映画『無伴奏』主演・成海璃子、シネマズ独占インタビュー



成海璃子 無伴奏 インタビュー



――最初は大人の女っぽく振る舞っていたのに、徐々にむき出しになっていく感じは印象的でしたね。矢崎監督とは初めてでしたが、監督の印象は?

独特な方ですよね。感じたものを大切に進めていく、例えば衣装に関しても、最初から明確なものを提示するわけじゃなくて、ピンとくるまでひたすら色んな衣裳を着て、監督に見せることを繰り返ししました。芝居に関しても、あんまり言葉で指示されることはなくて、演じた上で、矢崎さんが「これで行きましょう」という感じでした。初めてお会いするタイプの監督で、すごく印象的でした。

いつの時代も男女の中で起きうること。


――少しプライベートなお話を聞かせていただきたいのですが、成海さんは音楽通だそうですが…

全然!“通”ではないですよ。そんなに詳しくないです(笑)

成海璃子 無伴奏 インタビュー



――最近ハマってるのって誰ですか?

最近は、ファンクとかソウルとかですね。この前、クール・アンド・ザ・ギャングのライブにも行きました。

――少しお調べしたら、以前はニルバーナのようなグランジロックとか、あとはパンクロックとか聴いていたそうですが、そこからクール・アンド・ザ・ギャングって随分と振り幅がすごいですね。

その時々の自分のモードなんだと思います。最近はすごく陽気な感じが好きで、20歳を越えたあたりから、自分自身がすごく陽気になったと思います。それで そういう音楽ばかり聞いてますね。

――心境の変化があったのはなぜですか?

10代の頃よりも人と出会う機会が多くなって、もうちょっと自分から心開いていこうと思うようになったのが大きいですかね。

――10代の頃から観ていた僕たちとしては、昔から大人びた役をやっている印象が強くて、今回は逆に大人になった成海璃子が10代の背伸びをする女性を演じた。今回の作品は、どの世代に一番観てほしいですか?

私は平成生まれですけど、この作品で描かれていることって、特にどの時代とか関係なく、いつの時代でも男女の中で起きうることだし、あんまり時代物みたいな違和感がなかったんです。ですから、私と同世代の人も、この映画で描かれている世代の人たちにも、関係なく世代を越えてみていただきたいです。

成海璃子 無伴奏 インタビュー



映画『無伴奏』は2016年3月26日より新宿シネマカリテ他全国ロードショー。



(写真・文/黒宮丈治)

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