『残穢ー住んではいけない部屋ー』永田・清宮両プロデューサーを独占インタビュー、「恐怖をロジカル解き明かすところが魅力」

現在大ヒット公開中の『残穢ー住んではいけない部屋ー』。同作の永田芳弘プロデューサーと清宮宣伝プロデューサーに同作の反響や宣伝で意識したポイントなどをお伺いしました。

残穢

インタビュー



──映画が公開されて約3週間経ちますが、反響はいかがでしょう?

永田芳弘(以下永田) SNSで感想やレビューを見ると「怖い」というのはもちろんですが、とにかく「ヤバイ」というものが多く、その「ヤバイ」を確認しに映画館へいくというケースが多いようです。


──面白いという意見ではどんな意見が多いでしょう?

永田 Jホラーの名作『リング』と『呪怨』公開後、突然恐怖の対象物が現われ、ものや音で驚かせるものが増えてきました。『残穢』はあえてそれをしませんでした。怖いだけでなく、それがロジカルに解かれていくところが面白いという評判を受けてます。

清宮 ヒロインも叫びません。怖いけど、続きが気になる……。そういうところが面白いという意見も聞きます。また客層も幅広く、原作者の小野不由美先生のファンやJホラーファン、ほんとに男女両方鑑賞していただいているようです。ライトユーザーも多いみたいです。


──興行的にはいかがでしょうか?

永田 Twitterなどの口コミで想定していた以外の客層を巻き込んで大ヒットしています。また、ミステリー映画といても充分楽しめますので、伏線の回収などの確認するリピーターが多いようです。


──宣伝で効果のあったものは?

清宮 訳あり物件の話と身近に感じて頂けるよう大島てるのサイトとのタイアップがうまくいってます。また、ホラー嫌いといいながらもご主演の竹内結子さんをはじめ、橋本愛さん、坂口健太郎さんが意欲的に色々なメディアで宣伝活動を行ってくれたため反響が大きいです。

WEBでの『鬼談百景』の配信がLINEやニコ生でも受けています。『残穢』にあわせて『鬼談百景』のオールナイトイベントも効果があったようです。またイメージソングに和楽器バンドさんが起用され、彼らが映画を見て、映画用に書き下ろしてくれたことも良かったです。

永田 ワシントンホテルとのタイアップでは『泊まってはいけない部屋』というものもやっており、こちらも好評でした。
小野不由美さんの原作とのタイアップも成功しました。「残穢」の原作は新潮社さんから出版されているのですが、スピンオフの「鬼談百景」の版元のKADOKAWAさんに協力して頂き、書店プロモーションを行いました。ちなみに原作は初動が7万部でしたが、映画化が決まってから32万部まで伸びました。


──ホラー苦手な人向けに意識された宣伝はあったのでしょうか?

清宮 TVスポットで伊丹十三監督の『スーパーの女』のような明るい感じで、垣根を下げたあえてポジティブな印象のCMを流しました。部屋から始まる話なので身近なことでわかりやすくしたいという意図がありました。しかし、ポップにしすぎたので社内では「ポップにしすぎでは!?」と賛否両論起こった位話題になりました。
コアなホラーファン向けには中村義洋監督が『ほんとにあった!呪いのビデオ』のパロディのようなCMを流しています。こちらはクオリティがとても高いです。

永田 『リング』で最初に死ぬ役を演じられた竹内結子さん、『リング』から派生した『ほんとにあった!呪いのビデオ』を撮られた中村監督、『ほんとにあった!呪いのビデオ』の影響を受けて『残穢』を書かれた小野不由美先生。『残穢』はJホラーに導かれたこの3人が結集して作られた新しい時代のJホラーです。


──月に何度も映画を見るような人にオススメするポイントは?

永田 恐怖と謎解きにがんじがらめなっていく主人公たちに注目してください。

清宮 原作もキャストもスタッフもすべてがすごいです。本年最高のエンターテイメントの1本として楽しんでもらえたらうれしいです。

インタビュー後記

お二人に「怖いもの」を聞くと「人間」と二人揃って返ってきました。確かに認識できるかどうか、あるかどうかわからないものよりも人間の方が確かに怖いです。ほかにもインフルエンザや年末進行など現実的な脅威ばかりがあがりとても面白かったです。

またインタビュー直前に永田さんが独身時代に実は事故物件に住んでいて、不思議な体験をしたことも語ってくださいました。こんなところも映画と繋がっていたりします。

(取材・文:波江智)

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