「犬が死んでしまって悲しいお話でしょ」という先入観は持たずに『僕のワンダフル・ライフ』を見て!

■橋本淳の「おこがまシネマ」

どうも、橋本淳です。8回目の更新となりました。

舞台の公演の真っ最中ということもあり、今月は、自分の心をリセットしてくれる作品をと。

『僕のワンダフル・ライフ』


2017年に公開された作品です。

犬好きの橋本としては、予告編を観るたびに、「観たいなぁ、でも絶対悲しいやつじゃん」と敬遠しておりました。

動物が死んでしまう系(そんなジャンルはないとは思いますが)は、いつもちょっと遠ざけてしまうんですよね。

やはり悲しいですし。

観終わっての感想としては、悲しいというより感動のメーターが大きく振れました。もちろん悲しい部分はあるのですが、設定と構成のおかげか、そこはあまり引きづらずにラストまで見れます。

ゴールデンレトリーバーの子犬が、車に閉じ込められ苦しんでいるところを、8歳のイーサンと母親が助け、飼うことに。子犬をベイリーと名付け、イーサンとベイリーはどこに行くのも何をするのも一緒だった。遊ぶときも、寝るときも。

やがて時は流れ、イーサンは高校生になり、ベイリーの助け?もあり、ハンナという女の子に初めての恋をする。

2人とベイリーは、いつも一緒にいて、幸せな日々を送っていた。

しかし、あることがきっかけでイーサンは塞ぎがちになり、ハンナに別れを告げる。ベイリーは何が起こっているのか分からない様子で戸惑うばかり。

さらに数年が経ち、老衰していくベイリー。

お迎えが近いベイリーの知らせを受け、イーサンが駆けつける。

最後の時を迎える。。。。

そして!

今度はエリーというメスのシェパードに生まれ変わった!

飼い主は、カルロスという強面の警察官。エリーは警察犬として働いていた、、、

と、魂は残り、次の人生、いや犬生を歩むように、生まれ変っていく。

そういうストーリーのお陰なのか、編集のうまさなのか、各エピソードで普通なら号泣なのですが、余韻を残しすぎることなく、次の話にフェードインしていくので、心が乱されることは回避出来ました。

そして、その作り出す流れがラストの大感動に、大きな効果をもたらします。

あらすじは、ざっくりと書きましたが、これだけでおそらく映画好きなら、どうなっていくかは予想できると思いますが、、、予想通りなのに感動できるのは、なんででしょうか。
(僕の犬好きが過ぎるのでしょうか、いやそんなことはありません、きっと。これはやはり良作の証なのでしょう)

本作の監督は、ラッセ・ハルストレム。主な代表作ですと、『ギルバート・グレイプ』『HACHI 約束の犬』『ショコラ』。

個人的な印象ですが、温かみがあり、人の琴線にふれる作風を描くのに長けている監督なのかなという印象です。監督の人柄もきっと柔らかいのだろうと妄想しています。(犬好きに悪い人はいない説)

レンタルも始まっておりますので、橋本のように、

「え〜、犬が死んでしまって悲しいお話でしょ〜」

という先入観は持たずに、この感動作をぜひご鑑賞ください。

きっと明日からの生活が、心が、豊かになる作品です。

他者に優しくなれる本作を是非。

それでは、今回も橋本が、おこがましくもご紹介させていただきました。

(文:橋本淳)

■このライターの記事をもっと読む

関連記事

『いぬやしき』の映像×物語×演技力の盛り合わせが凄い!!
滝口アキラの「週末こそ、動物映画で癒されたい!」第1回『白銀に燃えて』愛犬と挑む過酷なレースに涙!
認知症の母と、女優を目指す娘の物語。映画『話す犬を、放す』
300名ものユダヤ人を救った、動物園の園長夫妻の物語
神木隆之介に「潰してやる!」と橋本淳が宣言!?ドラマ「刑事ゆがみ」先輩後輩対談


    ライタープロフィール

    橋本淳

    橋本淳

    2004年(平成16年)テレビ『WATER BOYS2』で本格的に芸能活動を開始。2005年(平成17年)に『魔法戦隊マジレンジャー』の小津 魁/マジレッド役に抜擢される。 以後、テレビ『連続テレビ小説 ちりとてちん』『大河ドラマ 軍師官兵衛』『PATグランパ!』『悦ちゃん』、『CHASE』、『刑事ゆがみ』など。映画『婿入金魚』、『At the terrace テラスにて』、舞台『黒いハンカチーフ』『書く女』『月・こうこう、風・そうそう』『クレシダ』『キネマと恋人』『君が人生の時』城山羊の会『相談者たち』など多数の作品に出演。 シネマズby松竹では【おこがまシネマ】を第2、4水曜に隔週連載。「烏滸がましくも、まだまだ青臭さの抜けない、橋本淳という役者が、映画を紹介するページです。嗚呼、烏滸がましや烏滸がましや」

    ピックアップ

    関連記事

    新着記事

    WP Facebook Auto Publish Powered By : XYZScripts.com