この『ウルトラマンvs仮面ライダー』という作品の出来はかなり良いものでして、終盤の共闘までに、それぞれのシリーズに登場した戦士達の必殺技、作品に登場したスーパーマシン、記憶に残る怪獣や怪人などをダイジェストで紹介しています。

ファンからすれば名シーンのおさらい、初心者にとっても入門編として非常にわかりやすい作りになっています。

そしてウルトラマンが飛んでいる下を、1号がサイクロンで疾走していく合成のシーンなど、特撮ファンなら感涙してしまう演出もあります。東映と円谷が奇跡のタッグを組んだこの作品、ぜひ「J」を見る前でも見た後でも、一度確認していただきたいと思います。

生身のアクションも堪能できる

仮面ライダー 昭和 vol.12 真・仮面ライダー 序章、仮面ライダーZO、仮面ライダーJ (平成ライダーシリーズMOOK)

仮面ライダーJに変身する瀬川耕司を演じるのは、望月祐多さん。

恐竜戦隊ジュウレンジャー』で、主役のティラノレンジャー/ゲキを演じられている方です。この望月さん、ジャパンアクションクラブ出身ということで、仮面ライダーJでも生身のアクションを披露されています。

長身から繰り出すキレキレのアクションを堪能することができます。望月さんのアクションがすごいのはもちろんなのですが、僕は声がかなり好きです。

「ヒーローの声の正解ってこれだよな」という、心地いい声をこの作品でも聞くことができます。

そのあたりも注目してぜひ…いや、Jひ見てみてください。

ちなみに、ZOとJは見分けがつかないと、よく言われるのですが、見分け方としては自然の力を借りているっぽいカラーリングの方がJです。

(文:オジンオズボーン・篠宮暁)

※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです

以前の記事はこちらから

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!

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