テレビNG!? 度胆を抜く異色ライダー『仮面ライダーアマゾンズ』【篠宮暁の特撮辞典・第49回】

仮面ライダーアマゾンズ 予告編
■オジンオズボーン・篠宮暁の特撮辞典

久々に高揚感を味わったライダー作品

仮面ライダークウガ』から始まった平成仮面ライダーシリーズ。

「クウガ」から『仮面ライダーディケイド』までが第1期、『仮面ライダーW(ダブル)』からが第2期と区別されています。

どの作品が面白かったなどと、ここで優劣つけるつもりはさらさらないのですが、僕は第1期がとてつもなく好きです。

もちろん第2期にも好きな作品はあるのですが、第1期作品の「いつシリーズ終わるかわからんぞ」「だからできるだけ好きなことしよう、見たことない作品を作ろう」といったスタッフさんの想いが実際あったかは知りませんが、見ているこっちがその緊張感を感じるくらい、毎週ハラハラしていましたし、次の週の放送が待ち遠しくてたまりませんでした。

Episode1「AMAZONZ」

それがここ数年はその感覚はなくなり、「あの感じなんやったんかなぁ、また味わいたいなぁ」「ただ歳とって鈍感になっただけなんかなぁ、時間経って勝手に美化しているだけなんかなぁ…」と、思っていたところに現れたのが、『仮面ライダーアマゾンズ』。

第1話を見終わった後、ライダーシリーズでは久しく感じていなかった高揚感を味わい、「そうそう、これこれ!」と思わず声に出して言ってしまうほどでした。

『仮面ライダーアマゾン』のスピリッツを感じられる

Last Episode「M」

1974年に放映された『仮面ライダーアマゾン』。よくも悪くも人気が出て、作品のフォーマットが固まりつつあったなか、原点回帰をうたって制作された作品です。

「アマゾンズ」は「アマゾン」のリメイクではありません。しかし、原点回帰を目指した「アマゾン」のスピリッツを「アマゾンズ」でも感じることができます。

「アマゾンズ」は、テレビ朝日の「スーパーヒーロータイム」での放送ではありません。Amazonの会員制動画配信サービス「Amazonプライム」でのみ視聴できる作品です。

新しい媒体での仮面ライダーは、度肝を抜くものでした。近年のテレビではできない表現も「アマゾンズ」では生々しく見せてくれます。制限がないことが、仮面ライダーをこうも面白くすることができるのかとうれしくなりました。

“葛藤”が最大の見所

Episode11「KILLING DAY」

“アマゾン”と呼ばれる怪物は、とある製薬会社の実験で怪物の細胞を入れられた人間なのです。この“アマゾン”になってしまった人間を狩るため、製薬会社に雇われた駆除班とアマゾンが戦います。

そこに主人公の仮面ライダーアマゾンオメガ、仮面ライダーアマゾンアルファがついたり離れたり、とストーリーが展開していくのですが、みんな己の正義があり、正義と正義が対立したりするのです。

Episode6「FOR WHAT I FIGHT」

誰も間違ってないから、それぞれの気持ちもわかるのです。でも、自分の正義を貫くには戦うしかない。それぞれの葛藤がアマゾンズ最大の見どころと言ってもいいかもしれません。

アマゾンズ、アマく見ているとニガゾンズな思いしちゃいますよ。

マンションのシーンがあるのですが、そのシーンは海外ドラマ並みに、いやそれ以上にドキドキしました。

(文:オジンオズボーン・篠宮暁)

※この記事は、WEBサイト「WB」にて以前連載していたものを、再編集したものです

以前の記事はこちらから

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】も連載中!

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