これぞ究極の愛の物語、『ビューティフル・マインド』

こんにちは、桜井です。


素敵な恋と映画の関係、今回ご紹介するのは『ビューティフル・マインド』。

ビューティフル・マインド (字幕版)



統合失調症を発症した夫を献身的に支える妻、という究極の夫婦愛を描いた映画です。実話がもとになっており、モデルはノーベル経済学賞を受賞した天才的な数学者、ジョン・ナッシュです。

病めるときも健やかなるときも、永遠の愛を誓えるだろうか


結婚式では神父から「病めるときも健やかなるときも永遠の愛を誓いますか?」といったような問いかけが新郎新婦へと向けられます。このとき「いいえ、誓えません」などとは言えませんから、誰だって「はい、誓います」と返事をすると思います。

しかし、これを実行するのは非常に難しい。

映画も、ジョンと妻の出会いは大学でした。ジョンが教授で、妻は学生だったのです。そこから2人は惹かれあい、恋愛関係に発展し、結婚しました。

ここまでは、とても順調でした。有能な大学教授と、聡明で美しい女学生が結ばれた。ハッピーエンドになるかと思いきや、どんでん返しが始まります。

ジョンは統合失調症という精神的な病を患ってしまうのです。統合失調症は幻聴や幻覚を発症し、現実と想像の区別がつかなくなってしまうことが特徴です。ジョンは精神病院へ入退院を繰り返しました。

しかし、2人には子供がいるので妻はジョンのお世話に加えて子育てもしなければなりません。当然、夫は療養中で働けない身なので、妻が夫を養うためにガムシャラに仕事をすることになります。

結婚した当初は、まさかこんなことになるとは思いもよらなかったでしょう。将来有望な天才数学者と結ばれ、子供にも恵まれ、幸せで裕福な家庭生活を送れる予定でした。

しかし、この妻の偉いところは、夫を決して見捨てなかったことです。彼がどんなに幻聴や幻覚がみえておかしなことを言っても、風呂場で息子を誤って溺死させかけても、妻のことを突き飛ばしてしまっても、彼女はそんな夫を捨てませんでした。

彼を理解し、寄り添い、受け入れました。

まさしく「病めるときも健やかなるときも永遠の愛を誓う」という言葉を真実にしたのです。妻の愛によって、彼は病気になりながらも学問を続けることができ、老人になってからですがノーベル賞を受賞し、その存在を世界中から認められ賞賛されたのです。

婚活よりも恋愛しよう


この映画をみると結婚というものを考えます。結婚なんて所詮は紙切れ一枚の出来事ですから、そこに愛がなければ何の意味もありません。

条件で相手を選ぶ婚活をしていても、それで果たして、病めるときも健やかなるときも永遠の愛を誓える相手と結ばれることができるのでしょうか。相手が貧乏になっても病気になっても、一緒にいたいと思えるでしょうか。

自分が相手を養って、面倒をみて、お世話をし続けることができるでしょうか。

条件から始まる人間関係は、その条件が消滅した途端に終わるので、婚活するよりも好きな人と純粋な恋愛をしたほうが、長い目でみると有意義だと思います。

(文:桜井)

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