ヤツの“魅力”に蝕まれること、間違いなし!『ヴェノム』の魅力!



©&TM 2018 MARVEL 



こんにちは、八雲ふみねです。
今回ご紹介するのは、11月2日公開の『ヴェノム』。

八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.179




“誰もが望む歴史的偉業”を発見したというライフ財団が、実はひそかに人体実験を行い、死者を出しているという噂をかぎつけた、敏腕ジャーナリストのエディ・ブロック。
その真相を突き止めようと取材を進めるエディだったが、被験者と接触したために、意思を持った地球外生命体“シンビオート”に寄生されてしまう。

シンビオートはエディの体を蝕み、一体化し、やがて“ヴェノム”と名乗るように。

自分の体に恐るべき変化が現れはじめたエディは、危機感を覚える一方で、少しずつその超人的な力に魅了されていき…。





マーベル史上、屈指の最悪ヴィランが悲願の単独作品として登場!



『ヴェノム』を語るうえで外せないのが、日本版ティザーポスターです。



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唾液の糸を引き、真っ赤な舌をベロンと伸ばすグロテスクな姿が全面に描き出されたヴェノム。

そして、そのキャッチコピーが「最悪」の一言のみとは、なんと斬新で潔いっ!

とにかく「いったい、ヴェノムってどんなキャラクターなんだろう?!」と、映画ファンの期待を煽るインパクトは絶大。

“スパイダーマン最大の宿敵”とも“マーベル史上屈指の最悪ヴィラン”とも呼ばれている彼のお披露目としては最高のポスターですよね。

振り返れば、『スパイダーマン』シリーズのスピンオフ(あるいは続編)として、ヴェノムを主人公にした映画を製作する…というニュースは、随分以前から聞いていましたが、その度に実現は叶わず。

そのうちにスパイダーマンがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に統合され、いよいよヴェノム企画はお蔵入りか…と危惧したファンも多かったのではないでしょうか。

しかし紆余曲折を経て、スピンオフではなく“単独作品”としてヴェノム=エディ・ブロックの新たな物語が実現。凶悪極まりないルックスとキャラクターで熱狂的ファンに愛され続けるスーパーヴィランことヴェノムが、遂にそのベールを脱ぐのです。

ヴェノムと“共存”する運命に翻弄される主人公エディ・ブロック役に、『マッドマックス 怒りのデスロード』や『レヴェナント:蘇りし者』で知られるトム・ハーディ。

そしてエディの恋人アン役に、オスカー常連のミシェル・ウィリアムズと実力派キャストを配し、なかなか実現出来なかった悲願のプロジェクトでメガホンを取ったのは、 ルーベン・フライシャー監督。

『ゾンビランド』や『L.A. ギャングストーリー』など着実にキャリアを重ねてきたフライシャー監督。

R指定もいとわない独自の世界観を徹底的に追求し、これまでにないダークヒーロー・アクションを完成させました。

ホラー的なビジュアル。だけど実は、○○な一面も…。


そしてやはり語るべきなのは、ヴェノムのビジュアルデザインについて。

『スパイダーマン3』では細身で小柄だったものの、今作で登場するヴェノムは筋肉隆々で大柄な体格。それだけに戦闘力や攻撃範囲も格段にパワーアップしていて、ますます最悪最凶な存在感を放っています。

その一方で、性格は意外とお茶目でお節介?!特に、ことば巧みにエディを侵食しようとするヴェノムと、正義と悪のはざまで苦悩するエディとの舌戦など、二人のやりとりに思わず笑みがこぼれてしまうシーンも。

グロテスクなビジュアルに当初は恐怖心さえ覚えさせらてしまいますが、だんだん可愛いヤツに見えてくる。

これこそ、ヴェノムが世界中のファンに愛される所以なのかもしれません。



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<作品情報>


ヴェノム
2018年11月2日(金)から全国ロードショー
監督:ルーベン・フライシャー
出演:トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ、リズ・アーメッド ほか
©&TM 2018 MARVEL
公式サイト http://www.venom-movie.jp/

八雲ふみね fumine yakumo


八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com

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